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ヨコザワプロダクションの怪異

このアカウント、基本的にはヨコザワプロダクションの怪異についての情報収集のために立ち上げたのですが、せっかくですので中の者として、何か一つ書いておきたいと思いました。

といってもヨコザワプロダクションの怪異(以下長いので”ヨコプロ怪異”)について、関連動画のすべてはまだ観れておらず、映画を観て本を読んだだけの一ファン(ファンと言っていいのか?)ですので、深い考察ができるかは分かりませんので、その点は何卒お許しください。

X(旧Twitter)や関連動画のコメントなどを眺めていても、現在、ヨコプロ怪異について肯定派、否定派、どちらともいえないが楽しんでる派、いずれの勢が強いというのは現時点では判定し難いと思います。このどっちつかずの状態が実は一番楽しいのかも知れないとも思いますが。

ちなみに私自身は現時点では「(希望を多く含んだ)肯定派」になります。
一つ一つのエピソードを追ってゆくと、これは疑いようがないのでは?と思うものから、いくらなんでもちょっと怪しいよな?と思うものまで、レンジが広いのもヨコプロ怪異の面白さだと思います。

そこで特徴的なエピソードをいくつか取り上げて、私なりに感想を書いてみたいと思います。

とその前に、情報のソースについですが、もちろんネット上で観たり聞いたりしたものもありますが、ヨコプロ代表である横澤丈二著『日本一の幽霊物件 三茶のポルターガイスト』(以下”著書”)が、やはり情報の量も質も、現在入手できるものの中ではピカイチだと思いますので、どうしても引用が多くなってしまう点はお許しください。

ただこの本、youtube動画などでこのヨコプロ怪異に興味を持ったばかりの方や、映画を観て「もっと知りたい」と思った方はマストバイだと断言できます。ヨコプロ怪異ファンのバイブルと言っても過言では無いでしょう。めちゃくちゃ面白いので未読の方はまずは読んでみてほしいと思います。


その1・《そもそも場所がいわくつき》

まずは場所。かつては闇市で栄えたというこの場所は、昔、井戸であったとのこと。地図で見るとちょうど三角地帯となっています。三角地帯、井戸、いずれも、家を建てる場合、風水的には凶相だと聞いたことがあります。

問題の怪異が起きている稽古場ですが、ヨコプロが「ポルターガイスト物件」として知られる以前に、当該ビル内のテナントやエレベーターには「出る」ということですでに噂があった、という経緯がまずあります。

横澤氏が入居を決めた際にも、大家さんから、「うちのビル、エレベーターにお化け出るけど気にしないでね」と言われたという話が著書にも出てきます。

当該ビル内の某テナントが、日本一の売り上げがあったにも関わらず、「手」が出る怪異が原因で移転したという噂も某動画で知りました。

そもそも三軒茶屋の某ビル一帯のある場所は、元は墓地だったらしく、再開発で立ち退かせようとするたびに死者が出てしまい、再開発を中止したという話もあるようです。

噂レベルの話も多いとはいえ、「ヨコプロがすごい」という以前に、この場所自体が元々「いわくつき」であるということをまず認識しておいてもいいのかなと思っています。

(ちなみに自分も一度このビルにお邪魔したことがあるのですが、某テナントの飲食店の出入り口の両脇に山盛りの盛り塩が置いてあり、「あれ、やっぱりここ出るのか?」と勘繰りたくなってしまった記憶があります)


その2・《横澤氏自身が引き寄せている!?》

著書を読む限り、横澤氏自身がそもそも、幼少期より”見えざるもの”が見える資質のお方で、”引き寄せやすい”人物であるということが言えると思います。個人的には、このことは一連の怪異にとって、大きな要因なのではないかと推測しています。

横澤氏は著書で、その場に誰がいるかで現象の傾向が変わることも指摘されています。怪異に遭いやすい生徒さんとそうでない生徒さんがいるそうです。そして起きる怪異の内容も、劇団の演目の内容にリンクしたりもするので、”幽霊も私たちを見ていて、常に我々のそばに存在し”ていると思うに至ったということです。

