見出し画像

オーガニック・非加熱生ハチミツの養蜂家さんから、体験を通して学んだこと。

講談社FRaUのイベントでご一緒した、養蜂家forestapiaryのmitsuさんのもとで、先日家族で蜜蜂体験をさせていただきました。

農薬大国ニッポンでの「オーガニック」「非加熱」の生ハチミツ作りをする養蜂家さん

「オーガニック」「非加熱」の生はちみつ作りにこだわって、森の中のポツンと一軒家に蜜蜂とともに暮らしながらワンオペで蜜蜂の飼育から採蜜、ハチミツのパッケージデザインから瓶詰めまで全てひとつひとつ手作業で行っているmitsuさん。農薬大国ニッポンで「オーガニック」を目指していたら、熊にしばしば巣箱が襲われるくらいの山奥の森の中にたどり着いたそうです。

今期の採蜜を終えて、熊に襲われないように(すでに数箱やられたとか…)神奈川の養蜂場へ移動して越冬準備をしていると聞いて今がチャンスとおじゃました。

蜜蜂体験レポート

ほんとうにほんとうに大人も子どもも、学びになったし楽しかったので、自分の心に長く刻むためという想いも込めた蜜蜂体験レポートです。

まずは蜜蜂の暮らしについて教えてもらいました。

画像1


巣箱の板を活用したパネルがおしゃれです。これから見る巣箱の中がどうなっているか、ハチミツってなんなのか、蜜蜂のもたらす恵み、蜜蜂の種類と役割など・・・下の子には難しかな?と思いきや、終始楽しそうに、mitsuさんの優しい空気感にひきこまれて質問したりしてました。(夫が一番興味津々で色々聞いてました)

ハチミツが何なのか、mitsuさんのこだわる「非加熱」の生ハチミツとは何かを理解したうえで、蜜源の違うハチミツのテイスティング。

ちなみに、生ハチミツとは加熱処理をしていないハチミツのことです。日本で販売されている多くのハチミツは、水分を飛ばして糖度を高めたり、パッキングしやすくするといった理由で加熱処理をしています。スーパーで売っているハチミツの中には、「これハチミツじゃなくて水あめじゃん」というものも散見されます。海外、特にハンガリーなどのハチミツ名産地の多い欧州では「熱を加えた時点でハチミツではない」とされています。日本のハチミツの基準は世界的に見ても低いんですね。加熱処理をすると、本来ハチミツの持っている、香りも風味も栄養素も大幅に減ってしまいます。なので、お値段はもちろん高くなりますが、わたしは生ハチミツ一択です。

美しい生ハチミツが出てきた瞬間、わ~♡と歓声。

画像4

画像5

いままで色々ハチミツを食べてきましたが、初めていただいた「藤」ハチミツの香りの良さと美味しさに感動しました。娘は藤ハチミツが、息子はハゼハチミツが一番好き!とのこと。

養蜂着に着替えて、いざ巣箱へ。(こどもの養蜂着姿が可愛くて可愛くて、私はしばらくひたすら萌えていました。)

画像3

画像2

画像6

怖がるかと思いきや、全く平気でぐんぐん巣箱に近づきじっと覗き込む子どもたち。最初に教えてもらった蜜蜂の暮らしをなぞって実際に観察。

子どもの集中力、観察力はたいしたもので、あっという間に、オス、メス、女王蜂を見分けられるようになり、「オスかわいい」とすっかり蜜蜂の虜になっていました。

百聞は一見にしかず。自分で体験することのパワーを実感

養蜂場をあとにした帰り道で、「熊がいるくらい山奥なら農薬ないのかな」「蜂、かわいい。花の蜜蜂集めてはちみつにしてくれるし、一生懸命協力してるみたい」「農薬ってやだね!元気な花咲かないし、蜜集められないよね!」「おすが丸くて特にかわいいよね。蜂怖くないね」などと話しているのを微笑ましく思いました。

まずは子どもが楽しめるようにと、小難しいことは語らないものの、オーガニック、無添加、非加熱の蜂蜜作りに取り組むmitsuさんの話と一緒に過ごした時間、蜜蜂体験を通して色んなことを得たのだと実感しています。

百聞は一見にしかず。夏休みに素敵な体験をさせていただきました。


この記事が参加している募集

#SDGsへの向き合い方

14,822件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?