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2022年の創作活動まとめ

「創作TALK」に参加します。(企画詳細は下記参照)


自己紹介

泡野瑤子(あわのようこ)です。小説を書いています。
個人サークル「Our York Bar」と合同サークル「空想工房」で活動しております。
シビアでドラマチックなファンタジーや、ゆるくてときどきシリアスな現代モノが多いです。わりとひとがしにがちです。
カクヨムのリンクおいておきますので、ご興味がありましたらよろしくお願いいたします。

そのほか、「フィナンシェヤクザとシネマ芋先輩」名義で情報系同人誌を作ったりもしています。(シネマ芋先輩が私です)

フィナンシェヤクザこと雲形ひじきさんの創作TALKにもちょこちょこ登場させていただいているので、こちらもあわせてどうぞ!

創作TALKには2020年から参加しているようです(たぶん)

毎年参加した創作イベントと、書いたものについて振り返っていますので、今年も同じスタイルでいこうと思います。
長くなりますので、適宜読み飛ばしてくださいね。

書いたもの/作った本を振り返ってみよう

昨年同様、小説について本文の短い引用とともに振り返ります。

通販で購入できるもの、カクヨムで公開しているものはそれぞれリンクを貼っておきますので、興味がおありでしたらぜひご覧ください。

・鷺刃の国(伴美砂都さん主催、文芸同人誌『ロゼット』第2号所収)

コロナ禍の日本、夕食の支度をしていたはずが突然「鷺刃の国」という海の美しい国へ迷い込んでしまった「私」は、若き女王ミハラとその兄キリウに命を救われる。
鷺刃の国では人々が口元を覆面で隠して生活しており、「火鷹の国」という外敵と戦争をしているようだ。
親切で溌剌としたミハラに惹かれていく「私」だが、ある日状況を一変させる出来事が起き……。

「鷺刃の国」あらすじ

書いた文字数:約6,000字

文芸同人誌『ロゼット』にお招きいただきました!
第1号がとても素敵なご本で、第2号にお招きいただけたのがたいへんありがたかったです。

第2号のテーマは「夏の恋」です。
私が書いたのはいわゆる異世界転移モノファンタジー……と呼ぶにはややお堅い感じの、寓話的な雰囲気をもった作品です。

先に執筆予定者さんを教えていただいていたので、その中で浮かないように、かつ全体を見渡したときにバランスが取れているように、自分なりに自分の立ち位置を考えて、作品の方向性を決めました。

「夏」「夏の恋」から私が連想したのは、毎年夏ごろになると流行る映画(戦争映画だったり、男子が女子を救うSFアニメ映画だったり)や、昨年の東京オリンピック、太平洋戦争のこと……などなど。
そのあたりが頭の中で混ざって、「鷺刃の国」ができたのかなと思います。

普段のファンタジーの書き方(頭に思い浮かんだ劇的なシーンや、興味が惹かれる人物像を軸に物語を作る)とはまったく違っていて、自分の中では「ファンタジー」と呼ぶことに違和感がある作品になりました。
とはいえ他の方から見ればファンタジーだと思うので、そうカテゴライズしていただくのは何ら問題ありません。

『ロゼット』第2号については、私が書いた感想文もありますのでよろしければご覧ください。

「急に言われても分からないわよね。ここは鷺刃の国。海の向こうの火鷹の国から侵攻を受けているの。あなたのようなワタリは、この宮殿から出してはいけない決まりなの。でも安心して、悪いようにはしないから」
 頷く以外にどうすることができただろう。どうやら私は、世界地図に載っていない国に迷い込んでしまったようである。
 鷺刃の国での生活は、このようにして始まった。

「鷺刃の国」本文より

・牛肉と馬鈴薯とゾンビ(雲形ひじきさん主宰『煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー』所収)

二浪して某大学の文学部へ入学した川野龍一は、ファミレス「フラワリー」で「牛肉と馬鈴薯」に関するレポート課題に頭を悩ませていた。
馬鈴薯研究者を自認する親友の表が協力を申し出てくれたが、週明けの大学では学生が緑色のゾンビに変化して他人を襲うという不可解な現象が起き……。

「牛肉と馬鈴薯とゾンビ」あらすじ

書いた文字数:約10,000字

ついに! じゃがアンソロが実現しました!!

