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【実話】二留の人(1)
他人からすれば些細なことでもコッチからするとそれは大ごとだったりします。
ここは僕にとって告白部屋で懺悔室なので、もうなんでも書いてしまおうと思います。こんなヤツもいるんだと、なにかの糞の役にでも立てばいいなと思います。
まだ年季浅めですが、意外と人間って生きていけます。
実は僕、大学を2留しまして(人より1年半長い)この秋にようやく卒業しました。振り返れば、サークルの先輩で浪人と留年を繰り返す「ザ・大学生」と言う感じのスカした先輩がいて、陰口言いまくってたら、まあ見事に残らずまとめて返ってきました。あんまり人のこと悪く言うもんじゃないです。すみませんでした先輩。
なんでこんなに長くなったかというと僕の場合就職活動が長引いて、つまり2年半(秋卒業なので半期)就職活動をしていました。
厳密に言うと、1年(2017年入学)→2年→3年→4年(21年)→4年(22年)→4年(23卒)という「4のビンゴ」を達成しました。勲章です。つまり6回生です。ヤバ。
というのも発端はマスコミ就活でした。きっかけは地元のテレビ局でのアルバイトしていたときのこと。当時、ADみたいなことをして時給830円(テレビ局にしては安い気がする)をもらっていました。そこで定年退職して再雇用で働いていた優しいおじいさんから「テレビ局受けてみたら?」と言われました。多分社交辞令だったんだろうけど、やりたいこともなかった私はそれですっかりその気になって、なんとなく受けてみたらこれがモノの見事に全落ち。今思うと、勢いだけで受けると「沼」ですマスコミ。
で1留年することにして、マスコミの勉強をしっかりして翌年受けてみてやっぱりダメという有様。なぜかマスコミ以外は受けませんでした。
それで、すっかりやる気がなくなってしまって、内定もらった友だちや晴れて社会人になった友達と適度に旅行に行ったり、遊んだりして気を紛らわせてました。今思うとなかなかのメンタルですが、常に焦燥感だけありました。もう何してんだがよくわかりませんでした。
それで1年留年してやることと言えば、親には電話が来るたび「就活頑張ってます!」とハキハキ返事をし、家ではグーグー寝るという体たらく。そんなことをしているうちにあっという間に5年目の10月に。
4年目のうちに卒論以外の単位は取り切っていました。それで5年目の前期を休学し内定を得て、後期にゆっくり卒論を書く予定が、ご覧の通り狂いに狂いました。
「とりあえず卒論だけでも」と卒業だけはしようということにしました。
ところがこれ5年目で、ここからあと半年間の望みもしない学生生活が待っていたのでした。(つづく)
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