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テレワーク:使っていない部屋も活用して、仕事にあわせて場所を変えてみませんか?

今後、定着が見込まれているテレワーク。良い面もたくさんありますが、自宅ならではの課題として「一つの場所で仕事をし続けてしまうこと」があげられます。

例えば1日で行う仕事といっても、高い集中力が求められる作業から、ラフなアイディア出し、軽いメール返信もあれば、慎重にならなくてはならないメールなど様々な種類がありますよね。これを同じ環境で済ますことは、長期的にパフォーマンス向上させるためにベストではないと考えています。

では、どうすれば良いのでしょうか。
私たちは、常に変化する「①仕事内容」、「②空間(周辺状況)」、「③体調」を読み取り、柔軟にあわせて環境を選んでいくことをおすすめしています。

では、家の中で環境を選んでいく、といっても、住まいの限られた空間で、どのような場所があれば良いのでしょうか。今回はこんなテーマを取り扱って行きたいと思います。

ちなみに、"仕事のための部屋を複数確保しよう!"という訳ではありません。これまでテレワークに使っていなかった部屋や空間も、工夫して使ってみようと、気楽に捉えて試してみていただければ幸いです。

家からの"悪い刺激"、"良い刺激"をコントロールする

家には仕事をする上での「刺激」があります。ただ「刺激」といっても悪い刺激、良い刺激があります。仕事にあった環境を選んでいくときのポイントとして、それらの刺激とうまく付き合っていくために「3つの環境」をつくることをお勧めします。

業務、シーンの例と適した空間イメージを以下にまとめました。
次の章から、一つずつご紹介していきます。

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①不快な刺激(集中阻害要因)を入れない場所

住まいには様々な集中阻害要因があります。例えば、リビングで仕事をする場合、視界には普段くつろいでいる時に見る光景が広がっています。

自分がどのような音(生活音、話し声)、視覚情報、光、暑さ寒さが不快と感じるのか認識し、それらを避ける環境を用意すると集中できます。

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POINT
・生活音、家族の音を意識して個室や半個室を

音やセキュリティのためにベストな個室。ただし難しい場合は、いつも家族がいる場所から遠い場所を集中作業用に設定します。

・仕事のための照明計画をする

集中のための照明は、昼光色がおすすめです。ただし照度を下げると逆に集中できなくなるため注意します。

・壁で視覚情報をコントロールする
集中する必要がある場合は、仕事に焦点を当てるために視界に何も入らないようにします。壁に向かって作業出来るデスク配置にすると良いでしょう。

・個室が用意できる場合は、リビング・ダイニングなど共用部と隣接させる
集中しすぎてしまうと、つい時間を忘れてしまうもの。在宅のご家族の様子が必要に応じて見られるようにすると良いでしょう。

②快適な刺激(五感)を取り入れる場所

窓からの眺めや植栽、照明の色味や明るさなど、適度な刺激を取り入れる事で捗る仕事があります。例えば、アイディアを膨らませるような拡散思考はリラックスした状態の方が進み、そのために様々な刺激を取り入れる事が効果的と言われています。

リフレッシュ2

また、連続で集中作業をした後の気分転換に、タイミング良く取り入れていれるのもおすすめです。

POINT
・眺めを取り入れる(視覚)

観葉植物を視界に入れるとリラックス効果が高まります。「緑視率」という人の視界に占める緑の割合の指標もあるほど注目されています。

・光を取り入れる(視覚)
リラックスのために温かみのある電球色や昼白色を選んだり、集中度を高めるために他の部屋と比べて相対的に高照度にして覚醒度を高めたりと、場合に応じて照度や色温度に注目しながら照明を選んでみましょう。

・色やインテリアを取り入れる(視覚・聴覚)
インテリアテイストを含めた色彩のトーン、使う素材を執務場所ごとに変えることで、オンとオフの切り替えに役立ちます。

・音や香りなどを取り入れる(聴覚・嗅覚・味覚)
好きな音楽を流したり、コ ーヒーやアロマオイルを自由に活用できるのは、家ならではのメリットですね。

③刺激を受け止め、調整する場所

従来の時間管理型から成果主義型の働き方に移行していった場合、働き方の多様化が進みます。家事の隙間時間や、子どもの様子を見ながらの仕事も選択肢として考えて、計画してみましょう。

ワークスペース例1

こういった場所での仕事は、内容を選びますし、通常の仕事を補完する働き方にしかなりません。それでもお子さんの様子を見ながら、聞くだけのセミナーに参加する事ができれば、時間が確保できずに諦めていた情報収集・能力開発を積極的に行う事が可能です。

POINT
・生活空間の中の仕事道具を守る

キッチンなど、仕事が主の用途ではない場所はPC等の端末の置き場所や配線を計画しましょう。マグネットコンセントは、転倒防止や仕事道具を守るために効果的です。

・取り入れる音を調整する
ノイズキャンセリング機能のあるワイヤレスイヤホンがおすすめです。普段の生活空間の中でも無理ない形で仕事を取り入れられます。

・座りっぱなしによる健康被害を防ぐ
弊社の調査によると、職場で働くより在宅勤務では連続で座っている時間が増えた人が約6割にも。隙間時間で立って仕事をしてみることで、座りっぱなしを防止してみましょう。

・休憩の場所・時間を設定する
自宅では、視界に家事が入ってしまって、うまく休めないということがあります。ベランダや庭を活用し、休憩のための場所と時間を計画しましょう。

いかがでしたでしょうか。


昨今は特に「①不快な刺激を取り除く」ことが注目されがちです。しかし、同じ場所で同じような仕事が続いてしまうと、集中力が途切れがちです。

モードチェンジするためにも、仕事の内容をうまく組み合わせて「②快適な刺激を取り入れる」「③刺激を受け止める」などの視点を取り入れ、これまで使っていなかった部屋や空間を整えて、使い分けてみてはいかがでしょうか。

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この記事は東京都調布市のLINE公式アカウント「調布市スマイのミライ教えてナビ!」に掲載しています。                     

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ミサワホーム総合研究所



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