主宰のひじきさんから構想を聞いていた頃に、ほぼ冗談のように思いついた「牛肉と馬鈴薯とゾンビ」というタイトル。
映画「高慢と偏見とゾンビ」が元ネタです。

タイトルだけ先行して、中身は後付けで考えました。
私も大学時代に国木田独歩の授業を受け、『牛肉と馬鈴薯』を「さぞかし美味しそうな描写がいっぱいでてくるんだろうなあウフフ」と期待して読んでがっかり&ぽかんとした記憶があります……。

「高慢と偏見とゾンビ」は「高慢と偏見」のゾンビパロディですが、「牛肉と馬鈴薯とゾンビ」はパロディではなく大学生二人の友情ゾンビパニックにしました。
大学とその周辺は私の母校を思い浮かべながら書いています。

すごくどうでもいい話ですが、主人公の川野龍一(かわのりゅういち)は川田龍吉(かわだりょうきち)のモジリなので、本当は「かわのりょういち」とするのが正しいよなあと後で気づきましたが、しかし情報量がムダに多くなるからいいかーリュウイチで、となりました。

元ネタ(?)「牛肉と馬鈴薯」は青空文庫で読めます。

「ジャジャジャジャ、ジャガガガイモモモォォォォ!」
 狂ったような金切り声。今度は西君ではなく、噛みつかれた喜多村さんだった。彼女のみずみずしい白い肌があっという間に濁った緑色に変色していく。かと思うと、大丈夫かと心配する隣の女子に飛びかかる。騒然となった。西君に噛みつかれた喜多村さんが、喜多村さんに噛みつかれた女子が、次々に緑色の肌になって他の生徒を襲う。その生徒もまた緑色になる。まるでゾンビだ。
「緑化だ! 緑化が伝染してる!」
 川野は我知らず叫んでいた。

「牛肉と馬鈴薯とゾンビ」本文より


・灰枯と百花のゾルマ(7月1日~7月31日カクヨム連載)

すべての植物が枯れる「灰枯」と、すべての植物が花咲き結実する「百花」の季節しかない島国、フリーゼ王国。
クーデターの気配を察知した貴族令嬢レーダは、弟のアレックスを連れて密かに街を出る。
辿り着いた先は「常灰の森」。一年中「灰枯」であるその森には、恐ろしい魔女ゾルマが隠れ住んでいた。
ゾルマに囚われた姉弟は、しもべとしての生活を強いられることになるが……。

「灰枯と百花のゾルマ」あらすじ

書いた文字数:約62,000字

「文披31題」参加作品。
昨年まで11月に開催されていた「ノベルバー」の流れを汲む企画で、7月1日~7月31日にお題に沿った作品を一日ひとつずつ公開していく、という企画です。

本作は6月に開催されたぷちヘキ企画「顔を洗うシーン」に参加させていただいたときの掌編から話をふくらませております。

どれが私の書いたものか、お分かりになりますでしょうか。
→正解はこちら

前回ノベルバーで「十一月とともに過ぎゆく」を書いたときに、現代モノは比較的書きやすいということが分かったので、今回は異世界ファンタジーでの連載に挑戦してみました。
現代モノよりもずっとずっと難しかったです……!

なおこの頃、仕事で謎の資格試験(※資格自体は別に謎ではないがなぜ私が受けさせられるのかが謎)を受けることになり、やたらと植物の勉強をすることになったので、草花のネタがちょこちょこ登場しています。

とにかく間に合わせることが第一のほぼ即興連載だったので、出来はかなり粗いんですが、キャラクターたちはとても気に入ったので、いつかちゃんと長編に仕立て直して本にしたいなと思っております。

 赤い扉がガチャリと開いた。
「『しばらく』なんて言わずに、ずっとここにいるがいいさ」
 しわがれた耳障りな声に、アレックスは総毛立った。
 理由のない恐怖に心臓が早鐘を打つ。早くここから逃げ出したい。――しかし、なぜだか身体がぴくりとも動かなかった。
「私のしもべとして、永久にね」
 黒いローブをまとった老婆が、アレックスの青い目を見つめてニタリと笑った。

「灰枯と百花のゾルマ」本文より


9月新刊「十一月とともに過ぎゆく」(※完売)

