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夢にこだわりすぎない。就活の枠に捉われない。~2022卒就活生に聞いてみた!#1-3

面倒や複雑な事は後回しにしてしまいたくなりますよね。しかし、「もっと早くやっておけば……」という後悔をした人も多いと思います。今回は、そんな後回し傾向のある方におすすめなインタビュー記事です。

(読了時間:約6分)

取材協力:学生Oさん

学生Oさんのプロフィール
航空宇宙工学を専攻する男子学生。ロケットの製作・打上げを行うサークルでプログラミングなどを担当していた。新型コロナウイルスの影響で夏季インターンにはほとんど参加できず、秋から本格的に就活を開始。電機メーカー、通信、自動車業界の複数社から2社に絞って受け、そのうち通信系の1社に内定。

こだわりを辞めたことで前進した就活

「今回は志望業界の絞り方についてお聞きします。よろしくお願いします。」
O「お願いします。」

「まずは、Oさんがどのように志望業界を絞っていったのかを教えてください。」
O「私の場合は最初に、自分が何をしたいのかについて考えました。
私は、中学生の頃からずっと宇宙業界に憧れを抱いていて、人工衛星を作りたいという夢がありました。
その夢を実現するために大学でも航空宇宙工学を専攻に選びました。

しかし、一旦自分を見つめなおし、それが本当にやりたいことなのかを改めて考えました。
結果として私は、宇宙にこだわることはやめ、ものづくりに携わる仕事がしたいと考えて機械や自動車のメーカーに志望業界を絞りました。
また、ソフトウェアや通信システムをつくることも自分のやりたいものづくりと一致すると考え、通信系の業界も視野に入れていました。」

「かつて抱いていた夢にはこだわらないという選択をしたのですね。考えを整理したところについて、もう少し詳しくお聞かせください。」
O「そもそも自分はなぜ宇宙業界への憧れを抱いているのかを考えました。
もちろん、小さな頃から宇宙が好きだったということもありましたが……具体的に将来の夢として考えるようになったのは、人工衛星や探査機が人の手の届かない遠い場所で自動的にミッションをこなすという技術に感銘を受け、そういうものを作りたいと思ったことが始まりでした。

つまり私の夢の中で本当にやりたい部分は、自分の手を離れても予定されたとおりに完璧に動作するものを自分の手で作りたいというということではないかと考えました。
その作ったものが動作する環境は必ずしも宇宙でなくても、自分は満足できると思い、宇宙にこだわることをやめました。」

漠然とした憧れと本当にやりたいことを分けて考えたということですね。中学生のころから、というと宇宙への憧れを抱いてから10年くらいはありますよね。完全に諦めることはできたのでしょうか。」
O「こだわることをやめただけで、宇宙への憧れを完全に諦めようとは思いませんでした。
実際に、人工衛星を作っている企業の選考も受けましたし、内定をいただいた企業は現在宇宙関連の事業は行っていませんが、今後チャンスがあれば宇宙に関わる仕事もしたいと考えています。
大事なのは、夢にこだわることによって視野が狭くなり、必要以上に業界や職種を絞りすぎてしまわないようにすることであって、夢を完全に諦める必要はないと思います。
0か100かで考えるのではなく、どういう選択肢があるのかをよく考えたり、そのための情報収集をしたりということが重要だと思います。」

「視野を広く持って考えることが大事ということですね。こだわりすぎは良くないというのは、夢だけでなく専攻にも言えそうですね。」
O「そうですね。自分の専門分野を活かしたいと思うあまりに志望業界を絞りすぎてしまうことがありますが、それはもったいないと思います。
自分の専門分野の知識や技術をそのまま使うことばかりを考えるのではなく、それによって何ができるのか、何をしたいのかということもあわせて考えてみるのが良いと思います。
私の専攻は航空宇宙工学ですが、宇宙という分野にこだわらなければ自分の勉強してきたことを活かせる業界は本当にたくさんありました。
まずは視野を広げて選択肢を増やしたうえで、業界を絞っていくことによって、後から振り返ったときにも満足のいく就活にしやすいのではないかと思います。

「なるべく多くの業界について検討したうえで就活に臨んだ方が、後悔がなさそうですね。」

企業へのエントリーに必要な2つの行動

「志望する業界が大まかに見えてきましたね。とはいえ、まだまだ関連企業は多くて決めきれない部分もあると思います。Oさんは、志望業界が定まってきたら、そこからどのようにエントリーする企業を絞っていきましたか。」
Oその業界で自分が何をしたいのかを考えて、それができる企業に絞っていきました。
私の場合は、このタイミングで自己分析と業界研究の重要性に気づいてやり始めたのですが、もう少し早くやっていればよかったなと思っています。」

