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風の門 くぐって柏手 冬雀
先日、年末年始の参拝をすませてきました。
今年の御礼と、来年に向けて引き続きご縁がありますようにご挨拶してきました。今年は、最後の最後で、本当にお世話になったと思えた年。なので、できるだけ人気のない日、時間帯を選んでいきました。いつも気が散るのです。一足先に早めに行ってよかったですよ。
帰りに、おみくじを引くのが楽しみなのですが、そう年に何回も引くのもどうだろう?とやめて、最後の鳥居を出ようとした時に、ちょっとしたサプライズがありました。
できるだけ人のいない日時を選んだので、静かで綺麗いな境内。
さすがに都内ですから参拝客がゼロということはありませんでしたが、ふりかえると視界に入るのは、老夫婦が2〜3組。と、女性の2人連れ。1人で来られた方が多かったかもしれせん。
最後の鳥居を抜け一般道に出ようとした時に、周囲に人影もなくて、鳥居の真下に枯葉が一枚も落ちていないほど清潔。その石段にささっと雀が二羽現れました。私は、この雀たちに通せんぼをされた格好。よく見ると、餌のようなものが、脚元に2つ転がっています。それを啄もうとしているみたいでした。あれ?こんなの落ちてたっけ?というか、鳥居の真下にそれを持ち込んだようです。で、そこで啄み始めました。そのうちの一羽が、餌を咥えて、こちらに向かってきます。
こっちよりで食べるの?
言えば、そこは神社の玄関で大通りです。
そのとき私は、雀を蹴散らして前に進むほど急いでいません。呑気に食べ終わるまで待つことにして、そのまま棒のように動かず、脅かしたくないのでカメラも出さず、じっと立ち止まりました。が、普通、他の人はそういうわけにもいかないでしょう。当然のようにいそいそと階段を上がってくる人がやって来て、雀は驚いて側道へ逃げました。仕方ないですよね、場所が場所だから。でも、一瞬の出来事でしたが、豊かな気持ちになりました。
いい日だなと思いました。
風の門 くぐって柏手 冬雀
ともに啄む 仲間見つけた
雀の写真記事、書かないままにしてあるのがあったなと、今日思い出しました。そういうのがいっぱいあります。片付けが大方進んで一息つけたら、手をつけようかなと思わせる、雀たちでした。
境内を出てから撮影した空。
木蓮の蕾が、着々と、モフモフと準備を進めていて、春を感じる青空でした。
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