見出し画像

本と本のマリアージュ

yomtのおにぎりです。

2冊の本を同時に読んだら、意外な発見があってテンションが上がりました。

ぜんぜん違う本を選んでしまった

ある日のペア読書。初の試みとして、それぞれ積読していた本を持ち寄り、交換しながら読みました。

◆1冊目『確率思考の戦略論』森岡毅・今西聖貴 著
USJを変えたことで有名な、森岡毅さんのマーケティングの本。分厚いハードカバーで、数式がたくさん載っていて、表紙の題字が金色とごつい。

◆2冊目『料理の四面体』玉村豊男 著
料理を研究した本。1999年の初版以来、何度も復刻している名著です。薄い文庫本で読みやすいが、内容は深い。表紙のマンボウが気になる。

内容もテイストもぜんぜん違う…いっぺんに読んで面白いだろうか。

まあ、とりあえず読んでみよう!!

意外な共通点があった

マーケティングと料理。一見、何の関連もなさそうな2冊ですが、読んでみると意外な共通点があることに気づきました。

2冊の内容をかんたんにまとめると…

◆『確率思考の戦略論』
「購買行動」をモデル化しています。ある商品を買うフローを「認識する、選択肢に入る、選ぶ」などに分解。それぞれについて、何%選ばれうるのか確率を考えていき、その確率がコントロール否かを検討します。
コントロール可能な部分に経営資源を集中しよう、というものです。

◆『料理の四面体』
「料理」をモデル化しています。世界中のあらゆる料理を「火、水、空気、油」の4要素に分解。「火は焼き、水は煮込み、水と空気の中間は蒸し」といった4要素の配分×材料×味つけなどの組み合わせによって、新たなレシピを生み出すことができる、というもの。

そう、2冊の本に共通しているのは

"具体的な事象を、要素に分解してモデル化することで、見えてくるモノがある"

という点です。

これは、ちょっとした奇跡!!!

見た目もテーマも、何もかも関連なさそうな2冊。しかも、積読していた本を何気なく持ち寄っただけ。

それなのに、2冊とも核となるアプローチがよく似ていたのです。

もう、本と本のマリアージュですね。期待が低かった分、めちゃくちゃ嬉しかったです。

---

今回のような2冊読書や3冊読書、「何か共通点ないかな?」と考えながら読むのが宝探しっぽくて好きです。

何回かやってみて、本当に何も共通点がなかったこともありますが。。

宝探しっぽく本を読むと、内容が入ってきやすいし、2冊を比較しながら整理できて、記憶にも残りやすいんですよね。

何より、今回のようにヒットした時うれしいのと、いっぺんに2冊読めてお得感がありGOODです。

お試しあれ!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?