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何故どうしようもないレベルのブラック企業のオッサンは 同様にどうしようもないレベルでハラスメントをしでかすのか

こんばんは、4.5Pです。

今回はタイトルの通り、
「何故どうしようもないレベルのブラック企業のオッサンは
同様にどうしようもないレベルでハラスメントをしでかすのか」
という内容の記事となっております。

※記事のテーマ上、ハラスメントの発言や詳細など、不快な内容を含みます。不快と思われた場合には即座に「戻る」ボタンを押してください。

いつもどおりきっかけはツイッタ

大体ツイッターで何かを見て、なにがしかを思い出し、
それをツイッター上に連投して、他人様のTLを延々占領してしまい
(ああnoteでやるべきやったわ)
と思うのが毎度のことなので、今回はnoteの方に書かせていただく。

久々に 社畜の思い出話マガジン にも記事が追加できてよかったよかった。

ブラック企業の中のブラック企業

世の中には多数のブラック企業と呼ばれる企業がある。
(※最近ではこの"ブラック"という言葉にも批判が集まっているが、一旦ココでは目を瞑って欲しい、何か適切な言い換えワードが発明されたらそちらに置き換える)
今まで多くのブラック企業に所属・参画・就職してきた私に言わせると、一口にブラック企業といっても様々な種類がある。

単純に労働時間が長く、それに見合った給与が与えられない『典型ブラック』から、
上司がひたすらア○ウェイの勧誘をしてきたり、社長の家の庭掃除が職場で義務付けられている『悪環境型ブラック』、
さらに社内に謎の宗教などが蔓延しており、ヒドいところになると社長はナンタラ教の開祖かつ神の化身である、と社員全員が心から信じている『宗教型ブラック』などなどなど。更にこれらが複雑に絡み合う『複合型』や、根本的には一般の職場と変わらないが、とにかく構成員全員が暴力的すぎて、オフィスのドアを少し強く閉めただけで全員で床に倒して蹴りを入れる、という『単純暴力型』など、ブラック企業の世界も千差万別である。

その中でも今回ご紹介するのは、『マッチョ型ブラック』。
要するに、社員全員が大体マッチョ的・男根崇拝的な思想に染まっているタイプのブラックについての話である。

せっかくなので思い付くままに特徴を上げてみた。あなたの会社や組織は、いくつ当てはまるだろうか?

・社内の男性率が高い
・年功序列が激しい
・そして基本的に体育会系が多い
・声の大きさや返事の仕方などを重視する、軍隊的な思考が根幹にある
・「男ならさ~」「女なんてのは~」などのマッチョイズムが激しい
・論理やデータよりも、勘や思いつき、感情面での指示などが中心
・「理屈っぽい」ことが嫌われ「情に厚い」ことを良しとする
・社員のプライベートやプライバシーに全く配慮がない
・労基法を守る気がないし、守らないことを誇りにしていたりする
・叱責の際に「社会でやっていけない」など根拠に乏しいワードが頻出する

では以下に、私がそのマッチョ組織の中にいた頃の話をしていこう。

病的にデリカシーがない

この手の「マッチョブラック」の人間というのは基本的にデリカシーがない。もっと言えば、他人の心の機微や気持ちを考えない。
1つ具体例をあげよう。

ある社内の飲み会で、男女関係の話になった。平たく言えば「カノジョはいるの?カレシはいるの?」という話である。
もうこの時点で現在の価値観で行けば「他者のプライベートに入り込んでいる」ハラスメント扱いを受けるのだが、当時そこまでまだ世の中の価値観が成熟していなかったことにくわえ、「マッチョブラック」の企業ではそんな価値観はありはしない。

平然と「○○はカノジョいんのか!?」「おいいるなら見せてみろ写真!」「おーーカワイイじゃねえかよ!!胸でけえな!!今度抱かせろよ!!な!!」と放言する、それが「マッチョブラック」の世界である。

言われた側も怒ったりドン引いたりしてはいけない、笑顔でにこやかに話を交わすのが"この社会でのルールでありマナーであり処世術"なのだ。
ココまで読んで既に限界になった人はどうか読むのを止めていただきたい。あるいは、何か別の星の話の文化としてSFとして読んでみてもいい。

ともかく、そんな謎の星文化が蔓延しているたのが当時の会社であった。

ココで注意してほしいのが、そのマッチョブラック星人達は決して悪気があるのではない、彼らの文化体系で言えば、コレはむしろ「相手を心配している、好意の表れ」なのだ。

「お前カノジョ・カレシはいるのか?」←社会人としてパートナーがいないのは可哀想だから聞いてあげてる
「お前のカノジョカワイイじゃねえか、抱かせろよ」←相手のパートナーに対する最大限の賛辞
「え、お前のカノジョいねーのかよ、じゃあ今から風俗紹介してやっから、初体験済ませたあとで庶務課の○○ちゃんとエッチしてこいよ」←その年令で初体験も済ませてないのは可哀想であり異常、俺のツテを利用して初体験を済ませた後に、至急誰かしらパートナーを見繕ってあげなくては、という親心

