スクリーンショット_2019-07-15_20

出版関連SNS Twitterアカウント一覧 (書店系)

 書店のTwitterアカウント一覧を作成しました。これまで作成していた1800以上のアカウントリストから、フォロワー500以上のものをピックアップ(1年以上投稿されていないアカウントは除外)しています。

 本が購入される場所ということで、インターネット書店や書籍販売イベントのアカウントも一緒に並べてみました。

 エリア情報も付記しておきましたので、本が好きな人は地元の書店や、自分の好みにあった本の情報を発信しているアカウントを探してみてください。書店の方は、ぜひ自社のビジネスにご活用ください。

出版関連SNS Twitterアカウント一覧 (書店系) 2019年7月15日

 フォロワー数ベスト10は、以下の通りです。

1位 アニメイト池袋本店
2位 セブンネットショッピング
3位 LINEマンガ
4位 HMV&BOOKS SHIBUYA
5位 comico
6位 アニメイト秋葉原本館
7位 紀伊國屋書店 新宿本店
8位 恵文社一乗寺店
9位 AmazonJPKindle(アマゾン)
10位 アニメイト仙台

 現時点で798サイトを収集しています。詳細は、以下のファイルをダウンロードしてご覧ください。

書店系Twitterアカウントに関する感想

 一般読者の方は、まず地元の書店のアカウントをチェックされると良いと思います。次に、遠方の書店であっても好みにあうアカウントがあればぜひフォローしてみてください。そのアカウントの中の人が推薦した本の売行きが全国各地で伸びれば著者を応援することになるし、もしも勢いがついて重版ということになれば、推薦した書店員さんもさらに売り伸ばしが出来るのでアカウントを運営した甲斐があったと思っていただけると思います。

 書店員の皆様は、上位にLINEマンガやcomicoのようなマンガアプリやアマゾンKindleのサイトが入っていて、いきなり力が抜ける思いがするかも知れません。しかし、本当にそうでしょうか?
 セブンネットショッピングは書籍だけの情報ではありません。
 LINEマンガはHMV&BOOKS SHIBUYAとほとんど差がありません。
 ここにリストアップした紀伊國屋書店のフォロワーを合算したら、のべ20万人います。 丸善とジュンクを足しても同程度になります。
 まずは、比較して実態を知っておくことが具体的な施策を考えるうえで必要だと思います。

 近年は人が消化しきれないほど情報にあふれています。出版社はお金をかけて広告を出したりメディアに売り込んで話題を作ったりという努力は出来ますが、消費者が興味をもった瞬間に、「あの店で買えばいいのね」「買い物のついでに本屋に寄ってみよう」「仕事の帰りに本屋に寄ってみよう」と無意識のうちに連想してもられるような関係性づくりは地域に根ざした書店の努力によってしか出来ません。
 丁寧な接客や工夫をこらした棚づくりはとても大事なことですが、まずは足を踏み入れていただかなければ、それも伝わりません。
 そのために何かをやるとしたら、通りに面した店先での見せ方の工夫であったり、地元の商店や自治体や図書館との連携であったり、地域への書店だよりのポスティングであったり、広告であったり、お店の特徴やマンパワーによっても様々だと思いますが、SNSはあまり費用と手間ををかけずにチェレンジできる方法のひとつです。

 このリストは、今までこつこつ収集していた1800以上の書店関係のアカウントから、フォロワー数500以上のアカウントをリストアップしています。300、400台のアカウントもたくさんあって、なかには「あと数人」というケースもあって、涙を呑んでリストから除外しました。
 SNSはフォロワーの数によって手ごたえも違ってくるので、まずは300。次に500を目指そうと思ったら、ここにリストアップしている書店の取り組みがご参考になると思います。

 SNSの投稿は、その都度何かを考えようとすると負荷が大きくなります。本日の新刊、今週の手書きPOP、なんでもいいですが、最初に定番ネタを決めておくとベースの投稿が出来て楽ですし、それがお店の特徴と認識されて、ユーザーの習慣にもつながります。
 ネタに困ったら、「何の情報をどう提供すればお客様は便利か、喜んでもらえるか」という視点から発想すると良いと思います。大事なことは刹那的に悪目立ちすることではなく、信頼関係の構築です。

 もちろんSNSは万能ではありません。地域にシルバー世代が多ければ、別の施策を優先するべきです。投稿の内容も、主婦層向けなのか、若者向けなのかによって自然と内容が変わってくるでしょう。Twitterがきっかけて遠方からお来客が期待出来るお店もあるでしょう。投稿には、それぞれ役割があります。
 なんとなくフォロワーの反応が予測出来るようになれば大丈夫です。そのためには、Twitterのアナリティクス機能で、ユーザーの反応を数字で理解し、体感に落とし込んでおくと良いです。
 無理なく続けられることが大事ですが、投稿を継続することでお客様目線や商品の特徴をより深く考える機会になれば、様々な意味で有益だと思います。

 以上、運用のご参考になれば幸です。

このリストについて

 書店のTwitterアカウントを中心にリストアップしており、基本的に書店員の個人アカウントは対象としていません。お店の○○担当、とった形でキャラを出している場合は別です。

 ブックカフェや古書店でも、新刊書籍の入荷情報も投稿しているところは比較の意味でいくつかリストに入れています。

 TSUTAYAは書籍を使っている店舗と扱っていない店舗があり、個人的な感覚で選んでいます。

 アニメイトも書籍の情報を投稿することがあると認識してリストに入れています。一方でヴィレッジヴァンガードは、それぞれのアカウントがどれくらい新刊書籍情報を扱っているか個人的に精査することは労力的に難しく、迷った末にすべてを除外する形を取りました。

 文学フリマが入っているのは、地域の人が本に触れる機会として一緒に比較することにも意味があるかと思ったからです。地域の書店がコラボするようなことがあると面白いなと思います。

 漫画アプリは別途作成する雑誌系のリストに入れるべきか迷いましたが、最終的に決済まで行うことを考えて、こちらに入れておくことにしました。

 書籍系アカウントと最低フォロワー数の基準が違うのは、書店の方がアカウント運用の参考にする場合に、いきなり1000以上のフォロワーがいるアカウントを参考にしてもらうにはハードルが高いことも考えられ、手頃なところから自店の余力に見合った参考事例がみつけられると良いと考えたからです。

 リスト内のアカウントを都道府県別で見た場合に、
東京都 227
大阪府 70
神奈川県 60
京都府 37
愛知県 33
千葉県 32
埼玉県 28
兵庫県 26
広島県 26
静岡県 23
 と必ずしも人口に比例しているわけではなく、書店SNSが盛り上がっている地域は、書店員同士で互いに刺激しあって好循環が生まれているのかも知れません。
 そんなことが、この先も起きたら嬉しいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?