見出し画像

タイマーの様子を見ていた

タイマーが元の居場所にカチッとおさまったとき、「死んでいる部屋」の他の住人たちはザワっとしたりしないのかな?と、昨日ふと思ったのです。


この部屋の、眠ったように静まり返っていた空気、詰まった空気は、一部の段ボールの搬出によって、物の流れが起きはじめたところ。


「えっ? 待って待って」

「タイマーの電池、止まってたよね」

「新しいの入れてもらったんだって」

「それで元サヤなんだ」

「キッチンには行かないってさ」

「そんなに大事にされてたっけ?」
「聞いたことないけど」

「だったら、だったら僕のことだって、、、」

「マネして転がり出てみたらいいのかな?」

「みんな慌てるなっ」

「順番が来たとき目に飛び込めばよくない?」

「捨てられたらどうすんだよ!」

「捨てられないだけの自信はないのかよ」

「キッチンの奴らはいいよなぁ、ピカピカじゃん」

「速報、速報!ガラスの小皿はキッチンに戻れたって!」

「あーマジかぁ」
「くぅぅぅぅ」
「やっぱな」

「カボチャのプリン乗せてたって!」

「スゲ〜」
「半端ねぇー」
「まさかのWECKの次かよ」

「カボチャの馬車に乗るんじゃないんだ?」

「いやっ、キッチンがいいとは限らないって」
「そそ」

「タイマーはあの冷蔵庫に戻りたがってたらしい」

「どっちもピカピカになったしね」

「それが一番よくない?」

画像1


こんなふうに「死んでいる部屋の」の住人たちが、環境の変化によって不穏に、あの部屋で湧いていたらと、少し心配なのです。もしそうなら片付けを急がねば! これでは暴動が起きかねない。と、カボチャのプリンをおやつに日々頑張っています。

今回は、初めてカボチャのプリンを作りました。
来月末はハロウィンだからでしょうか、カボチャが丸ごとで販売されていました。丸ごとだと状態が良ければ数ヶ月は保つそうです。カボチャプリンの作り方をみたら、プレーンのプリンのように蒸すのではなく、ウォーターオーブンで焼くタイプ。スフレと同じ要領みたいです。

画像2

このWECKの器は、decoシェイプの一番小さいサイズ200ml。とても重宝しています。ミニパフェとか、ぬか漬け一回分とか、めんつゆ一人分もちょうどいいです。

物が大事に扱われていない部屋。それに耐えられないメンタルが戻ってきて、本当に良かった。自分と自分の時間をより尊重し始めた兆候だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?