withコロナ時代の組織マネジメントの設計方法
このnoteについて
このnoteは経営者のためのマガジン「withコロナ時代を生き抜く組織改革」のうちのコンテンツです。
テレワーク環境下で従業員の生産性は上がるのか、それとも下がるのか。生産性を何で定義するのかにもよりますが、答えは「きちんとした環境・文化・マネジメントがあれば、上がる。」です。実際に、スタンフォード大学の研究でも生産性は向上するという結果が得られました。
しかし、うまく機能しなかったり従業員やマネージャーの体験が悪ければもちろん生産性は下がってしまうでしょう。働く時間を管理して強要するのは本質的じゃないかもしれません。
COVID-19×テレワークで起こる組織への負のインパクトを考えながら、その根を潰し、これからの時代に必要なマネジメントの構築を目指していきます。
まずはチェックしてみましょう
□ COVID-19×テレワーク環境下で起こる、現場のマネジメントでは何か起こるか考えてみましょう。
□ 今のマネジメントの仕組みや体験を整理してみましょう。
□ あなたの会社はパフォーマンスを何で定義するか統一されていますか?時間orアウトプット?
なぜマネジメントの機能不全に陥るのか
COVID-19×テレワークの環境における経営への負のインパクトとして、①優秀な人材の退職②組織全体のパフォーマンスの低下③企業文化・バリューの弱体化があげられます。(詳細はこちらのnoteをご覧ください。)
そして、この3つを引き起こす原因として大きく関わってくるのがマネジメントの機能不全です。
COVID-19×テレワーク環境下では、特にこのマネジメント不全が起こりやすくなります。その理由は、「対応すべき変化が多い」「コミュニケーションスタイルの変化」です。
「COVID-19×テレワーク環境下の職場のコミュニケーションを再設計する」でも詳しく述べましたが、テレワーク環境下においては、「顔を見て(変化に気づき)声をかける」といったコミュニケーションがなくなります。
▼右上の領域のコミュニケーションが希薄に
また、事業の変化、働く環境の変化などが激しく働く従業員のコンディションも日々変化しています。もしかしたら今好調にバリバリと働いている人も1ヶ月後には燃え尽きてしまっているかもしれません。
「変化を掴みにくく、声をかけるタイミングがない」=「これまで感覚に頼っていたマネジメントが機能不全に陥りやすくなる」というわけです。
ではどうすれば良いのでしょうか?私たちが持つべき課題は「どうすれば感覚に頼らずに、十分なマネジメントを発生するための仕掛けを組織に定着させられるか。」ということです。
高頻度のマネジメントの仕組みを構築する
マネジメントの仕組みを構築するために、必要なマネジメントをいったん出してみましょう。あとで付け加えることも可能です。
・役割の明確化
・目標設定のサポート
・目標達成のサポート
・目標の進捗確認
・コンディションのチェック
・キャリアの支援
・チーム外の情報の伝達
・称賛
・成長に繋がるようなフィードバック
・働く環境のサポート
・評価の伝達
etc...
次に、上記のコミュニケーションをどこで、どのタイミングでどれだけ行うのかを考えてみます。ここでは、「どのタイミングでどれだけ」が重要になってきます。量として適切なトリガーが設定されているのかも確認しましょう。
ここまで整理できれば、大概がカレンダーでスケジュールしてマネジメントを回すことが可能です。
特に注意すべきマネジメントアクション
COVID-19×テレワーク環境下で特に注力すべきは、目標達成のサポート、進捗確認、コンディションの確認などでしょう。目標についてのコミュニケーショントリガーは必要以上に設定し、1on1の頻度も増やし、「オフィスにいて顔を見たから聞こうと思ったこと」にような些細なコミュニケーションも取れるようにしておくことをお勧めします。
マネージャーの体験を考慮した設計に
マネージャーの方々にとって、今は一番マネジメントが必要なタイミングになります。そして、一番難しいタイミングでもあります。負担をできるだけ少なくするためにも、マネジメント体験が明確でやりやすいかどうかを考えましょう。
もし、マネージャーの方の体験が悪いと「いつ、何をどこまでしていればマネージャーとしてOKなのか」がわからなくなってしまい混乱します。
きちんとイベントをわかりやすく設定し、適したツールを使ってマネジメントしやすい環境を作ってあげましょう。
ガチガチに仕事を監視するのってどうなの?
テレワーク環境下で、ちゃんと働いているのか不安、いやちゃんと働かせるようにしたいという欲望から画面を定期的にスクリーンショットで送ったり、時間管理を厳しくしようとする方もいらっしゃると思います。
ただ、今の危機的状況下では従業員の心身の健康や信頼といったものが大事になってきます。過度な干渉は、従業員体験を悪くし、退職やメンタルヘルス、コミットメントの低下に繋がると考えましょう。
SNSをひらけなくしたり、チームで時間をトラッキングすることができるソフトウェアも存在します。アプリのForestや、Serene、Toggleなどです。
ただ、これらはあくまでもセルフマネジメントとしてのツールとして認識し、強要するのは避けた方がいいでしょう。
パフォーマンスの管理は、アウトプットや役割を全うしているかで判断すべきでそのためのコミュニケーションなども用意しておくと良いです。(こちらの記事を参考ください。)何をもってパフォーマンスを測定するのかを企業として意思決定し決めておきましょう。
「サボる社員が出るんじゃないか」と心配している方は、ぜひマネジメントを見直す、もしくは今よりもっと良いカルチャーを作ることにチャレンジしてみてください。
最後に
▼ 限定30社に無料で、テレワーク環境下でのマネジメントの設計と研修までセットのサービスを提供しています。
▼ ピープルマネジメントツールを作ってます。
目標管理や1on1、フィードバックの仕組みを簡単に取り入れられます。マネージャーの方の体験を大幅に良くすることができるプロダクトなので、ぜひ見てみてください。
※ 10人以下のマネージャーの方、ぜひご相談ください。無料提供を予定しています。
▼ COVID-19×テレワークでのマネジメントについてディスカッションしましょう。
▼こんな会社で働いてます。
100%ホラクラシー憲法に則った経営をしています。
▼ この状況下になり、コストが厳しい企業様には、完全リモートでのコスト改善コンサルティングも提供しています。
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