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【日比谷花壇×ヨックモック】カドー ドゥ プランタン リニューアルへの想い。共創が生み出すストーリー。

2024年「カドーシリーズ」がリニューアルいたします!四季折々の花をテーマに、春・夏・秋・冬のパッケージと味わいを楽しめるシリーズです。

今回ご紹介するのは、スイートピーが満開の春商品。
お花のプロフェッショナル 日比谷花壇さんとの共創で生み出されました!
リニューアルにかける、熱い想いと完成までのストーリーについて、両社の担当者にお話いただきました!

(写真 左から)武井さん:ヨックモック マーケティング部所属。2018年入社。
石井千花さん:株式会社日比谷花壇 フローリスト
佐久間かな依さん:株式会社日比谷花壇 クリエイター
稲冨愛さん:株式会社日比谷花壇 セールスディレクター

日比谷花壇さんと取り組んだワケは?

― 「カドーシリーズ」とはどんな商品ですか?

YM武井:「カドーシリーズ」は、お花をモチーフにした、ヨックモックで唯一、四季を通じてストーリー展開していく商品です。デザインに使っているお花やその花言葉から、お客様とコーディネイター(販売員)との会話が生まれることもありました。商品を通して、人と人とのつながりを作るお手伝いが出来ているのかなと実感しています。

― 春・夏・秋・冬と季節ごとにパッケージも味も変わっていく、素敵なシリーズですよね。

YM武井:おかげさまで、お客様にもご好評いただきました。中には、春夏秋冬コンプリートしていただけるお客様もいらっしゃったくらいなんです。

― 好評なのに、今年リニューアルするのはなぜですか?

YM武井:それが…担当者としては、だんだんと欲が出てきまして(笑)。

2021年に発売した商品は、デザイナーさんと共にポピュラーな花や花言葉を調べながらカタチにしていたんです。私たちはお花に関してはやっぱり素人なので、もっとお花に想いを込められたらいいなと思いました。それで、お花のプロとご一緒したら、もっと素敵になるって考えたんですよ。

― 日比谷花壇さんとご一緒したいと思ったのはなぜですか?

YM武井:ヨックモックのミッションは『人と人とのつながりをデザインし、おいしさと笑顔が共にある世界を創る』なんですけど、日比谷花壇さんの『お花と「とも」にあり続け、お客様と「とも」にあり続ける』という理念をお伺いし、菓子・花と商材は違えど、“人”と共にあり続けたいという考え方がリンクすると思ったんですよね。

― 目指す姿が近いんですね!

YM武井:この2社で今まで以上にたくさんの人と人とのつながりを生み出すコラボレーションができたらなぁって思ったんです。お菓子もお花も、贈り物として人と人とをつなげてくれるものですし、きっと素敵な取り組みになるって思っていました。

石井:最初から私たちをご指名いただいて、びっくりしたんですよ。「え!?コンペとかしなくていいの!?」って(笑)。

全員:(笑)。

石井:私たちもヨックモックさんが思い描いている以上のモノを作ろう!ってプロジェクトに臨んだんですよ。

― 日比谷花壇さんは、お花屋さんとしては知られていると思うんですが、こういった取り組みはしていらっしゃるんですか?

石井:さまざまなサービスやプロダクト、業種でお花の美しさを求められていて、お花を軸にしたコラボレーションは、かなり広がっているんです。デザイン的なコラボだけでなく、例えば香りのご相談もあるんですよ。お花にまつわるストーリーやコンセプトを組み立ててご提案しています。

お互いの想いを伝え合って創ったコンセプト。

― 今回のプロジェクトは「花々で紡ぐ私たちの想い」というコンセプトを元に作ったとお聞きしています。

YM武井:ヨックモックやカドーシリーズに対する想いを伝えたら、日比谷花壇さんがコンセプトとして提案してくれたんですよ。

― どんな想いを伝えたんですか?

