見出し画像

考える相談|「隣の子が注意してくる」

昨晩は、予約をされての相談を受付ました。

最近はじっくり2時間〜4時間は聞き込み、その時閃いたアドバイスをします。聞くのが9割。そして、思いついたら、関係ないような処方箋を、明後日の方角から田植えをするように、改善のヒントとして撒くをしています。

現在これは身内という限られた対象のみのボランティア。数年前の秋から始まっています。色々あったみたいで「いまビジネスホテル。昨晩から泊まってる」という2通目のメッセージを読んだところから始まっています。

私が最初のメッセージに気づかなかったのは、深夜2時頃だったから。寝ていました。疲れていて電話のベルに気づきませんでした。

窮地に陥り、本当に困っているときにキャッチしてもらえると、それだけで安心できますよね。このときそれができませんでした。私には、そうしてもらった経験があるのです。困っていたけど、どんどん判断力が低下していって、自分からは誰にも連絡できなかったときに、何度も着信があるのに気がついてかけ直すと、「あのね、今どうしていますか?大丈夫?」って言われました。人って不思議ですよね。

昨晩の相談内容は、子供がいれば子供であったころ誰でも経験しているようなものでした。詳細は省いて、簡単にまとめるとこんな感じです。

隣の席の子が、授業中の板書をノートに書かないと言って、注意してくる。大声で威圧的に、何度も。それが頭にきてしまい、どんどん書く気にならない。それなのに、隣の子の後ろから先生が加勢してきて、さらに板書を促された。一度は書き初めもしたけれど。泣きたくなって涙が出てしまった。

というものでした。

学校では昔から「○○警察」現象はあって、それがイジメにつながっていることもあるかもしれませんね。私がこれを聞いたとき、一番気になったのは「先生が加勢」のところでした。要は先生が「板書警察」の子の後ろについたことになります。だとすると、問題は「板書をしないこと」だけじゃないかもしれないと思うのです。核心は他にあると思いました。

それで、どうやったら板書をするかとか、もともと板書をしないのがいけないのだからとか。そういうのは一旦わきに置いておいて、その問題の核心部分を詳らかにした方がいいんじゃないかと思ったんです。

つまり、この出来事に、真正面から向き合っちゃうと一身に全ての罪を背負うようにして泣きたくなってしまう。けれど、今回の出来事には別の要素が加味しているから、一旦そこから離れたらどうかな? 離れた視点を持ったらどうかな? いつでもそういう視点があった方がいいんじゃないかな? と思ったのです。自分の責は必ず負うとして、全てを背負う必要はないんじゃないのかなと思いました。

では、どうするか。ポイントは、

①「板書警察」になっちゃうその子の事情や心理
②その「板書警察」に加勢する先生の事情や都合

への視点を養い、感情に支配されず客観的になる、です。

瞬間にそういったものへ目を向けることができると、号泣したくなったり怒り沸騰したり、心が大きく揺さぶられることなく、少しは楽になって本来すべき行動ができるようになる、ここでは、ちゃんと板書をすることができるようになるはずです。板書をする習慣は身につけておいた方がいいから、まだそれが出来ていないのはもったいない。

さらに鋭い洞察力を持てば、もっと現場で冷静に受け止められるはず。今回の経験は、それらを鍛える機会に利用すればいいんじゃないかと思ったんです。それで細かいアドバイスを色々としました。

すると、親は、素直に「ごめんなさい。板書しなかった私が悪かったのです」と思う気持ちの方が子供には必要であって、相手の事情や心理や都合を分析することはやりたくないことから逃げる言い訳を作り、処世術を身につけるようなことにはならないかと心配していました。本当に、素直に反省しあらためる姿勢は大切ですよね。それで、もう一つ説明したのが「よくわかっている人にはできない悪さの類がある」という話です。電車の中で見かけた、ある「○○警察」は人を選んで怒鳴り散らしていました。あと、先生にとって「煙たい視線を持つ子供」は、クラスに一人や二人いるはずです。それになれる子だから、完璧になって仕舞えばいいよと言っておきました。

素直な心が育っても、それを傷つけられては困ります。賢くもなっていかないと。無益な争いに巻き込まれないよう、自分を守るために心の奥にフォース(刀)を持ってくれと願うばかりです。

そんな話をしていたら、深夜2時を過ぎました。今日は終日眠いです。




この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,942件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?