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ANGERSWING#36

仕事をしながら演劇ができる今の環境がありがたすぎるな。

本番まで割と長めの稽古期間が設定されているので、本番数週間前までは稽古スケジュールが割と緩い。
そのおかげで空いてる日にしっかりと仕事を入れることができる。しかもその時間も作品のことを考えることができるので、次の稽古までにじっくりと積み上げながら準備をすることができる。

長期間のスケジュールを押さえるのが難しい人たちが出演するような商業ベースの作品でこのような形態は難しいのかもしれないけど、作品と向き合うという意味でも、作品をちょうど良く手放すという意味でも、今の自分にとってはとてもちょうど良くてありがたいなと思う。

今までほぼ毎日稽古して、1週間に一回オフがあって、そのオフはただただだらけるかインプットのためにどこかに行くかみたいなスケジュールを過ごすことが多かったので、すごく新鮮な気持ちでいる。

数年前までは「俳優として食べていく」とか「舞台に関わる仕事で食べていく」みたいなことに執着していた気がする。
そのために何とかスケジュールを埋めて埋めて、埋まらない数ヶ月先のスケジュールに怯えて、仕事はどこかに落ちてないかと目を血張らせていたと思う。
そういう姿勢は時として大事だなと思うし、今でも数ヶ月先のスケジュールが何かで埋まっててほしいなあなんて思ってしまうことはあるけど、そこに対して昔ほどの執着がない。

もちろん実績を積み重ねていって、少しずつステップアップしていくとか、やりたい役/作品に出会うチャンスを増やすとか、そういうのは魅力的な道筋だし、かつての自分は確実にそこになんとか喰らいつこうとしていた気がするけど、一度手放してしまったからね、それは。

でも今、改めて戯曲を読んで、色んな資料を見て、それを稽古場に還元してみたいな作業をすることは自分にとってとても豊かな時間だし、人生に彩りを与えてくれるものなのだなあと改めて思うから、やっぱり演劇は続けたいし、ちょうど良い距離感でありたいなと思う。

○○至上主義みたいなところにいかなくていいんだよ。色んなことが大切。
快晴!みたいなシンプルさもあれば、曇り空のようなシンプルさもある。

今のわたしは曇り空のようなシンプルさを大切にしようとしてる気がするヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)予約受付開始!

●ご予約URL
https://act-pit.com/events/view/?eid=0kDlB28a

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