そう。彼らは決して「他人のことなんか気にしない、どうでもいいと思ってる」わけではない。どちらかと言えばお節介で面倒見のいい人間だと思っている。
ただ重大な欠陥、落ち度、クソな部分として
「自分の価値観は、他人についても同じような価値観である」
「万一異なる価値観だったら、その価値観は間違いなので正さなくては」
と思っている
だけの、異文化異星人なだけである。

異文化の異星人には話が通じない

なので、彼らに対して非を咎めても決して分かり合えることはない。
彼らの文化からしたら、ソレは至極当然なのである。

凄く乱暴な具体例をあげるなら「相手と出会ったら即座に顔をぶん殴る、という文化がある星で育った異星人に対して、それはイケないことだからヤメろと言ってもピンとこない」のと、ほとんど同義である。

ただ悲しいかな、異星人であれば多分姿カタチや話す言葉なども如実に違うので「ああコレは宇宙人だから通じないわ」と諦めも付くところ、「マッチョブラック星人」においては、見た目も姿カタチも話す言葉も大体一緒であるがゆえに、その通じなさのショックも大きいのは悲しい点である。

話が逸れるが、セクハラやらパワハラを咎められたオジサンやオバサンがしきりに「そんなつもりはなかった」「何がいけなかったか分からない」「良かれと思って…」などというのもコレと同類である。
中には罪を逃れようとしているのもいるかもしれないが、基本的には彼らは
「本当に何がマズかったのか心の底から理解をしていない」ので、それを咎められると本当に理解が出来ず、ただ目を白黒させるばかりである。
そして、何がマズイのかが分からないがために、多くの者は
「窮屈な社会になった…」「考えすぎなんだよ」などと言い出し、何割かは再び別の案件でハラスメントを起こしてしまう。
何が悪いかを理解していない/できないためである。

多少このハラスメント側やマッチョブラック側の擁護というか肩を持ってあげると、彼らからしたら「これまではそのルールでやってきたのにココに来て価値観の変容・パラダイムシフトが起きた」わけで、ソレに順応するのが難しいというのは分かる。
ただし、「今はそのルールはダメなんです」と言われた時に「そうなのか…な?」ではなく「あのね😅💦キミが考えすぎ、です❗もっと、社会を、学んでネ❗😉👍」とか言い出しちゃうのは、最早救えぬ輩である。
※マッチョブラック文化においては"年功序列"という大きな壁があるため、年齢が上の人ほど、若手から言われた苦言を受け止めない。それは抵抗とか反論ですらない、「ハァ…僕が教えてあげないと❗」という無条件での上から目線であり、その呪いは深い。

マッチョブラックとどう接するのか?

結論は1つである。接さない。逃げる。関わらない。他にないのだ。

ココまで述べてきた通り、マッチョブラックは基本的に相手の価値観や自分以外の考え方というのを受け止められない。そういう生物である。
彼らはコレまで、その価値観やら概念の中で生きてきた。周囲も同じ価値観なので、当然それで失敗もなく、成功体験を築き上げてきたのである。
今更、若手や周囲から「ソレはオカシイ」と言われても、受け止めることは殆どないと言っていい。逆に"良かれと思って"愛情ある説教を始め、
「俺は本当に部下思いだよな!」と悦に入るのが関の山である。

もう少し時代が経って、本当に価値観の多様性、というものが世間に知れ渡り、この手のマッチョブラック思想の人数も減ってくれば多少彼ら異星人も「あれ、俺ら少数派じゃないか…?」と気づく個体も出てくるだろうが、
個人的にはマッチョブラック星人たちはおそらく死ぬまで気付かずに、幸せに死んでいくことだろうと思っている。是非とも冥福を祈りたい。

今もしも、職場なり、あるいはもしかしたら家庭なりでこの手のマッチョブラック星人からの"侵略攻撃"を受けている人がいたら、悪いことは言わないので、なるべく早期にそこから脱出する計画を練るべきである。

それまではなるべく関わらず、何か言われたら聞き流しつつ肯定してあげるのが良いだろう。マッチョブラック星人は基本的に相手の価値観も尊重しないし、相手の発言なども聞き流す傾向にある。

「そうですねえ」「分かります」「さすが」「よっ!天下一!」とか言っておけば気分良く自己肯定感を高めてくれる、ある種、飼いやすい生き物であるかもしれない。

なるべく刺激せず、早々にその手の環境から離れるのが重要である。
マッチョブラック星で数年来に渡って働き続けて、最後には星から逃亡することができた私からのアドバイスだと思っていただければ幸いである。

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