「なるほど。これまでも、早いタイミングで自己分析と業界研究はした方が良いとよく仰っていましたね。これらが重要だと思う理由はなんでしょうか。」
O「まず、自分が何をしたいのかを考えると言いましたが、そのしたいことが具体的であればあるほど志望企業は絞りやすくなります。
逆に具体的でないと、それはどの企業に入ってもできることになってしまいがちです。
ここで、自己分析をしっかり行った状態であれば、自分が何をしたいのかや自分はどういう仕事が向いているのかを具体的にイメージできるようになります。それによって、どの企業であればそれができるのかという観点で志望企業を比較的簡単に絞っていけるようになると思います。

また、どの企業で自分のやりたいことが実現できるのか、を考える際に業界研究が役立ちます。
自分の志望する業界にはどういった企業があり、それぞれがどういう役割を持っていて何を目指しているのかを知っていないと、志望企業を絞ることはできないと思います。
自己分析だけできていて自分のやりたいことがはっきりしていても、それができる企業かどうかがわかる判断材料を持っていないと、結局エントリーシートを書くときや面接のときに失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。
そういった失敗をなくすためにも、自己分析と業界研究は両方とも早いうちからやっておくことが大事だと思います。」

「自己分析と業界研究によって、志望企業を絞る基準が定められるということですね。」

これから就活をする人へ

「ここまで、Oさんの経験について話してもらいましたが、これから就活を始める人や、まだ就活を本格的に始めるまで期間がある人に向けて、何か具体的なアドバイスなどがあればお聞かせください。」
Oまず大事なのは、なるべく選択肢を広げられるように意識することだと思います。
極めたい道が決まっていて、最終的にその道を選ぶとしても、その道しか見えていないのと多くの選択肢からその道を選ぶのでは大きな違いがあると思います。
多くの選択肢から考え抜いた結果であれば、後悔を生むリスクも小さくなるはずです。

選択肢を広げるためには、インターンやセミナーなどに早いうちからたくさん参加してみることが良いと思います。
必ずしも興味のある企業だけである必要はなく、いろいろな経験を得るためにあえてよく知らない業界のイベントに参加してみても良いです。
また、就活として考えすぎるのではなく、様々なアルバイトをしてみたり、何かのイベントや催し物に参加してみたりと、自身の経験を多様化させながら増やしていくことで、結果として就活のときに将来について考える助けになると思います。」

「いろいろな経験をすることで、就活時の選択肢やそれを絞り込むときの基準が考えやすくなるということですね。」
O「そうですね。就活という枠にとらわれずに、普段からいろいろな経験を通して自分を知り、将来について考えるようにすることが大事だと思います。
むしろ、就活のためのインターンやセミナーを利用して経験を得てやろう、くらいの気持ちが良いと思います。」

「なるほど。就活という枠にとらわれすぎるのも良くないのですね。一方で、いざ就活するときには情報収集や業界分析も大事ということでしたが、それらはいつ頃から始めればよいのでしょうか。」
O「早ければ早いほど良いです。でも、ずっと調べ続けるのも大変だと思うので、時事ニュースを追うくらいの感覚で気になった時に調べるくらいが良いと思います。
普段からちょっとずつ調べていれば、本格的に就活を始めようという時にも少し追加で調べれば十分なくらいの情報量にはなると思います。
これについても、就活を意識して一気にやろうとするのではなく、普段から興味があったり自分に関係がありそうだったりするニュースを集めるように習慣づけておくことが大事だと思います。」

「就活のために、と構えすぎるのではなくて、ちょっとしたことでも普段からアンテナを張っておくことが大事ということですね。今回もありがとうございました。」
O「ありがとうございました。」

【今回のポイント】

!自分のやりたいことはなぜやりたいのか、もう一度見つめ直してみよう
!自己分析と業界研究は早いうちから両方やっておくと◎
!就活という枠に捉われすぎず、普段から色々な経験をしてみよう

Oさんへのインタビュー記事は3回目ですが、「早めの準備の大切さ」には毎回触れられています。かなり強い想いが伝わってきますね。

今後もOさんへのインタビュー記事を掲載していく予定ですので、5のつく日はCOGOOのお知らせを要チェック!

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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