YM武井:先ほどお話した通り、カドーシリーズは、人と人とのつながりを作るお手伝いが出来る商品だと思っています。この商品をご購入いただいたお客様が、贈る相手にそっと想いを伝えることが出来る、話が広がり人と人との関係性を深めることが出来る。そんな商品を日比谷花壇さんとコラボレーションすることで、より魅力的にアップデートしたいんだとお伝えしました。

稲冨:私がコンセプトワークを担当したんですが、武井さんがつながりを深めたいっておっしゃっていたのは、ものすごく印象に残っています。その想いを受けて私たちが作ったコンセプトが「花々で紡ぐ私たちの想い」です。

YM武井:ご提案いただいたコンセプトが素晴らしくて、即決でこれで行きましょう!ってお答えしました。私たちの想いと本当にリンクしていて、全然迷いませんでした。
人々が春に出会って、季節と共につながりを深めていく様子は、お花が咲きながら次のシーズンにつながっていく、自然のサイクルと似ているってお話していましたよね。

― 素敵なコンセプトですね!コンセプトに合わせて、お花を選ぶのは大変だったんじゃないですか?

石井:私はフローリストとして、お花の選定からイラストレーションを担当しました。実は、お花選びはそんなに苦労しなかったんですよね。どの季節も意外と導かれるように決まったんです。

 そうなんですね!

石井:特に春は絶対スイートピーがいい!って思っていて、花言葉を調べたら「門出・ほのかな喜び・やさしい思い出」だったので、コンセプトにも寄り添ったものだったんです。

 春の贈り物にぴったりの花言葉ですね。なぜスイートピーがいいと思われたのですか?

石井:スイートピーって、私たちプロのフローリストたちが毎年待ち望んでいる花なんです。生産者さんや市場から届いた箱を開けると、とってもいい香りに包まれるんですよ。毎年、その瞬間は感動するし癒されます。その体験を、パッケージでも表現できたらいいなって思ったんです。

佐久間:私たちは、ずっとお花を販売してきたので、季節によってどういうお花が求められているのか、データや経験値が蓄積しています。ヨックモックさんがどんなお客様にお菓子を届けたいか、その想いと擦り合わせながら、石井さんが選んでくれました。

 春のお花というと、チューリップや桜が連想されるので、スイートピーはちょっと意外でした。

石井:春は、誰もが思い浮かべる花からは、少し捻ったものにしたいなって思いもあったんです(笑)。

開発に1年半!共創の道のり。

 今回、企画から発売までに1年半もかかっているってお聞きしました。

全員:そうなんですよ〜(笑)。

YM武井:「お菓子とお花のデザインをそれぞれ用意して合わせました!」というような、足し算のコラボレーションにはしたくなかったんです。そういう取り組みの姿勢では、きっとお客様に想いが伝わらないと思います。時間がかかっても両社の想いを合わせていって、掛け算するような「共創」になるといいなって。

 「共創」ならではの価値を生み出したいですよね。

YM武井:そうなんですよ。なので、日比谷花壇さんにデザインいただいたものをそのままパッケージに落とし込むのではなく、ヨックモックらしさもちゃんとデザインに取り入れたかったんです。でも、ヨックモックらしいデザインって何?って問われても、私たち自身もうまく言語化できていませんでした。

 言語化できていない中、どうやって共創したんですか?

YM武井:デザインをご提案いただく度に、ディスプレイに並べて色々な世代の社員に意見をもらったり、「よりお客様に満足していただくためには?」という視点で何度も議論を重ねました。お花のプロの視点だけでなく、お菓子のプロ、お客様、それぞれの視点から感じる違和感を一つずつ解消していく作業でした。本当に色々と意見を交わさせていただいて、すごく大変だったと思います。

稲冨:プロジェクトを通して、コンセプトはブレなかったんですけど、イラストやデザインは色々苦労がありましたね。

石井:最初は、春の花をミックスした絵を提案したんですよ。一投入魂で描いたイラストだったんですが、あんまり反応が良くなくて(笑)。

稲冨:このイラストは、つる が四季を通して展開していくことで、つながりを表現した案です。

 えー!今と全然違う!

YM武井:色々と案をお出しいただきながら、ディスカッションしていくと、お花は一つの方がメッセージ性が高いことに気がつきました。ギフトを贈った人の想いが強く伝わるには、シンプルなメッセージの方がいいよねって。

石井:それに気がついて、私たちも気持ちを切り替えられたんですよね。そういう作業もあって、開発の時間が長くなったんです。私は、一種類のお花をベースにシンプルに仕上がったデザインにすごく満足していますよ。

デザインはイバラの道!

