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「ゆるバース」のうどん脳君を通して感じたこと❶

ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
かつては「ゆるキャラグランプリ」そして今回から「ゆるバース」と呼ばれる事になった、全国のゆるキャラたちの人気投票が先週の日曜日に淡路島にて行われました。

ここ香川県からも「うどん脳」がエントリー。
香川を代表する「うどん」をモチーフとするキャラクターであることもあり、実際のうどん店やうどんファンを巻き込みながら、得票を増やし、見事グランプリを獲得する事ができました。

投票の開始は8月。
そこから約2ヶ月間の投票期間を経て今回の結果に到達するまでの「うどん脳」の様子を見ていて感じたことを少し記しておきたいと思います。

§勝因は「ファンの力」

結論から申し上げます。
今回のうどん脳が優勝したのは「ファンの力」のおかげです(笑)

「何、当たり前のこと言ってんの?」

ですよね?(笑)
言いたくなる、お気持ちわかります(笑)
それでも「ゆるバース」「ゆるキャラグランプリ」というイベントのそもそもの趣旨から考えても、結局勝因はそれに尽きる、としか言えないのも無理はないと思います。

§作戦会議にて

「ゆるバース」の投票が始まる数ヶ月前からうどん脳の選挙対策本部では優勝するための作戦会議やミーティングが随時行われて、認知を増やすための様々な広報活動やPR戦略、イベント開催やその動員方法などについて活発に意見交換が行われてました。

私も一応、そのメンバーとしてその場に参加していたのですが、私以外のメンバーの方は普段から様々なコミュニティ活動を行っておられる方が多く、それぞれに広い人脈や地域の有力者とも繋がりがあるような人たちでした。

自然、戦略としてはそうした繋がりを使ってうどん脳への投票を促していこう、そうした流れで話は進んでいきます。

どちらかというととその会議の中で行われる話は1000人、10000人と言ったような、割と大きな人の流れを意識したような内容で、普段、一人ひとりのお客さんとやり取りしながら商売をしているうどん屋にしてみればちょっと想像を超えた話のように聞こえました。

§「じゃ、僕たち、うどん屋にできることってなんだろう?」

全国規模の人気投票イベントで優勝するには
何千票、何万票、下手をするともっと多くの投票が必要になってくると聞かされて
一番に頭に思い浮かぶ疑問は

「個人経営のうどん屋にできることってなんかあるんかな?」

1日の来店規模は数十人から、多くても数百人単位。
その中で1割の人が投票してくれるとして一日、数十票・・・。
投票期間は約50日間。
何千票、ましてや何万票なんて気が遠くなるほど遥か彼方に感じました。

「多分、今回の選挙戦で僕が力になれることはあんまりないやろうな・・・。」

選挙対策本部メンバー同士の最初の顔合わせとなったキックオフミーティングに参加した時に一番強く感じた気持ちです。
社会的に通用するような大きな基盤も人脈も持たない自分自身の無力さに情けなくなったのを今でも覚えています(笑)

とは言え、落ち込んでいるだけで事態が改善するということはあり得ないので、
「できることからやるしかない!」
前向きに優勝を目指して、というよりも半ば開き直って、
いつも交流しているうどん屋の仲間たちに声をかけていくことから始めるしかありませんでした。

§まず「目標(夢)」が大事

しかしこれが本当にありがたいもので、普段から交流している仲間のうどん屋さんやその関係者の方々は相談するとすぐに、行動を起こしてくれました。

・ゆるバース開催についての店頭告知
・投票呼びかけの動画撮影
・投票のやり方についての説明会
・実際にイベントや街中でのPR活動

正直に言えば、これらの一つ一つの企画や行動、取り組みに対しての反応やリアクションはすぐに実感できるものはありませんでした(笑)
なかなか手応えを感じられることのない中で地道にこうした活動を続けるにはかなりの覚悟が必要とされます。

それにも関わらず、協力者たちのうどん脳君の応援を続ける熱が冷めなかったのは
うどん脳君自身が誰よりも本気だったからです。

「ゆるキャラグランプリで優勝します!!!」

そう宣言して以来、一切、ブレることなくその夢に向かって全力で走っている姿を周囲の人に見せ続けてくれたからこそ、我々応援団は手応えを感じられない応援活動の手を休むことなく継続する事ができたのです。

キングコング西野亮廣さんによると「ファンを作る(応援される)には応援シロが必要だ」とされています。そしてその「応援シロ」とは下の公式で示されるとされています。

応援シロ = 目的地 ― 現在地

つまり、ファンを獲得するためには応援者に対して「夢(目的地)」を語り現在地とその夢のギャップを「応援する余地」として提示する必要があるということです。

となると、ファン(応援)を獲得するためにはまず「夢を語る(=ゴールの設定)」事から始めないといけないのです。今回のうどん脳君は「ゆるバースで優勝します!」と夢を宣言し、「夢(ゴール)」が設定されたことで、うどん脳君に「応援シロ」が生まれて応援者が集まり始めたのです。

と、長くなってきたので、今回は一旦ここで区切らせていただきまして、続きまた後日レポートさせていただきたいと思います。
次回もまたよろしくお願いいたします。



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