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「ヨコビ の“かお”」第八回 山梨県南都留郡 道志村「ひゃくしょう会」 会長 佐藤光男さん、佐藤和子さん、佐藤光代さん

皆さまこんにちは!「横浜ビール」です。私達は、昨年20周年を迎えた老舗の地ビール会社です。地域と人を大切に「街のビール屋」としてワクワクを届ける事を目指しています。これまで「横浜ビール」が取り組んできた活動の軸には「人を伝える」という事があります。

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私達の中には、こだわりのビールを醸造するブルワーや、地産にこだわったお食事と新鮮なビールをお届けする直営レストランのスタッフ、乾杯をより楽しんで頂く為に演奏を奏でる「ムービングプロジェクト」など多くの人が携わっています。noteでは「横浜ビール」を語る上で欠かせない大切な一杯の先にいる「ヨコビの“かお”」をご紹介します。第八回目は山梨県南都留郡 道志村「ひゃくしょう会」 会長 佐藤光男さん、佐藤和子さん、佐藤光代さんです。

1)冬のビール「柚子ヴァイツェン」醸造のきっかけ

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「横浜ビール」では、道志川の源流の湧き水を使った「道志の湧水仕込(ゆうすいじこみ)」を醸造していることや、道志野菜と食の循環「フードループ」と言う取り組みを長年行なっております。今回は「フードループ」の一環で醸造している「柚子ヴァイツェン」をご紹介。

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2017年より開始した冬季限定ビール「柚子ヴァイツェン」は、今年で四年目になります。横浜市の水源である道志村の水と、立派な柚子を使ったビール。

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横浜の水源地である道志村との親交が進み、道志の湧水を使用したビールや「フードループ野菜作り」等のプロジェクトに取り組んでいく中で「横浜ビール」スタッフが道志村の農産物にゆずの存在を知ったことが、このビールが誕生したきっかけでした。

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当時、一部の生産者が村内でジャム等に加工し、ごく少量を消費していたのです。道志村を横浜の方々へより知って頂くために「水」だけでなく「道志村の果実」を使用したビールを作り、今まで以上に横浜の生活源である「道志村」に興味を持つきっかけを強めたいという想いから、柚子を使用したビールの醸造に取り組み始めたのです。

2)柚子の木の思い出

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今回、使用した柚子は生産者の山梨県南都留郡 道志村「ひゃくしょう会」 会長 佐藤光男さん、佐藤和子さん、佐藤光代さんによって栽培されたもの。「横浜ビール」スタッフは佐藤和子さんの柚子を収穫させて頂きました。

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写真のように長い高枝切りバサミを使って柚子を一つずつ収穫します。柚子の木周辺はフレッシュな香りが充満し、気持ちの良い景色も相まって収穫も盛り上がります。

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「この柚子の木は、私の父親が焼酎に漬けようと自宅の前に植えたのが始まりで。結局、実がなったのは父親が亡くなってからだったんです。お風呂に入れたり、料理に使ったりはしても柚子の使い道って少なくてね。今日は採れるだけ採って頂いて大丈夫ですよ。」

と佐藤和子さん。自宅前、川を背にした柚子の木はとても立派。

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佐藤和子さんから柚子とポン酢で漬けた菊芋を頂きました。柚子の香りとちょうど良い塩っぱさについ手が進みます。道志村に来るたび、村の方々の優しさに触れて温かい気持ちになります。

3)そもそも柚子とは…?

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柚子の皮に含まれている香り成分には、精神をリラックスさせる効果があるといわれています。日本には冬至にゆず湯に入るという風習がありますが、血行促進や肌の保湿効果があるといわれるので、寒くて空気が乾燥する季節に最適です。

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柚子には生息の北限があり、村内でも標高の高い場所では生息・収穫できないのだそう。道志村の月夜野という地域では多く見かけるそうですが、今回スタッフが収穫をしたのは馬場(ばんば)地区。村で柚子を収穫出来る最も標高の高い地域ということになります。

4)冬を楽しむビールの誕生

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“ヴァイツェン”と言うように、横浜市瀬谷区「岩﨑農園」さんの小麦も一部原料として使用した「横浜ビール」ならではの大切な一杯です。また、多くの受賞歴を持つ「横浜ビール」のヴァイツェンは醸造長のお墨付き。柚子の皮を贅沢に使用し、ヴァイツェン特有のやわらかい飲み口の中に柚子の香りが広がります。

このビールが発売される時期と言えば“冬至”。一年で最も昼間が短い日の事を言いますが、この日を境に太陽が出ている時間が長くなる為、かつては太陽の復活として祝福されていたのだそう。厳しい環境の中で力強く育った柚子で醸造された「柚子ヴァイツェン」と共にビールで祝杯する“冬至”なんて如何でしょうか?

冬限定ビール「柚子ヴァイツェン」。皆さまにもお楽しみ頂けますと幸いです。

通販URL:Coming Soon


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