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全ての仕事は「地続き」でできている

2020年8月4日に、今の私の仕事で「デジタルシフト総研」という企業の経営者や幹部の皆様向けのサービスをリリースしました。

デジタルシフト総研~あなたの変革のための有益なヒントがここにある~

https://www.digitalshiftsoken.jp/

これまで私は17年間、一度も転職はしていないものの、当時約40名のベンチャー企業だった株式会社オプトに2003年に入社して以来、変化の激しいデジタルマーケティング業界で、極論言えば3か月に1回くらいのペースでずっと大小の組織変更やミッション変更を経験し続けてきました。

今年4月からオプトホールディングの子会社として新設された株式会社デジタルシフトに異動。それからの3か月間で今回のデジタルシフト総研を立ち上げることになりましたが、この3か月間のどベンチャーな仕事内容は今までの17年間の経験や人脈、ノウハウをフル活用したものとなりました。

①新規事業立ち上げ

これまで私はハウツー、メイク、カルチャー、アウトドア、ものづくりという5つのジャンルでのメディア立ち上げやグロース、事業譲渡など経験させてもらいました。ハッキリ言ってどれも「大成功を収めた」と言えるものではありません。直接的な利益貢献には遠く及ばず、間接的な貢献も限定的であったり、それぞれのサービスで多くの投資をさせてもらってきました。

ですが、そこで得た経験や出会い、失敗や反省、次につなげるポイントや個別の事業だけでなく、会社全体の経営との連動や、そもそも社会課題やトレンドとの連動などとにかく書ききれないほど多くのものを得たことも間違いありません。

今回の事業立ち上げにおいて特に意識していることは以下の4つです。

・最初の1人の熱狂的なファンを見つけること

・それまではアクセルを踏まないこと

・超高速PMFで仮説とプランニングと検証を繰り返すこと

・そのためにはまず何よりも自分がそのサービスにフルコミットすること

今回はBtoBのサブスクリプションサービスの立ち上げです。

ポテンシャルは大きいものの、まだ市場が創造される前段階のサービスで、顕在化したニーズはほとんどない状態でのスタートです。且つ、コロナ禍となった4月~6月の間はとにかくこの新規サービスの仮説づくりに多くの時間を費やしました。8月4日にサービスリリースしましたが、ここからはいよいよその仮説が正しいものなのかを検証する期間となります。

実際に初期のお客様にご利用いただいて、その中から熱狂的な利用者を発見し、そのお客様を通じて超高速でより良いサービスに進化させていきたいと思います。


②マーケティング

マーケティングはこの17年間、デジタルを中心にしつつもマス代理店への5年間の出向経験も含めかなり幅広く&深く経験してきました。

オプトの営業担当だった頃は自らリスティング広告の管理画面とにらめっこしながら運用もしたし、タイトル・説明文も書いたし、同様にメール広告や記事広告も作りました。バナー広告やLPも数多くディレクションしました。

総合代理店ではテレビや新聞、雑誌などマス広告×Web広告の統合プランニング、SNSの企画や実際の投稿や運用もやったし、キャンペーンサイトの立ち上げやイベントプロデュース、運営事務局なども幅広く対応しました。

その過程では特に尊敬できる優秀なCDの方やプランナー、営業さんたちの立ち居振る舞いを目の当たりにし、できる限り全て盗ませてもらったつもりです。

今回立ち上げた「デジタルシフト総研」では私含め4名のメンバーと限られたマーケティング予算の中ですべてのマーケティング活動を行います。

今までクライアントに提案してきた、実施してきたすべてのマーケティング施策の経験をフル活用した総力戦となります。

もちろんGoogleのアカウントを開設するところから、タグ埋めるところから自分たちでやります。外注コストがもったいないのでちょっとしたバナーも作りますし、LPや記事の構成は全部こっちでやります。

サービスコンセプトやサブタイトルなどのコピーワークも自らやります。

幸い、弊社グループにはこの領域のプロフェッショナルが多くいるし、相談するとすぐに気軽に答えてくれる人たちばかりです!デザインやブランド、運用型広告やSEO、SNS運用やCRM、利用規約や個人情報保護など事業立ち上げ&サイト立ち上げに必要な要素はほぼ全てグループ内の信頼できるみなさんにメールやらSlackやらテレカンで相談させてもらいました。こういう一つ一つの積み重ねが立ち上げのスピード感や品質に大きな違いが出るものだと思っています。このあたりは本当に弊社グループの人の魅力を実感できるポイントです。

③マネジメント

マネジメントに関しては20代の頃からプレイングマネージャーを経験させてもらい、まぁ正直その頃は全くマネジメントなんて機能していなかったと思いますが、その頃からマネジメントの何たるかを肌で感じながら、その後約10年に渡って時には50名規模、時には3名規模など大小のマネジメントを経験する中でようやくここ数年、自分のマネジメントの特徴を客観的に捉えることができるようになってきました。

今回はデジタルシフト総研を立ち上げ、運営・グロースしていくために私含め4名のメンバーで一つの部門を組成しています。

そして何と言ってもこの時期特有の「リモートワーク」が前提となるチーム運営ということで、今までと色々と勝手が違うところもありますが、幸い今のところ私含め4名ともリモートプレイが肌に合っているようで、一人ひとりが身も心も大人なこともあり、今のところ順調にそれぞれ前に進めていると思います。

先日初めてリアルな場に集まってロングMTGを行いましたが人によっては4月の新会社設立以来のリアル再会ということもあり、なんかちょっと気恥しい感じもありつつ、「また明日からオンラインで!」といった具合でニューノーマル日々の業務プレイが行われています。

このリアル再会を通じて改めて感じたことは、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の重要性と、「目標設定」の言語化・可視化の重要性でした。

それらが誰かからなんとなく言われただけだったり、本質的なものでなかったり、数か月に1回しか言われないようでは、リモートの環境ではお互いに信頼し合うことができません。細かく業務を管理するなど負のスパイラルに陥ってしまいかねません。

しっかりと自分の言葉でそれらが表現できて腹落ちできているかどうか、与えられるのではなく自らが目標設定することで日々の業務の質も量も大きく変わってくると思います。


冒頭で3か月に1回の頻度で変化が起き続けている会社と表現しましたが、これまでその変化の中で頭の先からつま先まで浸透した「変化に対する柔軟性」と、「高速で経験を体系化する集中力」と、そして何よりもそれらを「楽しむ気持ち」をもってこの「デジタルシフト総研」の拡大にフルコミットしたいと思います。

この17年間の経験は全て地続きであり、これからもその道はずっと続いていきます。


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