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キャリア支援をしている学生に一言申したい②【夢にマウント編】

前回投稿した、『キャリア支援をしている学生に一言申したい』の第二弾(?)のような形で投稿するのですが。

夢にマウントをとる19卒

また最近、20卒と19卒の交流する場、みたいなものに参加して来たのですが、大体のイベントが「夢を語り合いましょう」であったり、「どんなキャリアを歩んでいきたいか?」みたいなコンテンツを含んでおり、みんなでディスカッションみたいな感じになります。

このような場で、20卒の夢に向かって、偉そうに

「その夢を叶えた先に何があるの?」
「ふーん。結局それは本気じゃないんだね」
「なんでそれ叶えたいの?」

とか言って、偉そうにマウントを取って、詰めたがりな19卒がいることに非常にイライラしています。

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確かに、苦労して就活を終えた19卒にとって20卒の、

「日本一の営業マンになります」
「絶対25までに起業しますので」
「価値主義の時代に自身の市場価値を絶対高めたいです」

↑もろお金2.0の影響を受けていますが
「複業を最低4つはします」
↑LIFE SHIFTの影響ですかね

などの、ドヤ顔で語る夢を聞いて「そんな甘くねえんだよ!」とマウントを取りたくなるのもわからなくもないです。
中には足組んで「夢語っている俺すごくね?」みたいな後輩もいますし、マネタイズをしていないのにフリーランスと名乗る学生がいるのも確かです。
ちょっとイラっとして、叱りたくなるのもわかります。

「同志」として見ない

しかしよく考えてほしいのは、動機やその夢の根拠やロジックが薄かろうが足を組んでいようが、これからの未来に向かって何か一歩踏み出そうとしている学生の存在って非常に大切な存在ではないですか?ということです。
だってほとんどの学生は、将来についてさほど考えずに、教室の後ろでスマホいじってサークルで遊ぶだけで大学生活を終わらせるのですから。

いかなる理由であれ、これからの社会に向かって何か一石を投じてやろう、アクションを起こしてやろうと考えているその人の気持ちやモチベーションを消さないようにサポートするべきだと思うんです。

それを少し就活してキャリア支援をして社会を知った気になって、ちょっと言葉の矛盾や甘さをつついて、マウント取るのって相当タチが悪いと思うんですよね。
脊髄反射的にイラっとした感情に任せて、「学生が学生の出る杭を打つ」資格なんてないと思います。

前の記事でも書いたことも繰り返しになるのですが、僕たち学生は働いていないのですから、仕事やキャリアに関して知った気になるということがそもそもおかしいのです。
ですから後輩にできることとしては、一緒に将来を考えていく「同志」として、走り方を教えるのではなく、二人三脚をするのが本来の姿だと思います。

それなのに一部のキャリア支援学生の、社会を知った気になり、浅い知識で後輩に教育をする姿と言ったらもう、、、

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そういう「教育」という面でのサポートは、経験を重ねた社会人の方が丁寧に経験談をミックスさせてしてくださります。
事実として、学生の為にバイアスの無い中立的な視点で、根拠のあるデータやファクトを用いて色々と教えてくださります。
別に自慢するつもりはないですが、僕が過去に開いたイベントに協力してくださる社会人の方は皆そのような形で支援をしてくださりました。

ですので、毎度同じようなことを愚痴愚痴言っておりますが、キャリアや企業情報のアウトプットは社会人に任せましょう。
もしやるのであれば、人事職としてのインターンなどでしっかりと時給をもらい、お金をもらっているという自覚と責任を持って指導を受けながらやるべきかと。

「お金なんていらない!無償でいいから後輩のキャリアに貢献したい!」
「自分の就活経験をアウトプットして、何か後輩の役にたちたいんです!」

と言う方もいますが、必要ないと思います。根拠のない浅い知識の善意やボランティアを考える暇があれば、自分の知識を増やすことに時間を注いだ方がいいと思います。
そしてこれは完全に僕の主観ですが、上記のような想いを掲げる人に限って

「成長したいならベンチャーに行くべき!」
「仕事は楽しむもんだ!」

などの根拠のない「べき論」を述べている印象を受けます。

最後に繰り返しますが、学生が後輩にするのは「キャリア支援」ではなく「キャリア共創」であるべきかと。
その気持ちがあれば、前述した「夢にマウント系学生」にならずにいられると思うんですよね。

また余計なお世話記事でした。

みなさんからのサポートは、後輩の為の就活イベントの経費として使わせていただきます。ご協力よろしくお願いします。