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【鉄道旅行】クリスマス冬の青春18きっぷ日帰り旅① ~北陸から関西へ~

2021年12月25日、約1年振りに青春18きっぷを使った日帰り旅行に出ました。

旅行の経緯

毎年恒例の元日付の分厚くて重い新聞、即ち「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集めるため、今冬も「青春18きっぷ」を購入しました。しかし18きっぷは1人1日有効の切符が5枚付いており、「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行では2枚で足ります。残り3枚をどうやって消化するのかが課題でした。
そこで、最初に年内に1枚取り敢えず使おうと考え、行先を思案しましたが、関西でも京都・大阪は結構行くのですが神戸は長いこと行っていないな、と思い付きました。更に2020年6月より新神戸~谷上間の北神急行電鉄が神戸市営地下鉄に譲渡されたことでこの区間を乗ってみようとも思いました。
時刻表を見つつ、この行動範囲だと日帰りは十分可能であることを確かめて土曜日に敢行することにしました。

クリスマスイブから早朝の旅立ちへ

決行前日の12月24日夜は金曜日、クリスマスイブでした。1週間の仕事を終え、クリスマスソングがあちこちで流れる中、毎年恒例で通っている富山市内に教会に赴きました。「イェスキリストの誕生を祝う日」であるクリスマスの前夜、クリスマスイブには各地のキリスト教の教会ではそれを祝う「キャンドルサービス」が行われます。

クリスマスイブの夜に赴いた教会。

帰宅し慌ただしく準備をして就寝。
翌朝4時に起床し、電車に乗るべくクルマで高岡駅に向かいました。
途中コンビニに立ち寄って朝刊と朝食を買い、高岡駅南口にあるコインパーキングに車を停めました。高岡駅、特に南口は商業施設の取り壊しなどで駐車料金が格安のコインパーキングが増えています。

高岡駅南口。以前は真正面に商業施設(後にパチンコ屋)があったのだがとうとう取り壊され、平面の駐車場になった。

高岡駅南口は別名「瑞龍寺口」と呼ばれ、高岡駅では裏口的な扱いになっています。元々の商業地が広がっていた北口(「古城公園口」)に比べてクルマでのアクセスも容易なことから高岡サティはじめ幾つか商業施設が出来ましたが更に南側にイオンモールが開業し客足が移ってしまったことから結局閉店し、取り壊されてしまっています。

橋上駅舎となっている高岡駅。

2015年の北陸新幹線開業直前に橋上駅舎になり、自由通路の南北双方の出口にはエスカレーター・エレベーターが完備され非常に便利になりました。しかし新幹線は約1km南の新高岡駅に停まるので遠方からの訪問客は少なくなりました。

まだ改札口が開いていない早朝の高岡駅。

高岡から西に向かいますが2015年の北陸新幹線開業以降は金沢まで第3セクター、あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道になっているので手持ちの「青春18きっぷ」は使えません。よって金沢までは別に乗車券を買うか、ICOCAなど交通系ICカードで乗車する必要があります。
5:30に窓口が開いたので金沢までの往復乗車券とJRの切符を買いました。一応普通電車だけでも神戸への日帰りは可能ですが、一部区間で特急を使うことにより1時間早く到達出来るので、敢えて金沢から福井まで特急を使うことにしました。高岡駅で買ったのは窓口を運営している第3セクター、あいの風とやま鉄道への収入に少しでも貢献したかったとの思いがあったからです。

JRが相次いでみどりの窓口を縮小する中、あいの風とやま鉄道では窓口営業を継続している。
金沢に到着した普通電車。あいの風とやま鉄道の車両だが種別表示に「新快速」の文字がある。

5:49発の始発、普通電車金沢行きに乗り、西に向かいます。暖房の効いた車内で新聞を拡げると昨晩の「キャンドルサービス」の記事がありました。自分が行った教会ではありませんでしたが、毎年恒例で季節を感じるネタとして載せている新聞もあります。