(あと、映画で主演を務められた角由紀子さんも、そうした”引き寄せ”体質なのでは?と個人的にはにらんでいるので、お二人が揃うコックリさんはなかなか強烈なんではないかと思っています)

横澤氏自身がこれまで体験されて来た不思議な現象の数々自体が相当ヤバイので、できれば著書のほうで併せて確認して頂ければと思いますが、とにかくヨコプロ怪異の背景には、まず横澤氏の資質的なもの(因果ともいう?)が色濃く影響しているのでは?と私は考えています。


その3・《なぜ今になって公表されたのか?》

これほどまでに凄い怪異が、なぜ今になって世間に知れたのか?という疑問はありました。約30年間、ヨコプロでは不思議な現象が日常的に起きていたにもかかわらず、です。このことについても、やはり横澤氏のパーソナルな要素(人柄など)から推察できるのではないかと思っています。

まず横澤氏自身が大のオカルト好きであるそうなのですが(最も好きな映画が『エクソシスト』で、それが高じて脚本家のウィリアム・ピーター・ブラッティ氏から直々に上演権を買い受けたそうです)、そのせいで、ヨコプロの一連の怪異についても、「うちのような場所はほかにもごまんとある、大した心霊現象ではない」と長い間思ってしまっていたと著書に書かれています。つまり、あまりにもオカルトに造詣が深すぎたせいで、世間的な感覚からやや”ずれてしまっていた”と考えられます。映画や出演動画などでお人柄を拝見する限り、「この方ならそう思ったとしても不思議ではないのでは?」と個人的には(何となくですが…)感じています。

ある時期は、スタジオで起きた怪異を撮影していたこともあるようで、そのいくつかは映画や本で垣間見ることが出来ます。ただ当初は記録しておくという発想が無く、お祓い時に一緒に持って行ってしまったため、手元に残っていない物も複数あるようです。


その4・《あからさまにヤラセっぽい???》

手が出る以外にも、人の声が聴こえる、ホワイトボードが揺れる、照明が明滅する、鈴の音が聴こえる、お香の匂いがする、鏡から水が出る、などなど。起きる現象がパターン化しているのもヨコプロ怪異の特徴です。

普通なら「そんな同じようなことばかり起きるのは"仕込み"だからに他ならないだろう」と疑いたくなるでしょうし、自分も最初はそう思いました。
あえてうがった言い方をすれば、「あからさまにヤラセっぽい」のも、ヨコプロ怪異の特徴と言えると思います。

例えば、訪問するタレントや著名人の知名度によって現象のレベルが変わるってなんやねん!?とも思います。もちろん偶然の可能性もありますが、結果的にそうした傾向があるのも現状では事実です。そこだけ聞くと、実にヤラセ説を強めるには充分なエピソードですよね。あまりにもあからさま過ぎます。

この「あからさまにヤラセっぽい」問題については、ここまであからさまだと、「もしもヤラセなら、もっともらしく見せるために、タイミングや内容など、もう少し工夫するのでは?(演出への駄目出し)」と正直思うので、あからさまであればあるほど、逆説的に「妙なリアルさ」が強まってしまう、というのが私の見解です。(希望的観測も含みますが)


ちなみに、youtubeや映画でも現場の検証が行われていました。それ自体はもちろん評価できますが、個人的には、起きている怪異のレベルに対して、(検証のレベル的に)ちょっとまだ弱いかな?というのが現時点での感想です。

手はあちこちから出ているので、その全ての箇所を隈なく検証して欲しいし、許されるなら、荷物なども出来る限りどけた状態で検証を行うのがベストでしょう。あと、上階はどうなっているのか。天井にあるスペースについても、物置きスペースだけでなく、全間取りにおいて調べて欲しいです。