 デザインを何度も直したり、大変だったんじゃないですか?

佐久間:私は、石井さんが描いたお花のイラストを組んだり、調整してグラフィックデザインを担当しました。…すごい大変でしたね(笑)。

YM武井:た…大変でしたよね(笑)。

― 武井さん、ちょっと気まずそう(笑)。

全員:(笑)。

佐久間:両社の最善の着地点を探るような作業でしたね(笑)。

― 両社の妥協点を探るのではなく、魅力を掛け算する仕事ってことですね。

佐久間:そうそう。なので、例えば背景にも、お花をきれいに見せるためのカラーをひいたり、青空を描いたり、たくさんの案を出しました。デザインそのものは良くても、店頭ディスプレイの見え方がイマイチだったり、四季を通したデザインの整合性が取れなかったりしたので、結果としてシンプルなものになったんですよね。

― 大変な工程ですね。

佐久間:お菓子のフィルムデザインも、フレーバーをイメージさせるカラーを使ったりすごく気を遣う作業でした。

稲冨:なおかつ、トレンドカラーともズレないようにとか、話していましたよね。

石井:そうそう(笑)。私たち3人でもアレコレと議論していました。「ヨックモックさんの選ぶものが正解だから!」って、話しながら作りましたよね。お菓子を作って売るのは、ヨックモックさんがプロフェッショナルですからね。

佐久間:そうそう。特にヨックモックさんの缶のデザインは、歴代のものを見てもすごくクオリティが高いんですよ。だからこそ、今までの缶に負けないものにしたいなって思って頑張りました。シンプルなデザインだからこそ、グラデーションや配置など、すごく細かい作業をしています。

稲冨:線画とベタ塗り、いくつかのタッチで奥行きを出したりしようって工夫をしていましたよね。四季にわたって展開されるけど、今回発表された春のパッケージが一番苦労しました。

石井:そもそも、立体のお花を平面的なイラストで美しく描くのは、すごく難しいんですよね。

佐久間:石井さんのイラストは、すごく動きを感じたり、生命力と風合いがあるんですよね。だからそれを最大限に生かすように。

YM武井:佐久間さんはご提案いただく度に、フローリストの石井さんが描いたデザインの魅力を熱弁していただけましたよね!私たちの率直な意見に怒ったりしないで、じゃあどうやって行こうかってすごく前向きにアイデアを出してもらえたり、議論していただいて嬉しかったです。

― まさに共創ですね!

ヨックモックのシンボル「ハナミズキ」のこと。

稲冨:パッケージには、ヨックモックさんのシンボルでもある、ハナミズキの花が描かれているんです。

YM武井:そうそう!これも皆さんからご提案いただいたんですよね。ハナミズキって、ヨックモックにとってすごく大事な花なんです。ロゴに描かれているのはもちろん、青山本店にもシンボルツリーとしてハナミズキの木があります。ギフトをイメージさせる「返礼」が花言葉です。

― ヨックモックのロゴにも使われているシンボリックなお花ですよね。

YM武井:すごくお恥ずかしい話なんですけど…もう大事なことがあたりまえになっていたので、ハナミズキのことを提案いただくまで忘れていまして…(笑)。ハッとさせられました。

石井:リニューアル前の缶は、前の季節の花を、次の季節にも描くことで、つながりを表現していましたよね。だから、私たちも四季を通した仕掛けをしたいなって思って。確か稲冨さんがアイデアを考えたんですよね。

稲冨:最初は全シーズン通して蜂が飛んでいるのも可愛いかなとか思っていたんです。けど、ヨックモックさんのシンボルフラワーがハナミズキだって知って、石井さんがイラストにしてくれたんですよね。

― ハナミズキがどんな風に描かれているのか、夏以降のパッケージも楽しみです!

様々なシーンで楽しんでいただけるように。

― 今回は、2サイズでの展開ですが、どんなシーンで楽しんで欲しいですか?

