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拾ったきのこを1人で食す

あるハーブ農家さんで住み込みのボランティアをしています
畑にあるものは好きに使っていいよと言ってもらっていたものの勝手がわからずあっという間にボランティア期間の折り返しを過ぎてしまいました。
それでもほとんど四六時中きれいな植物を眺めていると欲が出てきてしまい、
ついに言ってしまいました。
「空き瓶売ってもらえませんか?」
結果お家にある空き瓶を譲ってもらい思いついたものをつくることができそうです。

憧れの、花の蜂蜜漬け。
秋なので春に収穫するときの芽吹いた瞬間の香りの強さは期待できませんが言い出したからには挑戦です。
蜂蜜漬けなら手順もシンプルで私にも作れるはず…
どうしてもきれいなプレゼントを渡したい人がいるんです。
もちろん、買ったものなら品質は保証されています
でも、なんとなく私が相手のことを考えて作るほうがシチュエーションに合うと思ったので、
まずは自分の思うままに進めていきます

そして想定外の出会い

瓶の煮沸のためにお鍋に水を汲みに出たところで
目があってしまいました。

きのこ!!
これはカラカサタケだけど
これはなんだろう??
 

ボランティア中の雑談できのこについて教わっていたのでカラカサタケはわかるのですが白いきのこは正体がわからず…
でも収穫してしまいました。
これぞ秋の味覚 
きのこLover大興奮です

ログハウスに戻って薪ストーブをつけます
今のところ1勝3敗で負け越し
毎回火事が起きたかのレベルで部屋を真っ白にしてしまいます
今度こそコツを聞いてきました
まず細い枝をたっぷり入れて
紙は燃やさない
上に板状の薄い薪を置いて
着火!!
ついた!!煙もでてない、大成功です
これがしたかった…!
薪ストーブでお湯を沸かしたかった
瓶の煮沸をしながらお世話になっている農園のスタッフさんに報告してきました。
「ようやく成功しましたーー!」

調理開始

農園の方にきのこの料理の仕方を聞いたところ天ぷらやバター炒めなどが美味しいと教えていただきましたが、油物は後処理も大変ですし、私の食好みはあっさり派なので
きのこ出汁のお味噌汁を作ることにしました。

風味をおとさないように濡れテイッシュで拭き取りました
具材は味の主張が少ない黒豆もやしをチョイス
ナメクジ「Hi」
これだけたっぷりならいい出汁が出そうです
期待Max
この農園のオーナーさんの手作りお味噌がとてつもなく美味しいんです
大豆の形が程よく残った豆味噌です
おかげで毎回朝夜味噌汁を食べていて飽きることがありません
ハピネス

では、いただきます!


舞茸のように存在感のある味です!
それでも癖がなくて万人受けしそうです
傘の部分はプリプリ
軸の部分は縦方向の筋が噛み応え抜群でカラカサタケの風味をじっくり楽しめます


きのこを食べるのが心配だったので、よくきのこ狩りをしている農園のオーナーさんに念の為食べて大丈夫か聞きました。
白いきのこは未だ正体不明です。
何者?

この、シロカノシタという名前のきのこに似てはいますがひだの形が違うのが気になります

写真を見てもらったときに
「根っこを残しておくとまた生えてくるよ」
とアドバイスをもらってハッとしました。
きのこは自然と生えてくるものとしか捉えていなかった私ですが
植物と同じなんですね。
根っこが大事。
野のもの、山のものを取るときは来年のことを考えてあげなければ、彼らは人間のために生きているわけではないのだから。
いつもと違う生活の楽しさのあまり大切なことを忘れていました。

まだまだ植物教わることは尽きないです。

煮沸した瓶を乾かして休むことにします

明日も楽く仕事をして過ごせますように

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