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今日この頃は、当たり前の毎日がなんだか少し楽しい

昨日の夕方、左を見れば大きな2重の虹が出ていて、右を見れば色づいた綿あめのような夕やけ雲がぽわぽわと空を覆っていた。冬の雨上がりの夕方は、大体決まって空気が冷たく寒い。そんなこと、これまで30年以上生きてきて、しかもその半分は長野県の山奥で育ったのだから、息をすることと同じくらい当たり前に知っていたはずなのに。今年は、あまりに暖かな日が続いていたので、すっかり忘れていて。頬に刺さるように冷たい空気に、つい驚かされてしまった。はきだした息は白く煙って。それもまた、なんだか不思議なことのように思えた。

最近は、腰の痛みもほとんどなくなり、気持ちの面でも割と調子が良い。

ワールドカップの、コロンビア対クロアチアがあまりに面白くて。生まれて初めて、本気で、日本以外の国の試合を見て、面白いと思った。むしろ、今回のワールドカップは、日本の試合を面白いという気持ちで見られる余裕がなかった。とにかく頑張れ、勝って! という一心で見て応援していて。

だから、監督の采配がどうのとか、どの選手がダメだったかなんて考える余裕はなかった。そもそも分からないし。みんな、汗だくで走って走って頑張っていて、毎試合終わる度、私は見ているだけなのに、とにかく泣きそうだった。

サッカー以外のどのスポーツも、スポーツというものは、「頑張れ!」って正面から言うことが許されているものだから好き。最近じゃ「むやみに、人に『頑張れ』って言ってはいけないんだ」って風潮だし、確かに私もしんどい時の「頑張れ」は嬉しくないなあと思うところもあるけれど、「頑張れ」って本当は、すごく良い言葉だと思う。

テレビでスポーツを見ている私は、何度も何度も「頑張って!」と言う。愚かなことかも知れないけれど、それがきっと、なにかのパワーに変わるはずだと信じているのだ。

インドアな毎日を送っていながら、実は自分で体を動かすのも、本当はあんまり嫌いじゃない。やっぱり私は、なんだかんだ根っこでは、元気で明るく、楽しいものが好きな根明なのだろう。人混みは嫌いだけど、お祭り騒ぎは結構好きだし、お笑いも好き。それに、ミーハーだから。ワールドカップは、毎日世界を巻き込んだお祭りをしているみたいで、毎日私の心まで、どこか浮かれている感じがする。もうすぐ終わってしまうなんて、信じたくない。

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