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【カップル率が高いフランス、カワイイ文化の日本】フランスの相手を見る目

フランスの出生率は高い。2006年以降、合計特殊出生率が2.0人前後で推移。(OECD加盟国で2016年に2.0を超えている国はイスラエル、メキシコ、トルコの3カ国のみ)*。カップル率も、正確な数字は分からないけど、肌感覚で言っても高い(全体におけるカップルかシングルかの割合)。

何でだろう。
結婚よりも手続きが簡単で、税制上は結婚とほぼ変わらないパートナーシップ制度、家族手当の充実、保育園・学童保育の整備、移民が多い、いろいろあると思うけど。

逆にカップル率が低い、というのは求めるストライクゾーンが狭い、ということだと思う。
フランスのカップルはヴァリエーションに富んでる。年の差がかなりあるカップルだったり、同性のカップルだったり。

違いを考えた時に、日本のカワイイ文化が浮かんだ。
それはフランスの一部にも伝わっていて、「Kawaii」という日本語を知っている人は多い。

今のフランスにはアイドルがいない。1965年の「夢見るシャンソン人形」で有名なフランス・ギャルの頃はアイドルがいたという声があった。
日本の乃木坂46やNiziUのようなグループもないし、かわいらしい女の子の メディアの露出があまりない。

日本の容姿至上の志向につながっているだろうな、と思う。実際に、フランス男性は女性の「話題が豊富」といった、知性や機知、内面を誉める人が多いな と感じた。女性の魅力というより、人間性、というような。

フランスに旅行で来ている日本の人、特に20代の子を見かけると、スタイル、メイクバッチリで目立っていたりする。男の子は特に違いが顕著。

一方、フランス女性は歳を重ねても 短いスカートを履いていたり、いくつになっても女性であることを謳歌している人が多いと感じる。自分の身に付けたいスタイルでいる。
女性の美しさが、「かわいい」に偏り過ぎていない。
2005年出版の『パリの女は産んでいる』中島さおり著 には、フランスの女性はヒールでベビーカーを押している人もいるが、日本では子どもを持った時からスニーカーや動きやすい格好になる、とあった。

今はスニーカーをカッコよく着こなしている人も多いし、ちょっと事情は違うけど。言いたいことは、フランスでは子どものことを考えた格好、というよりあくまで自分の好きな格好でいる、ということだと思う。

女性らしさがいいと言っている訳ではなく、いくつになっても自分らしい格好をするのがいいな、と思う。年齢に頼ることなく、他の人の目(年相応であること)を気にして自分らしさを抑えることもない。どんな自分もであっても、センス(意識)は自分が持っているものを引き立てもするし、殺しもするなと思う。

格好も、身も心も、自分らしく磨きたいな。


*少子化対策先進国フランスで出生率が3年連続低下した理由
日経BizGate

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