クリスマスイブの24日、富山市鹿島町の日本キリスト教団富山鹿島町教会で礼拝が行われ、厳かな雰囲気の中、訪れた人たちがろうそくを手に祈りをささげた。

「北日本新聞」2021年12月25日付

特急ワープ

金沢駅改札内売店での新聞陳列。

金沢で朝刊を買った後、特急サンダーバード号に乗り換えます。自由席でしたが接続する富山発の北陸新幹線つるぎ号より先に着きましたので余裕で座れました。

特急サンダーバード号車内。

福井まで1時間足らずの乗車でしたが快適に過ごせました。

福井で特急を見送る。

青春18きっぷは特急列車は原則乗れず、特急券に加え乗車券も必要です。それでも目的地に早めに着きたい場合は普通電車の本数が少ないか、接続が悪い区間で特急に乗る事があります。個人的には「特急ワープ」と呼んでいます。新幹線を利用する場合は新幹線を略した「マル幹ワープ」と呼んでいます。

福井駅構内セブンイレブンの新聞陳列。

一旦改札を出て構内のセブンイレブンに寄り、新聞を買おうとしますが今まで扱っていた「中日新聞」福井版がないことに気付きました。駅周辺のコンビニを探し回るほどの時間がありませんでしたので、ここでは「福井新聞」と「日刊県民福井」を買いました。

青春18きっぷ利用開始

福井駅の改札で手持ちの「青春18きっぷ」に日付を入れてもらい、普通電車敦賀行きに乗ります。

ワンマン運転の普通電車敦賀行き。

ほどほどに座席が埋まった状態で福井を発車。途中の駅では無人駅でもお構いなしに全部のドアが開き、自由に乗り降り出来ます。しかしワンマン運転にもかかわらず切符の回収や運賃収受は車内では行わないのでいくらICOCAが使える区間と言っても無賃乗車やキセル乗車が蔓延らないか心配です。

1日目のスタンプが入った手持ちの「青春18きっぷ」。

今にも雪が降りそうな曇り空の下で普通電車は南下します。

曇り空の福井県嶺北。

福井県嶺北と嶺南を分かつ全長13km余りの北陸トンネルを抜けて敦賀に到着。直前で電気が交流2万ボルトから直流1,500ボルトに切り替わりますが、今の電車は車内の電気が点いたままなので実感が沸かない時があります。
敦賀で新快速大阪行きに乗り換えます。

特急の表示が目立つ。

少し待ち時間がありましたので一旦改札を出て駅構内を散歩します。
待合室に隣接して立ち食いそば屋があり、メニューを見て思わずニヤリとしました。

敦賀駅の立ち食いそば。
敦賀駅の立ち食いそばのメニュー。

メニューを見ると、きしめんとにしんそばの両方があります。名古屋を中心とした中京地域の名物とされている「きしめん」と北海道から日本海側沿岸に南下して京都にかけて食べられている「にしんそば」の両方が食べられるのは中京圏・京阪神・北陸、そしてフェリーで結ばれている北海道との交通の結節点を感じさせます。

2年後に新幹線が開通する。

敦賀を出ると福井県と滋賀県の県境までの勾配を上るためループ線を通ります。そのため一時的に敦賀市街地と日本海が見えます。また、下り線と上り線の位置関係が逆さまになったりしています。

北陸本線と湖西線の分岐点、且つ滋賀県最北の駅である近江塩津駅。

北陸から近畿地方へ

全長5km余りの深坂トンネルを抜けると滋賀県に入ります。暫くは北陸と同様の曇天の中を走りますが、琵琶湖が見える辺りから天候が急変します。

陽が射してきた。

琵琶湖北岸の近江今津で前に8両を増結して大都市圏の電車らしくなりました。乗客も一気に増えます。時間がありましたので一旦改札を出ます。
売店はありませんが、新聞の自販機がありました。

近江今津駅構内の新聞自販機。

京都で電車を下ります。確かホーム上に売店があって新聞は容易に買えたはず、と思っていましたがホーム上にあったセブンイレブンの売店は自動販売機になり、階段を上がって西口改札横にあった売店も別の店舗になっていました。

好天の京都駅。

西口改札を出て右側にセブンイレブンがあり、「京都新聞」を確保しました。
次に来た新快速姫路行きに乗り、神戸を目指します。

JR西日本の京阪神間名物とも言える新快速と普通(快速)電車とのデッドヒート。

京阪神間のJRでお馴染みの複々線を疾走し、何本もの普通電車を追い抜かしながら大阪を経て、正午頃に三ノ宮に到着しました。

他の私鉄や地下鉄は全て「三宮」だが、JRのみ国鉄時代からずっと「三ノ宮」を名乗る。

以後次回に続きます。

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