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冬に読み聞かせしたい絵本をご紹介!イベントいっぱいの冬をもっと楽しく!

冬はクリスマスや節分の豆まきなどイベントが楽しい季節。

だからこそ、冬を描いた絵本がいっぱいで、どれを読むか迷ってしまいますよね。そこで本記事では、YOMY!編集部イチオシの絵本をご紹介します。
素敵な絵本で冬をより一層楽しみましょう!


冬のおすすめ絵本①〜てぶくろ〜


対象年齢 

3歳から(YOMY!編集部調べ)

あらすじ

動物がみんなで入って、手袋の中は満員!
おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。さあ、いったいどうなるのでしょうか?

(福音館書店HPより)


おすすめポイント①ドキドキワクワクの展開


物語は色々な動物たちが森に落とされた、てぶくろを見つけることで物語が進んでいきます。ねずみから始まり、カエルやウサギなどバラエティに富んだ動物がどんどん登場!中にはキツネのような「本当にてぶくろの中に入れるの?」というような動物まで現れます。
ページをめくるたびに新しい出来事が起こり、臨場感溢れる一冊です。「次はどんな動物かな?」「次は何が起こるかな!?」とワクワクドキドキしながら楽しむことができるので、ぜひお子さまと一緒に想像力を膨らませて楽しんでください。
そしてこの「何が起こるのかわからない」展開は、ちょっとした工夫で、子どもたちの想像力をよりぐんっと伸ばすことができます。後ほど読み聞かせポイントでご紹介します!

おすすめポイント②譲り合いを学べるストーリー


「入れてよ」「どうぞ」が繰り返される動物たちの会話。動物たちはてぶくろの中という限られた場所を分け合って生活します。

そこから日常生活の中でも活かせる学びを得ることができます。限られたものを人と分け合うというシーンは日常生活でも多いですよね。

「兄弟でおやつを分け合う」「友達と一つのはさみを交代で使う」

など。そんな時に、この絵本のように「どうぞ!」「一緒にしようね」と言えることができたら素敵ですね!

人と何かを分かち合うことは、日常生活を生きていていく上でとても重要な力です。この絵本ではその力を直接的でなく、物語を通して子どもたちは自然と学ぶことができます。

読み聞かせTips 想像力養う問いかけを心がけよう


『てぶくろ』は物語の展開の中で自然と想像力を働かせるきっかけを与えてくれます。
例えば、動物が次々に現れる展開では、

次はどんな動物がくると思う?

あるいは、おじいさんがてぶくろを落とすシーンでは

このてぶくろこの後どうなっちゃうんだろう?

このように子どもとたくさん会話をすることができます。絵本の読み聞かせで対話を繰り返すことで、子どもの想像力はぐんぐん伸びます。ぜひこの絵本を読む時にはいつも以上に対話を意識してみてください!

+αの筆者的イチオシポイント
動物たちは、てぶくろの中で共同生活をすることになります。てぶくろでたくさんの動物たちが協力しながら、生活していく...そんな様子を想像するだけでとても温かい気持ちになってしまいますよね。
絵本をよく見てみると、実は動物たちが生活するにつれて、生活しやすいように少しづつ、てぶくろの中の様子が変わっていきます。
そんな細かい変化にも触れながら読み聞かせを楽しんでください!

冬のおすすめ絵本②〜ないた あかおに〜

対象年齢

4歳から(YOMY!編集部調べ)

あらすじ

村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。

偕成社HPより

おすすめポイント①ひとと仲良くなるには?を考えられる絵本


この物語の主人公の「あかおに」は人間と仲良くなるために、試行錯誤していますがなかなかうまくいきません。

この絵本を読む4歳ごろのお子さんは、幼稚園などお家以外のコミュニティと関わり始める時期ではないでしょうか。ともだちとなかよくなりたくても、空回りしてしまうということもあるかもしれません。そんな時に、その悩みに同じように悪戦苦闘する「あかおに」の存在は子どもたちにとって支えになることでしょう。子ども達の悩みに寄り添うことができる1冊です。

おすすめポイント②「優しさ」について考えられる深い内容


本作を語る上で欠かせない登場人物が「あかおに」の親友「あおおに」です。人間となかよくしたいという「あかおに」のために「あおおに」はあえて自分が悪者になることで、「あかおに」が人間達に好かれるように頑張ります。

この行動は「あおおに」の「あかおに」に対する優しさに溢れています。

一言に優しさと言ってもいろんな種類があって、それによってもたらされる行動や受け手の感情は大きく異なります。

この作品を通して優しさの一つの形を学べ、そして自分だったらどう感じるかを考えるきっかけを作ってくれるでしょう。

読み聞かせTips 行動の理由を一緒に考えよう


この絵本は登場人物の感情について想像する余白がたくさんあります。

例えば、絵本の最後に「あおおに」は「あかおに」にある行動をします。その行動に対して「あかおに」は涙を流すことになるのですが、その行動をするに至った「あおおに」の心情の変化はあえて描かれることなく、物語は終わります。

何を思って「あおおに」はそのような行動をしたいのかをぜひお子さんと考えてみてください。

この問いにもちろん正解はありません。どうしてそう考えたのか というところを深ぼって、お子さまが考えたことはぜひ肯定してあげてください。

読み聞かせが終わった後に、正解がない人の感情について、一緒に考えることで他者の感情を考える力が身につきます。

さらに余裕があれば、自分が登場人物の立場ならどのような行動をとるかを考えてみましょう。自分ならどうするかを考えることで絵本で得た学びを日常生活で活かしやすくなるのでおすすめです。

+αの筆者的イチオシポイント
本作の主人公の「あかおに」は少し抜けていて、憎めない性格をしています。節分などのイベントを通して、鬼は怖いものというイメージを持ってしまうことも多いかと思います。この絵本を通して、おににも親しみやすい一面があることを知ることができます。さらには、色々な角度からものごとを観るということを学び取ることもできます。多くの学びを得ることができる奥が深い絵本です。

素敵な絵本で冬を彩ろう


今回ご紹介した絵本以外にも、冬を描いた絵本には名作がいっぱいあります。ぜひ、お子さんだけのお気に入りの一冊を探してみて下さい。この記事がそのお手伝いをできていたら、とても嬉しいです!冬は日が落ちるのが早い季節ですので、ぜひお家で絵本を楽しむ時間を作ってみてください!

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