※完売してしまったので通販の跡地だけです……

激務で心身の健康を損ねた大沢旬は、伯母さんからの頼みで都内郊外にある亡き祖父母の家を住み込みで管理することに。
悠々自適の生活が始まるかと思いきや、謎の幽霊おじさんに取り憑かれてしまう。
自分の名前も覚えていない記憶喪失の幽霊おじさんに、旬は「シモツキさん」と仮の名前を与えて渋々一緒に暮らすことになるのだが……。

「十一月とともに過ぎゆく」あらすじ

書いた文字数:約5,000字(同人誌版おまけ「迷子」のみ)

昨年のノベルバーで書いた作品の同人誌化です。
季節モノですので少部数発行でした。11月中に売り切れてほっとしていますが、ちょっと少なすぎたかな。もしも欲しかったのに買えなかった方がいらっしゃったらすみません。

同人誌化に伴い、おかしな内容を修正したのと、おまけの短編「迷子」を追加しました。

「迷子」はノベルバーのお題ではありませんが、後述の「まだまだ!ジャンル迷子オンリー」さんにちなんで書きました。

同人誌は完売しましたが、改稿前本編はカクヨムで読めます。

「子どもにとっちゃ、何だって新しいんだよ。ちょっと年を取って知恵がついてから、新しいだの古くさいだの言うようになるんだ。もっと大人になると、だんだん新しいものに対する興味がなくなっていく。新しいものに触れるってのは、しんどいことでもあるからな」
 それが老化ってことなのかもしれないな、とシモツキさんはうっすら髭の生えた顎を撫でながらうんうんと頷いている。その髭は、たぶんもう伸びない。死んでいるからだ。
「言っておきますけど、シモツキさんみたいにはっきり見えて意思疎通できる幽霊、僕の人生で一番斬新ですからね。新しすぎてめちゃくちゃしんどいです」
「そうかい? そりゃあうれしいな。よかったよかった」

「十一月とともに過ぎゆく」本文より


11月新刊「リンゴの恋が実るとき」/
エディ・アースはもう歌わない(10月10日カクヨム公開)

人間の娘に恋をしたリンゴの木を描いた表題作をはじめ、
和風、スチームパンク風などそれぞれ趣の異なる
ファンタジー作品全五編を収録。

シビアでドラマチックなアワノファンタジーの
入門編として最適な一冊でございます。たぶん。

「リンゴの恋が実るとき」紹介

ファンタジー系の掌短編を5本収録した短編集です。

これまで、私のファンタジー系個人誌はすべてB6・長編・800円からで、初めての方には少し取っつきにくいかなという懸念がずーっとあり、ようやくこのたびお手頃な短編集を出すことができました。

短編集をシリーズ化していきたいなという気持ちがあり(そうしたら毎回タイトルに悩まなくてすむし)「短編集 文体と作風の冒険」と銘打っています。

最初のお試しの一冊として作ったため、気持ち的には無料配布して回りたいところですが、なかなかうちから石油が出ないので印刷原価よりちょっと載せた程度の頒価設定にしてあります。

比較的部数に余裕を持って刷りましたので、気になるな~と思ったらぜひお手に取ってみてくださいませ。

また、カクヨムの自主企画さんに合わせて書いた新作「エディ・アースはもう歌わない」も改稿して収録しています。

終戦後、学校にも行けず母とふたりで貧しい生活を送る少年ジャクロは、ある日父が愛した歌の流れる街で不思議な店を見つける。
金属ゴミとお菓子を交換してくれるその店には、戦争で両脚と声を失った車椅子のマスターと、彼の代わりに話をする金色のロボットがいた。
マスターに帰らぬ父の姿を重ね合わせるジャクロだったが、別れは突然訪れるのだった。
蒸気機関とロボットの世界で、戦争に翻弄された人々を描いた物語。

「エディ・アースはもう歌わない」あらすじ

書いた文字数:約20,000字

以上が今年書いたものです。(ほかにも試作などありますが、カウントが面倒くさいので今年は除外します)

合計の文字数はおよそ103,000字でした。少ないながらに、どうにか長編1つぶんくらいはギリギリ書けました。
合同誌やアンソロへお誘いくださった方、そして新作を書きたくなる魅力的な種々の企画を立ち上げてくださった方々のおかげです。ありがとうございます!

来年もまた楽しい出会いがありますように。(他力本願?)

