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横島孝太郎
2019年3月28日 12:38
戻る 総合目次 | マガジン | 進むChapter04 交錯 06「……、」 風葉は絶句した。 信じられないのだ。目の前の光景が、あまりにも。犬耳を初めて見た時の方が、まだ現実感があったかもしれない。「ええ、と」 軽い頭痛。頭を振って追い出す。しかる後、風葉は状況を改めて思い出す。 つい数分前、翠明寮の食堂で禍《まがつ》の鎮圧任務を受けた。それは良い。ごはんを食べ損ねた事も含めて
2019年3月7日 12:45
戻る 総合目次 | マガジン | 進むChapter04 交錯 03 チン、とエレベーターが到着を告げる。目的地、とある高層ビルの最上階に到着したのだ。「では、参りましょうか」 そう言ったのは黒いスーツに黒メガネの男、サトウである。今日も能面のような笑顔を貼り付けながら、サトウは誰も居ない廊下へ躊躇無く踏み出す。「うぃーす」 次いで気だるげに言ったのは、仮面の男ことグレンだ。コツコツ