yutaro saji

どうも、気ままに作詞をしてます。 短編小説やエッセイもどきも書いてたり。 日常を綴った…

yutaro saji

どうも、気ままに作詞をしてます。 短編小説やエッセイもどきも書いてたり。 日常を綴ったりもします。 邦ロックと古着とゲームが趣味です。 こんな人間ですがどうぞよしなに。

最近の記事

organic

作詞:yutaro saji 記憶の制御がままならない 負荷のかかる処理の遅い前頭葉 四方を過去に囲まれて動けない ぬるま湯に浸かっているだけで 君を忘れることが出来れば どれだけ楽になれることだろうか またそうやって煙を纏う度に 何度もこうして思い出すのが悪い癖さ この空をいくら仰げば 夜を彷徨うことが無くなるのか 自分だけは騙せなかった夢の続き 無機質な孤独は隠し切れないのに

    • 夕涼み

      作詞:yutaro saji 日が暮れ行く素振りを見せる中 投影されたあなたへの憧憬 踏み止まることを知らない情が 目の前の景色を彩るかのように 震えるなだらかなその肩に手を 優しく添えて共に居たかった それでも前を向き続けて歩いてた 背中を押し続けていたんだ 「今はどうしているの?」  「元気でいますか?」 例えそれが僕の独りよがりだとしても 忘れ去ることなんで無理に等しかった 注いでいたその移ろいを覚えていたい

      • ファーザー

        作詞:cigar 鋼鉄の心臓の真ん中の真実とやらを 撃ち抜かれて膝をつく前に教えて 永遠の愛を探し互いもぬけの殻になり 酒を浴びるように飲み 吸い殻を見つめる 脳裏に浮かび上がる死生観 後の世代に受け継がれていく星の下で叫んで 本当のことを言わないままでいる それは自分自身で知るものだと悟った 微妙に埋まらない言葉の隙間を 段々と火照るのを感じながら息をつく 手を胸に当てて己に言い聞かせる あの日 聞かせてくれた話の終わりは

        • 君はもういない

          作詞:cigar あれから随分と時間が経ち 君のことを忘れそうで忘れられない 微かに脳裏に残る笑い顔 くれた言葉の数々に僕は騙されていた 今頃きっと君はその笑顔を 他の誰かに見せているんだろう もう話の種になるくらいにはなったよ 君を好きでいれて良かったんだ 流れる時の中で不意に思い出す度に 幸せになってほしいと願っているから

          流浪

          作詞:cigar 長いようで短い時間が波のように 打ち寄せ、流れていくのを ただ身を任せながら見つめていた 過去になった君はもう二度と その笑った顔を僕に見せることはない 苔が生して濁った瓶サイダーを置いて その意図を省みても影を落とせないから だから世界へと踏み出す必要があると まるで僕に教えてくれているみたいだ 冷えた手を伸ばす 夜空の闇へと きっとあの手紙は破り捨てただろう それで思い知らされてもいい 君のさよならは僕のためだと思えること 僕の吐く煙で後ろ姿を

          ロビンソン

          作詞:cigar その遠くを見つめる横顔をいつまで ここから覗いてられるだろうかと そう思っていたけれど もう それにも終わりを告げる時が来たんだ 心の片隅に僕を置いてきた君は いつまで僕を覚えていてくれるかな きっと君が幸せになる頃には そこに自分なんかいないと思うよ けれど、今まで僕らが交わしたことは たぶん微かに残っていると信じてるよ もう後ろを気にしなくていいから 前だけを向いてたまに思い出してほしい

          ロビンソン

          終わっちまった

          作詞:cigar 絶対的な絶望感に浸かってた どこにでもあるような道から外れて 消えないでいる噛みしめていた 次へ全てひっくるめてさよならしたいのに 気まぐれに疼くバラの先端が頭の中をつつく 飛んでった折り鶴の中に君はいるだろうか 当たり障りのない御託ばかり並べる 情けのさまをくだらなさのせいにする あぁ、終わっちまったんだ 飾り吊るしあげたオンボロの心臓 脈打つ屍の中で高層ビルを見上げるのに 大してそんな理由なんていらないんだ

          終わっちまった

          メガフォン

          作詞:cigar 滲んで掠れた言葉を紡いで紐解いた 安堵していた声の情弱さに驚く 無機質とは全くもってかけ離れていく 深く沈まないと理解ができない感情 ミルクや砂糖をどれだけ足せばいい どうすれば軽減されるのかと考え悩む この味気のない珈琲を飲んだとして 美味しいと首を縦に振れるだろうか 昨日のことをすべて忘れ去るには きっとまだ時間がかかるんだと思うけれど 寄り添う体温、応えたい気持ちに 叫びながらでも伝えたいんだ