 いまはどんなにつらくても
 しあわせはかならずやってくる
 明日を信じて生きていこう
 手を取り合って生きていこう……

 男性歌手によるミディアムテンポのバラードが、太陽が穏やかに傾き始めた昼下がりの空へ響き渡る。
 ジャクロはこの歌がお気に入りだった。
 エディ・アースという歌手の曲らしい。父さんの好きな歌手だった。

「エディ・アースはもう歌わない」本文より

参加したイベントを振り返ってみよう

次は参加当時のおしながきツイートとともに、参加イベントを振り返ってみます。
時期が近いものや内容に連続性のあるものはまとめました。

2月20日 COMITIA139/5月5日 COMITIA140(個人委託)

2022年の創作イベントは2月コミティアからはじまりました。
昨年からお預かりしていた鉄子さんのご本もありますね。

試験的に文芸ジャンルでないところで出たら売上はどうなるか? というのが知りたくて、KaLさん&かんじさんに合体配置をお願いしてファンタジーのほうで出てみたのですが、売上的には惨憺たる結果でやっぱり出るなら文芸のほうがいいかなと思いました。
それはそれとして、空想工房のみなさんとお話できたのでイベント自体は楽しかったです。

しかし2月のコミティアに見本誌を出していた『暁天の双星』(以下、暁天)のレビューを送ってくださった方がいて、ティアズマガジンに掲載していただくことになりました!!
どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます……。

5月コミティアは本業の繁忙期で、GWも休日出勤の可能性が濃厚だったため直接参加はできなかったのですが、里見透さんが快く個人委託を引き受けてくださり、レビューを見てくださった方たちに暁天をお手にとっていただくことができました。その節は本当にありがとうございました……!

このタイミングで暁天の第四版を増刷しました。
2016年の初版から長いこと売っている本ですが、どこのイベントでもちょこちょこお手にとってもらえるうちのロングセラーです。
架空ストアさんのリンク貼っておきます。カクヨムでも全文+エピローグをお読みいただけます。


5月29日 第34回文学フリマ東京

先述の理由でいつもは参加できなかった5月文フリ東京も、今年は月末開催だったので参加することができました。やったね~。
しかし、うっかり合体配置を申し込み忘れていたため、ワンオペであわあわした記憶があります。

個人では新しい本を準備できなかったのですが、私も参加させていただいた伴美砂都さん主宰の『ロゼット』第2号を委託でお預かりしました。
見本誌まで完売御礼でした! わーい!

5月の文フリ東京では、どんどんイベント規模が大きくなってきて、参加サークルと来場者数が増える反面、どうPRしていくかが悩ましいなと感じました。

もちろん、来場者さんが増えた分売上機会は増えるので、その恩恵を受けることはあると思います。
その一方で、自分が買う立場だったらと考えると、1000とか2000とかあるサークルをじっくり見る時間も体力も予算もない……
たくさんの選択肢がある中で、うちで売っているようなB6で厚めの長編は、よほど有名サークルだったり、興味を惹かれたりしない限りは敬遠してしまうかな、という懸念もあります。
重たいし、頒価も安くはないですしね。

……という懸案事項は一旦おいといて!

イベント終了後はバスで大井町まで移動して、ひじきさんとトリキバーガーに行きました。
お目当ては国産芋のフライドポテト。
ファーストフード店のフライドポテトは特に何も書いていなければアメリカ産とかベルギー産とかが多いんだと思うので、ちょっと珍しいですね。

ヤンニョムチキンバーガーはサイドメニューです。


6月4~5日 男と男の巨大感情(オンライン)

男男感情!? 面白そう! というノリで参加したオンラインイベント。主宰さまがとても手厚くRTなど支援してくださり、ありがたかったです。

「暁天」をはじめとするそれっぽいラインナップを中心に推してみましたが、準備がイマイチだったのと、イベント開催中にアピールできるような即効性のある(???)男男感情をご提供できなかったのが反省点です。

オンラインイベントでどうPRしていくかは、これからもいろいろ試行錯誤していきたいなと思っております。

もちろん、遅効性の男男感情がご所望でしたらどうぞ!
とりあえずカクヨムで試し読みから……(ちょいちょい宣伝するスタイル)

ちなみにこの後、本業の人事異動により、社会人になってから全然さっぱりやったことのない仕事に投げ込まれることになります……

9月4日 COMITIA141

5月のコミティアに直接参加することができなかったので、今度こそ! と意気込んで参加した9月コミティア

ティアズマガジン効果はさすがに感じられなかったですが、新刊『十一月とともに過ぎゆく』はじめ、いつもお世話になっている方のみならず初めての方にもお手に取っていただけました。

何より、読んでくださった方から丁寧なご感想をいただけたのが嬉しかったです。
売上も大事だけど、やはり誰かに届いた実感が得られるのは格別の喜びです。

そしてここで委託にてお預かりしていたじゃがアンソロが、11月のティアズマガジンに掲載されることに……!

