やっと来たか。秋よ。

ここ2、3日で唐突に秋が到来した。
暦の上では、秋といっても差し支えはなかったけれども、気温がどうしても秋とは思えなかった。

毎日35度くらいの日が続き、夜でさえもむっとするような熱帯夜のような日々が続いた。

『あれ？秋ってこんな感じやっけ』と思うくらいには、夏だった。

おそらく台風14号が秋を連れてきてくれたのかな？日本に執着でもあるんかと思うくらいには、ありえない曲がり方をして、強風とともにやってきた。

気温が落ち着くことの何がいいって、歩くのに汗をかかなくて済むことなんだよ。

実家の兵庫を出て、大阪市で一人暮らしをして早3年。

どこへ行くにも、基本電車か徒歩。
東京ほどではないけど、東西南北、電車の路線が張り巡らされている。

かつては実家を出るとともに乗ってきた愛車の電動自転車があったが、盗難されてしまった。

しかも駅とかではなくて、社宅マンションの駐輪場で。

入職して、一年半は社宅といえど、電車通勤だったから自転車は使わなかった。

家から駅は10分で行けるのに、駅から家に帰ろうと思えば、坂のせいで15分はかかるという、兵庫の坂の街で生まれ育ったのもあり、平坦な道というのは、どれだけ快適か、思い知らされた。

おまけに社宅の裏手にはスーパーがある。

どちらかといえば、休日は引きこもる派の人間からすれば、自転車など不要であった。

しかし1年半程前、異動で勤務先が近くなり、自転車・徒歩圏内となった。

通勤時間は短ければ、短いほどいい。
久しぶりに自転車乗るかと駐輪場にみにいくも、自分の自転車が無い。

社宅管理をしている部署に問い合わせしたり、交番に盗難届を出したりしたけど、いまだに我が愛車は帰ってきていない。

とりあえず徒歩で15分くらいだし、徒歩で通勤することにした。

それから2年くらいその生活を続けているわけだけども、夏の暑さだけがどうにもきつい。
日陰をできるだけ歩くようにしてるけど、15分も歩くと、朝からへとへとになる。

そのへとへとが緩和されるのだから、秋の気温の落ち着きようは素晴らしいものである。

でもさ、ようやく秋っていっても、もう10月なんだから、当たり前の話よねって。

今思った。