【自分を知る】人間に自由意志はあるのか無いのか
以前ご紹介した前野隆司先生の著書「脳はなぜ心を作ったのか」に興味深い実験について語られています。前回の記事はこちらです。
1980年代のカリフォルニア大学サンフランシスコ校における神経生理学の教授リベット博士による実験だそうです。
詳細を知りたい方は、この本やネット検索で調べてみてくださいね。
結果として分かったことだけを私なりにまとめます。
人が指を動かす時に、私たちの常識では、まず自分が指を動かそうと意図して、それが脳に伝わり、脳から指に指令が出て、その結果指が動く…と考えます。
ところが、実験によって分かったのは、人が指を動かそうと意図する前に、脳内では既に指を動かす為の活動が始まっていることが分かったのです。
脳内活動が始まるのは、人が動かそうと思うより0.35秒早かったのだそうです。
脳内活動が始まって0.35秒後に人が「動かそう」と意図し、それから0.2秒後に実際に指が動いた。
前野先生によると、零コンマ何秒とは、人が全力で走ると、2、3メートルも進める、けっこう長い時間なのだそうです。
この実験から、人は自分が主体的に意図して指を動かしたと考えているけれど、実は錯覚だということになります。
この錯覚については、そのように勘違い出来るように、脳内で時間調整が行われていると前野先生は書いていらっしゃいます。
私たちは、自分の意図で身体を動かしていると考えていますが、実はそうではないのだ…ということですね。
この後、この本では前野先生の考えが展開されていますので、興味のある方は是非読んでみてください。
この実験の結果のように、私たちの意図より脳内活動が先にスタートしているのならそれは何故か?その脳内活動を始めさせているのは何か?ですね。
また、自分の意図で動かしていると錯覚する脳をデザインしたのは誰でしょう?
ここで、ノンデュアリティ(非二元)で言われる「私はいない」「人間に自由意志はない」という説にオーバーラップしてきます。
だとしたら、私たちが私と思っている私とは何か?
ここが今の私の関心事項で、意識、心、脳、人間とは何か、この世界の仕組みはどうなっているのか…と、興味は尽きません。
脳や意識についても、非二元についても、異なった見解があるので、あちこち覗いて見ては面白がっている今日この頃です。
このようなテーマを扱っている発信者、書籍やYouTube動画も増えているのは、時代の流れですね。
このnoteでは色々な考え方をご紹介していますから、記事内容が他の記事と矛盾していることもありますが、私にはどれが正解かと判断する能力があるわけではなく、考えるヒントにしていただけたら嬉しいです。
「矛盾」自体が人間の思考の限界を示しているだけなのかもしれません。
科学と精神世界、見えない世界がどう繋がっていくのか、興味深いです。
ここが解明されることで、現実世界で起きている問題や現象への理解が深まる気がしています。
このつぶやきの中で「神秘に近い」と言ったのもそんな意味合いがあります。↓
私たちはどんな世界に生きているのか…?
私のように、こんなことを面白がっているお仲間がいると嬉しいです。😊
最後までお付き合いいただきありがとうございました。😊💕
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