嬉しいことがいっぱいあったコミティアでしたねえ(にこにこ)

なおこのときの打ち上げは、銀座ライオンの芋メニュー全品でした。

なんだっけコレ 芋の広島焼……?(※ポテトの焼きチーズコロッケでした)


9月10日 まだまだ!ジャンル迷子オンリー(オンライン)

昨年に引き続き開催されたオンラインイベント「ジャンル迷子オンリー」さん! いよっ、待ってました~(どんどんぱふぱふー)

コミティアに間に合っちゃいましたが、『十一月とともに過ぎゆく』は本来こちら合わせの新刊にするつもりでした。

シビアなファンタジーもゆるい現代モノも書くので、どっちも読んでいただきたくて「ジャンル迷子セット」なる限定の割引セットも作りました。

ちなみにこのイベントで長らくちびちび頒布していた「美形点睛」(美形と鼻血アンソロ)が完売しました!

当社比かなりの部数を刷ったので、家に届いたときは「これ、さばけるんだろうか」と思ったものですが、すごい執筆者さんたちと委託を受けてくださった皆様のおかげで何とかなりました。
見本誌使用分でよければいくらか残っているので、どうしても欲しいよ~という方がいらっしゃればご相談ください。

残部1冊になってからはイベントに持ち込みしにくくなったのですが、オンラインなら気にせず売れるのもよいところですね~。
(なんとなく今回のオプションテーマを絡めていくスタイル)

ジャンル迷子さんも事前企画やRT支援が手厚く、しっかり参加すると結果につながる、とてもありがたいオンラインイベントです。
次回があればまた参加したいです!

※なおこの後、秋バラの名所巡りにハマってしまい、休みの日は1都2県のバラ園を駆けずり回るようになります。
元気があればそっちの振り返りもやりたいです(たぶんないけど)。


11月5~6日 としょけっと(委託)/紙本祭(オンライン)

としょけっとさんは、図書館総合展内で開催される同人イベントで、「図書館関係者が作った」「図書館に関係ある」「図書館を利用して作った」同人誌が参加対象となるちょっと特殊なイベントです。
お客さんも必然的に図書館関係者が多くなります。
ちなみに私は本業の勤め先が図書館を運営しているので、図書館関係者です。司書ではありませんが……。

会社の同僚に見つからないかビビりつつ、今回は「暁天」を委託しました。としょけっとさんは預けられる本の種類は1~2種と多くはないのですが、いつもしっかりと手応えのあるイベントで、委託をお願いしているだけの立場ですが勝手に愛着を感じています。
転職しない限りは、またはうちの図書館がなくならない限りは参加していきたいイベントです。

また、同時期に紙本祭さんにも参加しました。
申込が遅れて事前企画に参加できなかったうえ、疲れてしまって何も準備ができず、当日もぐったりしていてほとんど参加できませんでした。
それなのにご注文くださった方もいらっしゃって、たいへんありがたかったです……!

先述したように、B6厚めの本を作っているうちとしては、持ち帰りの重さを気にしなくてよいオンラインイベントには活路があるのではないかと考えています。
(なんとなく今回のオプションテーマを絡めていくスタイル・その2)
次回開催にはすでに申込済ですので、もうちょっと積極的に参加したいです。

次回紙本祭さんへの申込はこちらから!


