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龍を癒やし繋ぐ旅6

実は洞窟がどの辺りなのかもあまり検討もつかず、とりあえず続いている道をトコトコ歩いて行こうと進んでいた。

途中地図があったものの土地勘がなかった為あまり良く分からなかったのだ。

父によると展望台から1時間くらいかかるという事だったので流石に無理だなと考えながら歩いているといつの間にか島の反対側に着く事ができていた。

#父よ、1時間とはいつの時の記憶ですか?笑

富士山が見えて来てテンションが上がった私は足早に階段を降り始めたが、

突風も突風で飛ばされそうなくらい強風なのだ。
ここは本当に行っても大丈夫だろうか?という不安が出てきた。

階段から見えた富士山
テンションだけは上がります

しばらく階段から見えたその絶景をビデオで撮っていると下からカップルが上がってきたので


どうやら行けるようだと思った私は
頑張って降りて行く事にした。


そう言えば
江ノ島へきて島の反対側に来た事なんてあっただろうか?

記憶を辿っても全くない。

人生初の裏側だ。それはまるで月の裏側を覗けるかのような気分になりいつの間にか不安は消えていた。

下まで降りると
海原が広がっており、そこには
何一つ遮るものがない富士山の絶景ポイントとなっていた。

北斎画のような風景

その大自然の絶景は恐ろしいくらい美しく、


毎回思う事だが
神々に会いに行くのはそんな容易い事ではないなと実感する瞬間だ。しかしそれを乗り越えて辿りつけた人だけが拝める景色がある。それがこれだ。ご褒美は壮大なエネルギーと共に与えられるのだなと再確認。笑

突風は更に強くなり、大時化の波が目の前にあるとかなり恐怖を覚えるが、チラホラ人もいたので安心できた。

”小さな人間”が数人いるだけで心強い。そんな小さな存在さえも安心できるという人間力にも気付かされ、自分もそこにいるだけで誰か安心させているのかもしれないと思うと


なんだか嬉しくなり、不安や恐怖に引きづられる事なく光の方へ身を寄せる事ができたのだ。


富士山から流れてくるエネルギーを転写し、極寒の中で太陽を浴びられる喜びと自然の営みを実感していると向こうの方から人が帰ってきた。


”ん?まだ道が続いているのか?”


そう思った私はそちらの方へ行ってみることにした。


橋があり時折波がその橋へ叩きつけてくる。こんなに近くで大波を見た事はない。
水しぶきも飛び橋が濡れている。。。


自然とは本当に容赦ないな。
そんな事を思いながら
波が引いた所を狙ってタタタっと走り抜ける。

必死の思いでそのスポットをクリアすると先方にスタッフが立っているのが見えてきた。


スタッフ?なんで?


と進んで行くとそこが今回のもう一つのゴールである岩屋だった。


おお!マジか!!

凄い辿りつけたじゃん!!

1時間もかからないじゃん!

そしてスタッフに挨拶を交わすと
さらに安堵感を覚え、

こんな中でも働いているの
凄いな、と関心しながら
いそいそと中へ入っていった。


そしてここまで来た時に
私はダブルミッションで江ノ島へ来ていたという事を理解した。


ご褒美の絶景とエネルギー





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