現実問題、稽古されてる方々がいる以上、邪魔になることがあってはならないのは大前提ですが、当該ビル自体が相当古く、今後そう長くないことを思うと、それまでに、更に突っ込んだ、徹底的な検証を望まずにはいられません。

あと、「手」が撮影された動画は全て薄暗い状態での撮影なので、明るい部屋で撮影すればいいのでは?とも最初は思いました。

この件について、横澤氏がスタジオで初めて「手」と出会ったエピソードによれば、ある時、稽古されていた演目の事情により偶然照明を落とした際に目撃した(しかもその場にいた者全員)とのことなので、その時照明を落としていなければ、「手」を目撃できていなかった可能性も考えられます。
(その時の「手」の印象を横澤氏は「半透明の白くて長い手」「発光していた」と表現している)また、その後「天井、壁、椅子、舞台セット」などの「あらゆる場所から手が出現するのがデフォルトとなった」と回想されています。

ただ、「デニ怖(デニスの怖いYouTube)」での検証で映った手の印象は、
黒いごつごつした手に見えたりもしたので、実際、明るい状態でどのように見えるのか(あるいは見えないのか)は今後検証して欲しい点ではあります。


その5・《オカルト7》

ヨコザワプロダクション所属タレントらが結成する「オカルト7」なるユニットのyoutubeチャンネルがあり、「オカルトの棲む稽古場で撮影したら怪異は起きるのか?」といった企画が行われているのを最近知りました。
検証の体裁をとってはいますが、飽くまでオリジナルの演劇を多くの人に知ってもらうのが趣旨のように見受けられます。

あえて嫌らしい見方をするなら、「この流れに乗って知名度を上げない手はない」と考えたとしてもおかしくはないと思います。なにしろ、本家本元なわけです。それ自体は自然な流れでしょう。

私が気になるのはそこではなくて、少なくとも現在アップされている動画の中に、著しい怪異が起きているものが皆無なことです。(視聴者も一緒に探してみてください、というようなスタンスなのですが、もし起きているならもっと話題になっていてもおかしくないと思います)

もしもヤラセであるならば、勝手知ったる方達なわけで、これまでで最もインパクトのある”怪異”が撮影されても全くおかしくないと思うのです。

動画には『謝罪会見』と称して、これまでの検証で怪異が撮影されなかったことを、メンバーの方が謝罪するなんてものまでありました。もしもヤラセであるなら、この会見も言ってしまえば茶番になるわけですが、わざわざそんな茶番を打ってまであえて「怪異は起こさない」なんてことがあり得るでしょうか?(そして動画は恐らくコロナ対策などの理由により、1年前からぱったりと更新が止まっています(2023年9月現在))

このチャンネルの件で、結果的に「ヤラセにしては色々不自然過ぎる」という考えがさらに強化されることとなりました。

ちなみにヤラセの可能性について考える時、主犯がヨコプロ全体なのか、あるいは横澤氏と数人のみなど、限りなく小規模なチームでの計画であるのかという問題もあります。ただ、ヨコプロ関係者の規模を考えると、複数の所属タレントや百数十人いるというスクール生達がリークしないように情報統制するのはかなり至難の業でしょうし、いずれにせよ、リスキーであることは事実なので、やはりここでもヤラセ説は不自然に思えます。


その6・《最後に》

ここまで、肯定派と自称しながら、ヤラセの可能性についてなど、むしろ否定的な側面について延々と書いてしまい少し反省していますが、、これもヨコプロ怪異への愛故とご理解頂ければと思います。

なにより、横澤氏が演劇に注ぐ情熱は、門外漢の私から見ても、語るのがおこがましいくらいに真摯なものであることは自明のことですし、そもそも、横澤氏や関係者らが、30年以上(横澤氏個人の不思議体験を含めればもっと)の長い歴史の中で築いて来られたものを、人目を引くためだけに捻じ曲げるとは、私には到底思えません。

著書にも、横澤氏自身、劇団の方向性とオカルト的な方向性は別のベクトルにあるもので、リスクをともなうにもかかわらず、世間に公表するに至った経緯として、ビルの寿命を肌で感じているから、というようなことも語っておられますし、苦渋の決断だったであろうことが想像できます。

