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東京ムカデ 第40話
第40話
・・月日は流れ数年後の春。
寄子は、ベランダで鉢植えに水をやっていたとき小さなムカデを見つけ、一気に色々なことを思い出していた。
「ちょっと、長い時間ベランダで何してるの⁇」と、寄子に話しかけるものがいた。
あまりにベランダから出てこない寄子に声の主が覗きに来たのだ。
呼びかけに、ハッと我に帰る寄子。
「ムカデいた!ヤスデ?ムカデ!なんでいるのよ!」
「春先から夏にかけては
東京ムカデ 第39話
第39話
育三郎が留学⁇
とにかく何も確認せずに気がついたら駅まで全速力で走り、電車に飛び乗り、空港方面へ向かった。
とりあえずゼーゼー言いながら、少し落ち着きを取り戻したところで(あれ?飛行機はどこ行きで何時なのかもわからないじゃない)と気づいた。なにをしているのだ?自分は。
そして寄子は、自分が思っていた以上に育三郎が大きな存在になっていたことを思い知ったのだった。
しばらくして息を
東京ムカデ 第38話
第38話
まだ夏休みが続く大学の事務室。
仕事もそれほど忙しくなく、寄子やるり子、上司の富田は普段は時間がなくて出来ない資料作りや資料整理をしていた。
学生もほとんど事務室に訪れることもなく、るり子の合コンへ行ってきた話や富田のどこの激辛ラーメンが美味しかったとかいう話題で盛り上がり、和やかに時間がすぎていた。
育三郎はどうしているだろうか、、と寄子は時々考えたが、もうこの夏休み期間に色々
東京ムカデ 第37話
第37話
温泉旅行から戻った寄子。
夏休みのため、まだゆっくりと過ごしていた。偶然と言うにはあまりにもありえなさすぎる育三郎との遭遇に、混乱がしばらく続いていた。
(誕生日は9月か、、)
育三郎の誕生日を、聞いてしまった寄子。
例えば何かプレゼントを考えて、渡したところで何になるのだろう。
しかし、(ブローチのお礼にと何か渡すのも、別に変じゃないよね・・・
)と、色々ああでもないこう
東京ムカデ 第36話
第36話
温泉宿で、偶然にも育三郎とバッタリ会った寄子。
育三郎は、海外から観光に来ていた友人達と来ていた。
話の流れで、皆で館内のレストランでお茶を飲むことになり、その夜は和気藹々と楽しく過ごしたのだった。
「明日も、観光?」と聞くと育三郎たちはもうしばらく箱根を楽しむのだという。
「今日はありがとうございます!みなさん箱根を楽しんで下さいネ!」
「百足さんは、お母さんと⁈もう明日お
東京ムカデ 第35話
第35話
ポンポンっと肩をたたかれ、恐る恐る振り向くと、そこには、、。
「えー? やっぱ百足さんだ! なんでなんで? なんでいるんですか?」
そこにはビックリした表情の森育三郎がいた!
「ヒィ〜〜」
寄子は軽くパニックになったが、瞬時に、育三郎がもし恋人と温泉に来ていた場合、腹をくくらねば!と色々な事を考えた。
「母と来ているのよ〜! すごい偶然ね」 と育三郎の方をちゃんとみると、育
国宝 浄土寺の阿弥陀三尊立像がみたい!
私は、無宗教ですがなくなった父は仏教の信仰心が強くて 滝修行やお加持もしていました。
でも全く私は関心がなく、14歳のときに一度だけ私の名前をある観音様からつけたと父が言っていたのをはっきり覚えています。
ちなみに兄の名前にも観音様の漢字がついています。
そのとき、熱心に名前の由来を語っていたのですが、なんと言っていたのか全く思い出せない。。漢字と観音様で検索したら、これかな?っていう仏さま
東京ムカデ 第31話
第31話
久しぶりに母とゆっくり時間を過ごした寄子。 母はポジティブであっけらかんとした性格で、今回将来のことを色々言われるかと思っていたのだが、ほぼそんな話は出ず、今ハマっているドラマの話題や寄子の2つ年上の姉、みきの家族の話題を楽しそうに話すのだった。
寄子の姉、みきは寄子とは正反対で社交的な性格。これまたポジティブが服を着て歩いているような人で、エアロビクスやズンバなどのインストラクター
東京ムカデ 第29話
それからしばらくして、大学は夏休みに入り寄子たちは出勤はするものの交代で休みを取ったりし、学内もグッとしずかになった。
どうしているかな、、と寄子は育三郎のことが時々気になったが、考えてみれば付き合っているわけでもなく、友達というには年も離れている。
でも、ちょっとしたきっかけがあり生まれたこの奇跡のような交流は当然寄子の人生においては大事件だった。
来週は寄子の母が上京し、温泉でも行きたい