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【朗読】フォロワー様作品2編

昨年3月、ゆる募朗読企画第3弾として、朗読してほしい作品を募集しました。
前々回は拙作の朗読、前回は交流のあるフォロワー様の作品を読ませていただきました。そして、今回は、かなり面倒な募集要項を満たしていただいたおふたりの作品を読ませていただきました。
ご応募くださったピリカさん、虹倉きりさん、ありがとうございました!
そして、大変長らくお待たせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。私から募集しておき、昨年4月以降順次公開、などと書いておきながらこの体たらく……。本当に本当にごめんなさい。その分、じっくり向き合い、心を込めて読ませていただきました。

また前置きが長くなりましたが、おふたりの原作とも本当に素晴らしい作品ですので、お時間のあるときに、ぜひお聴きいただけましたら幸いです。
既に読了済の方も多いと存じますが、朗読からご興味を持っていただけましたら、原作をぜひお読みになってみてください。
それでは、どうぞ!
(掲載はご応募順とさせていただきます。)


ピリカさん作「ショート・ストーリー~腕時計」

虹倉きりさん作「あそこのあのこ」

おふたりの朗読ご紹介

今回ご応募くださったおふたりとも、朗読をなさる方です。ぜひおふたりの朗読も聴いていただきたいです。

ピリカさん朗読

拙作をピリカさんに朗読していただいたのですが、おかみさんの声がもうドンピシャで、初めて聴いたとき、えもいわれぬ感情が沸き起こりました。そのときの気持ちはこちらにしたためていますので、よろしければ。

包容感のある胃の腑に染み渡るような低音で、温かさもお茶目さも絶妙に表現されるピリカさん。私がご紹介するまでもありませんが、新しいフォロワーさんもいらっしゃるので、そんなピリカさんを始めとする、「すまいるスパイス」のみなさんの朗読、トークともとても素晴らしいので、ぜひ、他の回もお聴きになってみてください。

虹倉きりさん朗読

樹立夏さんの作品の朗読。声を発することができないピアノを弾く少年と、朗読をする放送部の少女の出会い。みずみずしい青春のひとときを描いた原作の魅力をぎゅっと閉じ込めた、凛としたのびやかで素敵な朗読です。虹倉さんのリクエストによって生まれた、ピアノと朗読のコラボレーションを紡いだ樹さんの小説が、虹倉さんの朗読とのコラボレーションによってさらに魅力が引き出される。樹さんと虹倉さん、お互いへの敬意が詰まっているなぁと思います。

虹倉きりさんも、たくさんの朗読をなさっていてとても魅力的な朗読をなさいます。他の回もぜひお聴きになってみてください。

あとがき

今回も、各作品の感想と読んだときの思いを勝手ながら記します。
※ネタバレ注意です。

「ショート・ストーリー~腕時計」
音声配信すまスパ、ピリカ文庫、ピリカグランプリでおなじみのピリカさんの小説。
今つけている3代目の少し大きめな腕時計を身につけて臨みました。

3代目Suko's watch 2代目はこちら

ピリカ文庫、ピリカグランプリを主催されるピリカさんですが、ご自身の作品もとても素晴らしいのです。それをぜひ知っていただきたかったので、今回ご応募いただき、このようにご紹介できて、おこがましくもうれしく思います。

シングルマザーとして、朝も夜もなく働く主人公。そんな彼女に訪れる転機。手、腕に焦点が当てられながら、進んでいく展開に引き込まれていきます。
私自身、仕事に逃げてプライベートを疎かにしていたこともあり、主人公の彼女の描写が身につまされました。娘のために仕事もお弁当作りもがんばる彼女とは、全然覚悟が違うのですけれどね。
私が今回最も悩んだのが、後輩さんの「死んでるのもいっしょだよ」という言葉の読み方です。
初めて読んだとき、この表現が衝撃的で、主人公と同じような気持ちになりました。これはかなりチャレンジだ、と、何度もお話を読みながら、何度もここばかり練習しました。
この作品の持つエネルギーをしっかり表現できただろうか、と未だに自信がありませんが、納得いくまで練習して読んだので、原作とともに味わっていただけましたら幸いです。

「あそこのあのこ」
note朗読でおなじみの虹倉きりさんの小説風エッセイ。
小説風とはいえ初めてのエッセイの朗読。エッセイをいつか読んでみたいと前回書いていたのが実現しました。楽しみながらドキドキして読みました。

作者が本棚を買ったお店で見つけたのは、新人研修をしていた同級生。面識はないけれど一方的に知っていた存在。久しぶりに見た彼女の仕事ぶりに見入った後、彼女に声を掛けられます。きっとこの本棚を見ると、これからも別々の人生を進む彼女を思い出すことでしょう。
私自身、後輩との関係に悩みながらレクチャーをすることもあり、真剣な顔つきの彼女に、私も真摯にがんばろうと思いました。働く同級生を目の当たりにして、美しい、と表現できる虹倉さんが素敵だなあと思います。
エッセイということで、一生懸命凛とした虹倉さんらしさを思い描きながら読んだつもりです。あのお声は唯一無二なので、なりきるというよりは、虹倉さんの印象を落としこんで私なりに表現しました。

📚

どちらの作品も語り足りませんが、このへんで。聴き手、読者の方それぞれで感じていただけましたら。

久しぶりに、それも、恐れ多くも数々の朗読をなさってきたおふたりの作品を朗読する、という機会をいただき、すごく力が入ってしまいました。お時間を割いて面倒な募集要項も満たし、わざわざご応募くださったおふたり。聴いてくださった過去の自分の朗読を聞き、おふたりの朗読を聴き、改めて、自分が読むって、どういう読みになるべきなのだろう、と考えました。
私の声を聞いて大切な作品を託していただいたので、心を込めて朗読させていただくのはもちろん、私ならではの読みを模索しました。
先日、元テレビ局ADの先輩から、たった30分弱の番組を作るのに、3日徹夜していた、という話を聞いてとても驚きました。優秀でマルチタスクもきっちり定時までにこなして仕事の質も高い、一目置かせていただいている先輩ですらそうなのかと。下準備含めると、体を壊して転職したというのも頷けます。ただでさえ要領の悪い私は、録音含めてこの記事を書くのも1日がかり、1本あたり1時間かかりました。練習を入れると途方もないですが、久しぶりに大切なフォロワーさんたちの作品を朗読できて、楽しかったです。
今回も、noteの録音機能で録りました。一度、別のアプリで録音して聞いてみたらノイズが大きくて、こちらのほうが音がよかったからです。その分、外の音が結構入ってしまっているかもしれません……。
アマチュア中のアマチュアな私で、ご応募からかなりお時間をいただいてしまいましたが、今回も素敵な作品を読ませていただき、ピリカさん、虹倉きりさんに、改めてお礼申し上げます。
そして、聞いてくださったあなた。お忙しいところ、お付き合いくださりありがとうございました。


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すーこ
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