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連載「ヨコビ の“かお”」 第三回 「池谷(いけのや)桃園」池谷道義さん、晃麻さん

皆さまこんにちは!「横浜ビール」です。私達は、昨年20周年を迎えた老舗の地ビール会社です。地域と人を大切に「街のビール屋」としてワクワクを届ける事を目指しています。

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これまで「横浜ビール」が取り組んできた活動の軸には「人を伝える」という事があります。私達の中には、こだわりのビールを醸造するブルワーや、地産にこだわったお食事と新鮮なビールをお届けする直営レストランのスタッフ、乾杯をより楽しんで頂く為に演奏を奏でる「ムービングプロジェクト」など多くの人が携わっています。

そんな訳でnoteでは「横浜ビール」を語る上で欠かせない大切な一杯の先にいる「ヨコビの“かお”」をご紹介します。今回は「池谷(いけのや)桃園」池谷道義さん、晃麻さんです。

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横浜市の綱島はかつて「東の神奈川、西の岡山」と呼ばれるほど桃の名産地。そうして、知られるきっかけを作ったのが先代の池谷道太郎さんでした。

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池谷道太郎さんは海外から桃の苗木を輸入し、研究を重ねて明治30年代「日月桃(じつげつとう)」が誕生。本来の桃の収穫時期となる7〜8月だと台風によって川が氾濫を起こしやすく、それを避けるために台風が来る前の6月中旬に収穫出来るよう研究して開発されました。しかし戦争による影響や水害を受けて、桃の生産は中止せざるを得ない状況になってしまいました。そうして悲しい想いで日月桃の生産は一時途絶えたのです。

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しかし平成10年になり、つくば市にある農林水産省の果樹試験場に二本だけ残されていることが判明。池谷道太郎さんの孫にあたる光朗さんが枝を分けてもらい接ぎ木*(つぎき)をし、復活を遂げました。明治30年代から困難を経て、守られてきた「日月桃」の存在は私達に歴史を伝えています。

*接ぎ木(つぎき)とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすること

「日月桃」は、枝から外れてしまう直前まで熟した時(完熟)のみ収穫します。それも優しく触れないと潰れてしまう程の柔らかさ。また収穫した桃は、当日ご自身で販売されている為、スーパーや百貨店にも流通されていません。池谷晃麻さんは「直接、お客さまと会話が出来る楽しみもあります。」とお話頂きました。

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完熟の状態で収穫されている為、枝から落下してしまった桃は傷ついて販売する事が出来ません。傷ついてしまった桃や、完熟が進み一部腐敗した桃は廃棄物として捨てなくてはなりませんでした。

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「我が子のように大切に育てた桃を捨てたくない。なんとかしてお客様にお届けしたい。」という池谷さんの想いを知り、横浜ビールとして出来る事は何かと考えた結果「綱島桃エール」というビールにしてお届けすることになりました。

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ビールが完成すると池谷さんにお渡しし、綱島の地域にお還ししています。発売から10年以上経つ今では、毎年リリースを楽しみに待ち望んでいる方も多く、綱島地域の名産品となっています。池谷さんの桃に対する確かな愛情や想いがあってこそ「日月桃」は現在も命を繋いでいます。

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「綱島桃エール」を通してその愛情、香り、味わいを楽しんで頂けたら幸いです。ビールの完成は秋頃を予定しています。お楽しみにどうぞ!

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池谷(いけのや)桃園
住所: 神奈川県横浜市港北区綱島東1丁目8
HP:http://peachgorf.life.coocan.jp/index.html
twitter:https://twitter.com/ikenoyatouen

*電話やメールなどでの桃の販売に関する問い合わせには対応していません

聞き手:横内 勇人(横浜ビール)
執筆・写真: 工藤葵 (写真家)


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