日光ヘタレ旅 その1
毎年秋に日光に訪れるようになって6年ほどになる。去年だけコロナで行けなかったが。今年は状況を見守りながら「よし、いいだろう」と予約を入れた。例年と違うのは、いつも車を出してくれる人がいたのだが今年は一人、公共交通機関頼みの旅である。私の場合、「日光という地に降り立てれば半ば望みは達成」に近く、不思議なのだが澄んだ空気のせいなのか、心のよどみのようなものが浄化される気がするのだ。この地にくると。
それなので紅葉ベストシーズンなので、もっとも愛する中禅寺湖周辺や奥日光には行かない(笑)。渋滞が本当に嫌い。好きな人はいないだろうけど、自家用車でなくバスで渋滞に巻き込まれる苦悶を想像するとダメ。昨日朝早くに東京をたつ予定が仕事が深夜まで終わらず、挙句オンライン会議が0時半まであった。こういうとき気ままな一人旅はいい。当然のように私は朝寝を決め込み、(あ、仕事は休みをとってました)日光についたのは15時半くらい。しかも仕事の急な取材対応などが入り、休みといっても誰も助けてはくれないので特急の中やいったんホテルにチェックインしてから、仕事を片付けまくった頃、16時半になっていた・・チーン
東照宮の方へ駅から徒歩でいくと、道すがら参道は大層楽しめるストリートになっている。古い民家や商店をうまくリノベーションした、いかにもおしゃれな小売り店が並ぶ。土産物店なども、このエリアはとにかくおしゃれな店構えだ。私の気に入りは、本宮神社。東照宮は数年置きでよく、この本宮の畏怖に満ちた雰囲気がたまらない。しかしあんまり夕刻に神社いくのやだな~と思って駆け足で参拝。すぐ前に神橋があるので、やはりここで一枚撮っておきたい。
来た道を回れ右して少しいくと、クラフトビール屋さんがあった。
当日、誕生日でもあったので、「いいんじゃない~~!乾杯だー」とばかりショップに入ってみる。店主がたくさんあるクラフトビールを丁寧に説明してくれて、自分はこのシナモンの薫りの一杯を選んだ。おいしい。店の奥にブリュワリーがあって、店主自らが作って売っているのだった。聞けば今はなき「日光ビール」で修業をスタートし、大手ビールメーカーの工場で経験を積んでから独立したそうで、店主がやおら言う。
「ちょうど今くらいから、輪王寺の逍遥園でライトアップが始まりますよ。せっかくこの時間にいらっしゃったなら見て損はないですよ」と教えてくれた。内心つかれていて、すきっ腹にビール飲んで効いてしまったものだから、宿へ帰ろうと思っていたのだが、ここはお薦めに従っとこう、ともう一度回れ右して輪王寺に向かう。
iPhoneが古いのでこんなもんですが、確かに一度見ておいて損のない、今だけの季節の美しさ。かつ、昼間と違って人がいないのでものすごくゆっくり見れたのもよかった。
しかし、ここからまた来た道を駅方面へ歩くのだが、宿についたら11,000歩超えていた。でもなにこのすがすがしさ。食事を終え、温泉にも浸かって部屋に戻るとまだ仕事のメールが溜まってるものだから、適当に処理をし、「さあ明日はどうしたものか」と私にしては珍しく旅の計画を立てようと試みた。たぶん、既に日光駅に近いところにいるのだから、やる気があれば早朝にチェックアウトして渋滞前にいろは坂を超えることも可能であろう。そうすれば中禅寺湖や奥日光を堪能できる。もちろん、睡眠欲に人生を支配されている私にそんな選択肢は、ない。
もっと言えば、宿泊プランについてた朝食ですら、寝ていたくてパスしましたからね…。そして2日目の今日は鬼怒川温泉へ。
(これは朝の日光駅の方の山並み。寒くない)
こちらが鬼怒川温泉駅からふりさけみた山。もっときれいなんですけどね。
そして今、唯一今日行きたかった「水辺のカフェテラス」にいる。ここでゆーっくり本を読むのさ。え?東京にいるのとやってること変わらないって?そうかも。でもなぜか、非日常ですよ。
どこを見ても美しく色づいた木々があり、空気は乾き透明で。普段、カフェで読書なんてこの数年やってない。あわただしくてそんな時間も持ててない。だからもう充分。。
また気ままレポートします笑