YM武井:どちらも手土産や、ギフトにぴったりで、シーンを選ばず活躍してくれると思います。お花の良さが生きていている缶は、特別なギフトとして、入社・退職、入学・卒業にもふさわしいと思います。紙箱は、もう少しカジュアルなシーンでも楽しんでいただきたいですね。

佐久間:紙箱は、面白い工夫をしてるんですよ。缶に比べると表面の面積が狭いので、お花のボリュームが少なめかと思いきや…パッケージを開くと満開のスイートピーが楽しめるようになっています!

― すごい素敵…!サプライズにもぴったり!

稲冨:個人的には紙箱のサイドのデザインもすごく好きなんです。立てると、本みたいですよね。

石井:図鑑みたいで可愛いよね。

稲冨:今回は、オリジナルのメッセージカードも付くんですよ。

2月15日より「カドー ドゥ プランタン」をご購入いただいたお客様へ数量限定で配布します。

― これも稲冨さんのアイデアですか?

稲冨:そうなんです。今回のデザインをきっかけにお花に興味を持って、私たちの店頭へ生花を見に行ってもらえたら、すごくいいなって思って。

― やっぱり生花は特別ですし、お店に行くきっかけになると嬉しいですね。贈り物に手書きのメッセージを添えると気持ちがもっと伝わると思います。

想いをのせて、生まれ変わったカドーシリーズ。

― ブランド同士の共創の取り組みは、いかがでしたか?

石井:振り返ると一年半がかりのプロジェクトだったんですが、時の長さは感じなかったんですよね。私たちだけであたためてきたプロジェクトを、ようやく発表できるので嬉しいです。ずーっと早くみんなに見て欲しいなって思っていたので!

佐久間:ここまでお互いに言い合えるようなプロジェクトって、最近ではなかなかありませんからね。最近は、デザインして終わりというプロジェクトも少なくないので、どこかしら懐かしい気もしました。

稲冨:洋菓子メーカーさんとのものづくりはほぼ初めてで光栄です。ヨックモックさんは店鋪が全国にあるので、あちこちに展開されるのはすごく嬉しい!お客様の反応も、ドキドキしつつ楽しみにしています。

YM武井:こうしてカタチになって手に取ると「ようやくできた」って思うんですけど、あっという間だったようにも感じます。すごく濃い時間だったんだなって思うんです。今でも覚えているのが、最初のオリエンの時。御三方が、あーでもないこーでもないって、アイデアをずーっとお話しされていて。「あぁ。アイデアってこうやって生み出さないと!」ってすごく原点に戻らせてくれたんですよね。

― これからも楽しみですね!

YM武井:夏秋冬と、続くので皆様どうぞお楽しみにしていただければ嬉しいです。

ヨックモックとの思い出。

― ヨックモックとの思い出があれば教えてください!

YM武井:父の出張帰りのお土産といえばヨックモックでした。当時は、ブランド名も意識していなかったんですが、ずーっと覚えているお菓子だったんです。父は残念ながら他界してしまったんですが、今でも家族で「よく買ってきてたよね〜」「まさかそこで働くなんてね〜」って話したりするんですよ。カドーシリーズは、お花モチーフなので、母が仏壇にお供えしてくれています。

― きっとお父様にも伝わっていますよね…!

石井:私は、幼馴染にヨックモックをもらったことを覚えています。それが実は、パンジーの花がデザインされたカドーシリーズでした。「可愛い!ありがとう!」なんていってたら、それをデザインする側になったので、びっくりしちゃって!

― まさに運命的ですね!

佐久間:私は、良く会社のデスクに配られていたのが印象的でしたね。

稲冨:私は、10代の頃から渋谷や代官山、青山をウィンドウショッピングするのが大好きでした。その頃の青山ってまだカフェも少なかったので、青山本店の青い外観のカフェがすごく印象に残っています。

― 今日は皆さん、ありがとうございました!

日比谷花壇さんとヨックモック、共創にかける想いは伝わりましたか?
ヨックモックの中でも、四季の変化を楽しめるのはカドーシリーズだけ!
ぜひ、第一弾の春から、そのデザインと味わいを楽しんでみてくださいね!


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(おわり)

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