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20年以上経った今でも覚えている幼稚園の卒園式


最近、「育ちがいい人だけが知っていること」という本を読んで思い出した幼稚園生の時のエピソードがある。

私は約20年前、キリスト系のモンテッソーリ教育をしている小さな幼稚園に通っていた。

普段は教室にいらっしゃらない園長先生だが、たまに教室にみえるとまだ幼稚園生の私たちでさえ、背筋がしゃんとする感覚があった。

怖いとかではない。

園長先生は小柄で優しく、おっとりと話す女の先生だった。


オーラというか、威厳というものなんだろう。


小学生になる時

そんな時にかける言葉はなんだろう。
小学生になるにはまだ少し先だけど、子供が生まれてからかける言葉についてよく考えるようになった。

そして20年経った今でもずっと覚えている、園長先生が卒園式でおっしゃった言葉がある。


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みなさんは4月から小学校に上がります。

色々なお勉強をして楽しいでしょう。
初めて習うこともたくさんあると思いますが
きっと、皆さんが知っていることも学校で習うと思います。

その時に、先生の話を遮って
「知ってる!知ってる!」
と言ってはいけませんよ。

最後まで先生の話をよく聞いて
知っていることだったとしても
人に自慢したりせずに
心の中で思えばいいのです。

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(この後にもあったはずだが、20年以上前のことで曖昧なところもある。)


お友達とのことや、お勉強のこと、生活のことおっしゃりたいことは沢山あったのではないだろうか。

その中でこの言葉を選ばれたのが、やはりすごいなと改めて思うのだ。


・人の話を遮らない
・知っていることをひけらかさない
・自慢しない


子供にとっても大切だけど、大人にとっても大事なこと。

きっと育ちの良い人はそうするだろうと。

私も子供たちへ伝えていきたい。

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