          メガフォン

          Gio

          作詞:cigar メトロが鳴り響く 離れられないでいる衝動 終わりを告げられない道の途中 膨大で肥えた知識の数だけ呻いている 香りの立つ過去の引っ掻き傷たち 不可欠である青い海と町の景色を 心地良い煙を浴びながら見つめる 少しずつ開けていく窓の外を 確かめながら彩った心根に両手を添えて 突如、風に吹かれた木霊する声 まるで別れを言う君に似ていた

          エヴリ

          いつもそこはかとない独りとやらを抱えて 何もできずに終わりを迎えた昨日を悔やむ これじゃあいつまで経っても同じことだ 何度も何度も繰り返し、天を仰ぐ 不意に頭の片隅に置いておこうとしたのは きっと間違いなんかじゃなかったんだ 窓の外に見える、浮かぶ白い雲を見つめ 代り映えのない青い空に思いを馳せる 君のためを思ってやったことは寧ろ 自分のほうを向いてほしいからだという くだらない傲慢さが生んだ産物なんだ ちょっとばかり感づかれているだろう まるで泣きごとかのように

          宛てたフローラル

          作詞:yon 「もう散々だ。」 書き散らした頭の中 真実を追い求めるほど心が締め付けられる 本当の気持ちに向き合えば苦しくなる胸 他の誰でもない 君の名前を呼んでいたい こうして手紙を書くみたいに詩を作るのは きっと出会えた君と僕のためだと思うんだ この物語の結末がまだ見えなかったとして 別にそれはそれで良かったのかもしれない それもこれも今から二人で積み上げてく 君に宛てた香りを忘れないでおいてほしい いずれ僕らが繋いでいく世界の中で ずっと甘く漂う香りに変わっ

          宛てたフローラル

          高空

          作詞:yon 退屈の始まりの朝焼けの間を空かした 薄い空気を吸って雨粒一つない窓 澄ました耳から聞こえる音のすべてが 決意の日々に繋がっていってるよう 重たい足を運ぶことに抵抗を忘れれば きっと明日を見上げることだって叶うはずさ 誰だってこの高い空に希望や夢を抱かない そんなわけあるはずがないだろう たぶんもう今更だって君は言うかな  僕らまたこうして分かち合えるのかな これから広がるいくつもの景色の中で 互いに手を取り合って生きていけたら

          gel

          作詞:yon 液状化の判定は覆らないであろう 結果として何が正解なんだか もうなにも考えられないでいる きっとおかしいのにも気が付いてない うつつを抜かすくだらない頭の中 思考はいつしか停まってしまった 生きている意味に霞がかるのは 僕を笑ってくれた君を失ったから 取り戻すには遅すぎたんだ あぁ あの時、あの瞬間こうしていればと 繰り返して思い返すそんな日々 悪いのは他の誰でもない僕なのに

          サテン

          作詞:yon 縦横無尽な嬉しさや悲しみの行方 僕はあなたを心の奥に閉じ込めていた 何に従い、何を言い、何を伝えるべきか 法則性のない考え事を宙に浮かべる 言い出しかけただけで踏み止まるのは 君を思ってのことだろうか 抗えない気持ちに引き下がる術を 見つけるのにやけに霧がかかっていた 少しでも互いの価値を確かめたかった もうあとちょっと待っていてほしい ただ今はこの関係で居させてくれよ 晴れた頃には打ち明けれるだろうから

          Othello

          作詞:yon 適度な過不足のない情が満たせなくて 少しだけ開いた隙間から覗く悲壮な心 割と気付くのは早かれ遅かれ変わらない つくづく自分でも呆れるくらいだ 何ともないなんて嘘に近しい面持ちで いつだって同じ感情を抱いていた そんなんだからって自責の念ばかりだ 腑に落ちない事柄を何の気なしに塞ぐ 僕に愛を教えてくれたあの人は今頃 どこでどんなふうに生きているのかな 同じ奇跡は二度と起きないのは知ってる 見失い続けてもまた探してしまうんだ

          In the End

          作詞:yon そっと手放すように思い起こさせる 代わりなんてない花びらの散るさまを 考え事が尽きない一人きりの夜長に 終わりの来ない抱き寄せた君からの言葉 煙で傷む声でわざとらしく咳払いして 誤魔化した後 暗闇に消え去っていく 大切にするために首を横に振った 正当化するので精一杯だったんだ 慣れていってしまうのが怖かったよ でももう行かなくちゃならない もうその手で引き止めはしないだろうけど そこにあった幸せだけは忘れないで