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握りつぶすことで、見えるもの。

どこで見聞きしたのか、もはや記憶にない。
でも、ふとした時に思い出す言葉。

ロールパンなどの、ふわっとしたパン類。
それは、朝食や給食の定番な場合が多いよね、との前置きの上

「仮に手で握りつぶしたとしたら、どのくらいの大きさになると思う?」(小さいよね)
「本質って、そういうことだよ」

みたいな内容。

だから、
「なるべく米を食べよう」みたいな話だった気がする。
子どもの食事に関する本だったかな?
記憶があいまいで、ごめんなさい。

で、これを聞いた時から、
ふわっと膨らんでいたり、空気を含んだものを見ると

「握りつぶしたら、どうなるんだろう?」
「この食べ物の、本当の姿とは?」

などど、つまらないことを考えるようになった。

とはいえ、パンが嫌いなわけではない。

最近はグルテンフリー実践中の為食べる頻度は減ったが、パン自体は好き。おいしいもん。

でも、ロールパンやクロワッサンを見ると
握りつぶした姿を想像をしてしまう。

もし今、パンを食べながら読んでいる人がいたら、本当に申し訳ない。



パンに限らず、握りつぶしたら
本質が見えてくるものって、たくさんある。

ふわふわの、シフォンケーキ。
ふわふわの、わたあめ。
ふわふわの、かき氷。

これらに共通するのは、
「多幸感をもたらす、夢のある食べ物」
ということ。

どれも、ワクワクするよね。
どれも、おいしいよね。
つい食べちゃうよね。

でもこれらを、もし握りつぶしたとしたら?



夢を壊すようで申し訳ない。
でも本質って、そういうことなんだと思う。


そして、食べ物だけではないと思う。

ふわっふわのチュールスカート。
空気を含ませて、根本を立ち上げたヘアスタイル。



世の中は、ふわふわでいっぱい。

ふわふわを楽しむのも、もちろん良い。
何を選ぶかは、本人の自由。

でも、時には
目の前のそれを、握りつぶしてみる。
すると、本来の姿が見えるかもしれない。




春の柔らかい風を感じながら、
昼の公園で一人、ゆで卵とおにぎりをほおばる私であった。

〈あとがき〉
おにぎりって最強ですよね。握りつぶした姿そのものですから。ゆで卵は握りつぶしたら、ミモザサラダ要員になりそうです。
今日もありがとうございました。


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