もっと言えば、ヨコプロ怪異が、幼少期から日常的に”この世ならざるもの”と共に歩んで来られた横澤氏が引き寄せている現象であるとするならば、いわゆる”呪い”的なものを伴う霊というよりは、横澤氏が根ざすあの場所に、「この世」と「あの世」の分かち難い関係を構築するゲートのようなものができてしまった故の現象と捉えたほうが、腑に落ちる気がするのです。ヨコプロ怪異に関わった人々が、殊更に不幸になったりしていないことや(稀に例外はあるようですが)、横澤氏が霊に対して「てっちゃん」と気さくに呼びかけたりする”関わり方”からも、そうしたことが見える気がします。


とはいえ、私自身、ただ肯定/否定するのではなく、あらゆる可能性について出来る限り想像を巡らせたいと思っていますが、本物であれヤラセであれ、いずれにしても不自然と思える点が多々あることから、「常に揺れている」というのが、現時点での正直な感想になります。

言うまでもないことですが、ヨコプロで起きている怪異が”本物”であった場合、世界というか人類にとってもかなり大変なことで、それこそ大きな価値観の転換を迫られる事件といえると思います。

また個人的にも、「ではその現象が意味することは一体何なのか?」という点が最も関心のあることでもあるので、次回以降、そういった話もできたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

(20240501 - 読みにくい部分がいくつかありましたので修正しました。内容はほぼそのままになります)
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・映画『三茶のポルターガイスト』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E8%8C%B6%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88-%E8%A7%92%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%AD%90/dp/B0B66G8FMV/ref=sr_1_1?crid=1WWU34Q38DLDB&dib=eyJ2IjoiMSJ9.kskgYCpRdZGoZHiHfFK2KRqjYFg1Du2zhn-D2Gq0Lxj9H2-ltNs8GfF7CU_YISq47GfzcQTB9_gH8vgG7l6zCf4yPGkjIPteXfQolop5OHLJlf3E2ECd_Qe1eyrggPmiYhskeszwdKriC_E-Q94Oq_VOQxMHJzb3-e4ff0BDUbYFeuLQ4pS6e0jsy_UVQ1Iy3GVP8FaE_0m9nVlpPQniiFQRkNF29iwIqPjcF-TXX1NLt5KcjqX1W0OziGqKDyfOwIArJbcG9KEF-piiMuyo9wfFEIleR8I9Fz3YggmvhCI.CNOMJGW2y2z7QTBoucK8EXWOrC20THhlQytorBm5TkI&dib_tag=se&keywords=%E4%B8%89%E8%8C%B6&qid=1714557967&sprefix=%E4%B8%89%E8%8C%B6%2Caps%2C183&sr=8-1

・日本一の幽霊物件 三茶のポルターガイスト (幻冬舎文庫)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%B8%80%E3%81%AE%E5%B9%BD%E9%9C%8A%E7%89%A9%E4%BB%B6-%E4%B8%89%E8%8C%B6%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-32-1-%E6%A8%AA%E6%BE%A4-%E4%B8%88%E4%BA%8C/dp/4344432800/ref=sr_1_2?adgrpid=144000459777&gclid=Cj0KCQjw9rSoBhCiARIsAFOipllLuNrPzHCVs9LjLCK5mnbPWcUaaVfv2lEkbyVYqHfWXurjLRMBLzsaAjhREALw_wcB&hvadid=665685742484&hvdev=c&hvlocphy=9053391&hvnetw=g&hvqmt=b&hvrand=13301441520010561798&hvtargid=kwd-1963438726021&hydadcr=27486_14701136&jp-ad-ap=0&keywords=%E4%B8%89%E8%8C%B6%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88&qid=1695468315&sr=8-2

・デニスの怖いYouTube
https://www.youtube.com/@denikowa

・オカルトセブン7
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