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陶芸の魅力について陶芸家がお話しします:)

こんにちは。陶芸家のYokoです:)

私は大学の頃から陶芸をはじめて気づけば8年目に突入しておりました。
しかし8年間飽きるどころか常に新鮮な気持ちで制作ができています。

それは、陶という素材の魅力が大きいのかなと思っています。

サブタイトルは
『陶という素材の魅力|永久に朽ちないのに、柔らかい奇跡の素材』
です。

陶芸の魅力


陶という素材の魅力は大きく2つに分かれると思います。
1つ目は、素材の永続性
2つ目は、粘土の可塑性
です。

素材の永続性

日本の焼き物の歴史は1万2000年前の縄文土器まで遡ります。これは世界最古とも言われてます。
1万2000年前ってとほうもなく長いですよね。

現在のやきものの焼成温度は1250度が主流です。
しかし、当時は野焼き(土に穴を掘って焼く)だったわけで、800度前後までしか温度が上がらなかったのです。それでも、縄文土器は形がしっつかり残っているんですよ。すごいですよね!

800度前後で焼成したやきものが1万2000年の時を経て、今の私たちの目の前に現れるんですから、1250度で焼成したやきものはもうほぼ永久にこの世に残るんです。
2万年後なんかにわたしが作った陶器の鳥さんが発掘されて博物館に飾られる可能性もあるわけです。ロマンチック〜


粘土の可塑性

ふたつめの魅力は粘土の可塑性です。

例えば、粘土を指で押すとその形が維持されますよね。それが可塑性です。
粘土は、思い通りの形に成形できます。つまりとっても作りやすい素材ということです!

立体を作る際には、木や石や金属などさまざまな素材の選択肢があります。その中でも、可塑性の面で考えると粘土が圧倒的に作りやすいです。

粘土の状態は柔らかくて思い通りの形にできますが、焼成すると硬く丈夫な素材へと変化します。
そこが陶芸のいいところであり、難しいところでもあるのですが…

まとめ

1万年の歴史の中で陶芸の技術もかなり進歩しました。
焼成温度が800度から1250度へ。
自然の灰釉から、現代のさまざまな釉薬へ。
これから先、さらにどう進化していくのか楽しみです。

***

陶は焼成前は可塑性がありとても扱いやすいのに、焼成後は1万年たっても朽ちない頑丈な素材へと変化する。
柔らかくて作りやすいのに、1万年後までもつ最強の素材なのです!

いつか自分の作品が発掘されて博物館に展示されてたらいいな。

みなさんにも陶芸のロマンが少しでも伝わればいいなと思っています。


おわり:)



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