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はじまりは? 普通の会社員が「課外活動」で人生を豊かにする働き方 第2章

いろいろな人に会うのが営業職ですが一定期間を過ぎると同じ人とばかり合うようになります。外回りの営業なので、いつも新しい人と会うわけではない。同じ業界や同じ仕入れ先、得意先やユーザーもそんなに変わりません。
入社2~5年ぐらいすると異業種交流会というものに出かけたりしました。

別の業界の別の職種で別の世代の人と繋がりを持つことで、何かしら自分が成長できるのはないだろうか?営業目的で出かけた訳ではなく。しかし、交流会で出会う人はほとんど営業目的であり、出会って数日のうちに加入の電話やメールがくる。何度か出かけるうちに自分の考える交流はできないと思って行かなくなりました。

入社したてのころから大学関係や公共団体をユーザーとする得意先を担当することが多くあり、2007年から福岡の九州大学の担当となりました。九州大学は福岡市の西部地区に全面移転することとなり、その担当です。それは通常業務をそつなくこなしていっていた2010年のことでした。

九州大学を中心として福岡県、金融機関や地場企業が協力し合って事業化や商品化やサービス化を生み出そうとする産学官連携の組織がありました。その組織は月に一度、県庁の会議室で研究者や企業や起業家がプレゼンを行なっていました。
ところが県庁の会議室の使用が3月末までとなり発表会場がなく困り果てていました。会社の大阪支店の人のつながりから、福岡の会社の会議室を貸してほしいとの依頼があり、私がその担当となりました。別にやりたいわけではなく、きっちりと捉えると業務外であり、乗り気ではありませんでした。しかし、九州大学の担当であり、誰も手を挙げる人もいないので私一人ですが会議室を貸す事務局となりました。

半クローズドな集まりであり、携わってみると面白い興味深い人たちばかりの集まりでした。プレゼンをしたあとでブラッシュアップの突込みが多くあり、製品化するものもあったり、起業できる事業もあったり。会議が終わるとケータリングをとって、その場で飲み会が始まります。実はココが結構大事な時間であり、忌憚ないアドバイスが交わされます。そのあとコアメンバーや有志と反省会という2次会に入ります。ここでも深い話が始まります。案外、若いころに求めていた世界に出会ったような感じでした。 SNS やクラウドコンピューティングもこの会を通じて知りました。


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