家事/育児をDXに置き換えてみる

DXの概念を育児に向かう家庭に当てはめて考えてみました。
僕自身、仕事ではDXなどといいつつ、育児という変化を前に家庭は全然変革できてなかったなと反省してます・・・


本来、意識の高く仕事に打ち込んできたビジネスパーソンの我々こそ、
育児・家事を有意義にできるし、家庭も仕事も充実させられるはずだ。

的なことを、過去の自分含め、これから育児に向かう仕事脳なお父さんへの応援として書きます。

約2000文字 4-5分程度で読めそうです。

こんにちは、佐伯(@yonyonsaeki)です。

仕事柄、ビジネス/IT界隈のトレンドワード(バズワード)に触れるので
DXの概念や揶揄を家庭に絡めて、ネタ気味に書きます。

DXの本質をひとことで

DX は "デジタル"、よりも"変革"が本質　の概念

異論が出ると総崩れなのでご退出を・・・。

DXには２つのキーワード、
"デジタル"と"トランスフォーメーション(変革)"が入っているけれど、
デジタルを活用する部分だけがスコープな訳ではない。

DXとは、

経営(家庭運営)のビジョン、価値観、を改めて定義した上で
それを実現させる戦略を描いていく中に
自然とデジタルの活用がビジネス(日常)の手段として浸透し、
これまでのビジネスモデル(生活スタイル)や
業務プロセス(家事育児)が従来と一変され、
より良いものになっていく、といった感じで実現されるイメージだ。(多分)

デジタルの前に、変革によって成し遂げたい姿や、新しいモデル/戦略がないとデジタル化しても変革できない。

DX議論でよくあるRPA賛否の所在

このような本質を置き去りにすると、

外部(家庭外)のデジタルツール(IT/家電/外部サービス)の機能で
で得られる直接的/短期的な効能によってのみ改善を果たし、
ウチはDXを推進している、という事例や宣言をする企業がでてくる。

デジタルはその性質上、自動化したりオンライン化したり情報を電子化したりすることだけでも、かなりの恩恵があるのは事実だ。

故に、役所の元々煩雑な業務で膨大になっている手数をRPAで自動化してDX、というケーススタディに
大いにモヤッとするのだろう。

RPAもツールやスコープ含め広義あり深い、それ自体悪者ではないし、
改善効果が出ること自体は正義だ。
そこで満足、DXした、ということだと否定意見が出てくるだけだと思う。

育児/家事の世界は更にレガシーだ

育児下の家庭に目を向けて、DXの推進状況を考えてみる。

・レベル0
育児は、新しい家族の誕生によって増大した作業に配偶者や自身という貴重なリソースが奪われている状態がスタートだ。


・レベル1
家具/家電の恩恵を受けることはそれ自体重要なことで、
食洗機やドラム式洗濯機などを導入し、その体験に感動した人もいるだろう。
とはいえ、単純な自動化で止まっていては、
前述のRPAケースかもしれない。
ここがレベル1。

・レベル2
一部のタスクは家事代行やシッターなど
外部サービスとの連携を行うも検討しているだろう。

貴重な家庭内リソースの選択と集中の観点で重要なことだ。

これらを進めるにも、
定型化、マニュアル化、コミュニケーション、などの仕組みが必要になる。


外部との連携を設計しているエンジニアや、外部の企業へアウトソースをしたことあるビジネスマンの知見が生きる。
まるっとタスクがなくなるわけではなく、
発注者/監督者という新たなタスクやスキルが必要だ。
ここまで出来るとレベル2でかなり合理的になってくる。

さて、ここまでのように
普段の仕事でやっているような施策しか家庭で実行出来ないようでは

あなたはきっとビジネスマンとしても2流だろう。(煽り)

効率化ではなく、変革してこそDX(レベル3)

レベル2までの課題点は、
“いかに今ある負債を小さくするか、しかしておらず、付加価値創造や新しい価値を生む活動へのトランスフォーメーションが示唆されていない”点
である。

人生に子育てが加わることは大きな家庭内の市場変化で、
大事にしてきた1人の時間も、妻と2人の時間シェアも確実に縮小する。
子供と過ごすためにかかる時間をいかに効率化しようと、
負を小さくするだけで、以前には戻れる訳ではない。

また、子供は仕事を増やす厄介ものではなく、
ほとんどの人にとって愛すべき家族だ。
ビジョンや価値観、考え方からしてチェンジが必要になるだろう。

仕事も、妻も、子供も大事な中で
価値観はきっと研ぎ澄まされ、変化する。

それらを受け入れた上で、
現在の延長線上の変化ではなく、
ビジネスモデルならぬ、ライフモデル自体を変革する必要がある。

DXは仕事だろうと家庭だろうと考え方は一緒だ。

あとがき

僕自身は中々気づけず家庭危機になってから、色々変革することになりました。。(転居,休職,転職,起業etc)
仕事ではDXの提案などしてた癖にお恥ずかしい限りです。

延長線上で考えても課題の緩和にしかならず、
結局かなり色んなことを抜本的に見直して今に至ります。

最後までお読み頂き有難うございます！

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