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どうしても飲んでほしいダミアンについて。

こんばんは。今週も在宅勤務で時間がありに余っているので、自分がどうしも飲んでほしいワインについて書きまーす。

そう、ダミアンです。イタリアワイン好きには知らない人はいないでしょう。地元に帰る時なんかもこのワインは必須です。強い酒質はホヤとか、牡蠣でも贅沢な時間を過ごせます。あとはデザート。カルダモンとか、シナモンの効いたジェラートを食べながら、ダミアンを飲めばきっと最高の現実逃避に。

出会いは2018年、11月。地元東北でナチュラルワインの祭典ともいえる大イベント「フェスティヴァン」が開催されることに。そこにはフランス、イタリア、スペイン、日本、、、他と世界中のナチュラルな造りをしたワインが300種類以上!正直どこの誰のどんなワインを飲んだのか、ほぼ覚えてないです。でも1つだけ鮮明に覚えているワイン、それがダミアンでした。たしかあれはリボッラジャッラ(品種です)の2013年。一瞬で虜になる香りと、嚙み締めるような果実味の充実感といったらもう。あれだけの人混みの中で、ベロベッロに酔っぱらっていてもこのワインだけは忘れなかった。。。


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今週飲んだのはマルヴァジア2014年。2014年はイタリアは冷涼多雨で決していい年とは言われてません。しかしながら、ダミアンは逆。収穫を遅らせ、より熟成、さらには湿度の条件が整い「貴腐」と呼ばれる状態に。この「貴腐」によりワインは複雑で奥行きを持った味わいになります。※醗酵を途中で止めるわけではないので、決して甘口に仕上がるというわけでないです。甘口の貴腐ワインもおいしいけれど。

そしてこのフリウリ=ヴェネツィアジューリア州。スロヴェニア国境沿いでグラヴネルやラディコンをはじめとしたイタリアワインを牽引する偉大な産地です。この地域では「赤ワインよりも白ワインの方が偉大である。」そんな考えをもってワインを造る人が多いといわれています。

そもそも赤ワインと白ワインの違いといえば、その醸造過程で、ブドウの皮からエキスを抽出するかどうかっていうのが、最も基本になってくるんですけど、この地域では白ワインを赤ワインのように皮ごと醗酵させて、ブドウの持っている要素をすべて出し切るっていう考えでワインが作られています。そこでなんで白の方が偉大かというと、そのように果皮浸漬していったときに圧倒的に長い時間抽出することができる=より複雑でポテンシャルがあり、長期熟成に耐えられる、そういったセオリーから白ワインの方が偉大なワインであるっていうことなんです!

まあ長くなりましたが、とりあえずダミアン、酒屋さんとかネットショップでも見つけたら即買いです。もうほぼ在庫ないですので。この前は寿司に合わせたけど、やっぱり和食屋さんでダミアンがよく出るのがわかります。旨味の強い食材にも全く負けない!このあと金目の煮付とも合わせましたが、生姜とマルヴァジアってのがまた合う。これだけ個性的なワインだと逆にワインに合わせておつまみを作るっていうのもありかと。


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