11月20日 文学フリマ東京/11月27日 COMITIA142

今年の11月は初めて、文フリ東京コミティア両方に参加しました。
今回は新刊「リンゴの恋が実るとき」があったので、はりきって打ち出していきたくて!
2週連続でのイベント直接参加は、たぶん同人活動を始めてからも初めてだと思います。

きつかった~(よぼよぼ)

体力がないうえに注意力散漫なため、コミティアではいろいろと忘れものをしてしまって、なかなかのぐだぐだっぷりでした……

急遽ファミマへポスターを印刷しにいってくださった総八さんと、今回も隣接してくださったひじきさんのおかげでなんとか乗り切れました……。
本当にお世話になりました。

この文フリとコミティアで、残部僅少ゴブガリ案件だった「時柴流星の変身」「著作権フリーおじさん」「十一月とともに過ぎゆく」がめでたく完売となりました!

現代モノが根こそぎなくなってしまった! 

両イベントとも、新刊があったおかげで売上はそれなりに上々でした。
しかし何より、参加させていただいたアンソロを読んで買いにきてくださった方や、うちの「暁」の二部作をセット購入して「異世界転生とかじゃなくて、こういうのが読みたい」と言ってくださった方がいらっしゃったりと、嬉しいことが印象に残りました。

なお文フリ東京の後はみんなでおいしい鶏料理を食べ、コミティアの後はひじきさんとじゃがいもエスプーマの載ったカレーうどん(とフライドポテト)を食べました。

チキン南蛮!
じゃがいもエスプーマカレーうどん!

以上が今年参加したイベントでーした!

イベント直後は「あんまり売れなかったな~」とか「宣伝の仕方が難しいな~」とか、どちらかというとネガティブな考えが巡ることも多いのですが、振り返ってみるとそういうことは結構忘れていて、よかったことや嬉しかったことのほうが思い浮かぶようです。

意外と能天気なんですかねえ。

2022年の総括と反省
2023年の抱負と直近の予定

2022年の総括と反省

2022年は、というか同人活動を始めてから毎年のことなのですが、いろんな方に助けられたり、ありがたいお言葉や書くきっかけを与えてもらったりして、楽しく活動できた1年だったと思います。

さて……2021年の創作TALKで語った2022の抱負が果たせたか、確認してみましょう。

そんなこんなで2022年の抱負は何よりもまず「原稿をちゃんと間に合わせる」ことですがそれは当たり前すぎるので、

「次のファンタジー長編を書く」(※完成させるとは言ってない)

くらいのことはフカしておきたいと思います。

「2021年の創作活動まとめ」より

「原稿をちゃんと間に合わせる」→達成!

「次のファンタジー長編を書く」(※完成させるとは言ってない)
→微妙なところですが、「灰枯と百花のゾルマ」が長編化候補なので達成ってことでいいかな~(激甘判定)

書いた文字数は少なかったけれど、そこそこ上出来だったのではないかと思います!

※ちなみにピクミンブルーム的な抱負「徒歩で山手線一周」は全然達成できませんでした……

2023年の抱負と直近の予定

先ほど上出来だったと書いたものの、2022年の新作はふんわりしたイメージとノリで書いたファンタジー小説ばかりだったので、2023年は

「ある程度よく練った話を書く」で!

全然定量化されてない抱負だな……笑

ミステリーのようなロジカルなやつとか、伏線が綺麗に回収されるやつみたいなのが書きたいです。
上手に書けるかは分からないけど、挑戦だけでも!

なお直近のイベント参加予定は、下記の通りです。

◆直参
2023/1/15  文学フリマ京都7【おー20】
2023/5/21  文学フリマ東京36
◆オンライン開催
2023/11/3~2023/11/4 第五回紙本祭

本業の人事異動により、繁忙期が3月末あたりになりました。
ですのでこれまで参加できなかった、GWや10月のイベントにも参加できるようになりました。わーい!

特にこれといって予定がなければ5/5のコミティア144も出ようかなと思っています。

東京開催以外では、まだ申込できていませんが、仕事の様子をみながら文フリ札幌と、あとどこか1つ遠征がしたいと思っています。

どこかでお見かけの際はよろしくお願いいたします!

直近の執筆予定は、5/5コミティア144の空想工房新刊『カケラ vol.06』への寄稿を予定しています。
ひさしぶりにナンバリングタイトルのカケラ本誌!
「カケラ」はジャンルとテーマを決めて執筆する会誌で、ジャンルは「サイエンス」、テーマは「AI」です。

たぶん現代モノを書くと思います。

あとは5月の文フリ東京で何か出せたらいいなとは思っております。

以上、2022年度の創作まとめでした!
創作する方もしない方も、みなさまよき2023年をお迎えください。



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