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みんな、勝手にすればいい

昨年3月より在宅勤務中心となって、すでに1年以上が過ぎました。

6月は一度も出社しませんでしたが、仕事は日々進み、チャットで雑談して、時間があればインプット読書をして。
すでにこの生活がスタンダードになっています。

たまに出社すると、職場の解像度の高さに疲れます。情報と雑音が多く、無駄な移動(トイレが遠い!)に体力を使い。
たまの出社はすでにオフ会状態。会う人会う人と話し込んでしまい、全然仕事が進みません。開き直って、「出社日は雑談が仕事!」と言っています。


そんな弊社の在宅勤務の方針ですが、「もう元に戻ることはない」と薄々感じながらも、経営層とのにぎりはまだ、といった状態です。
通勤交通費、単身赴任解除、地方拠点解約、による経費削減効果は大きく、もはや同じコストを抱えなおすのはもはや厳しいので、「不可逆的」であることは明らかなのですが。
「同じ釜のメシを食う」ことのほっこり感を忘れられない人も多く、自宅が居心地が悪いと嘆く人も多く、軟着陸のポイントを探しているところです。

「仕事は膝突き合わせてこそ」流派のみなさんがよく引き合いに出すのは、若手社員の孤独です。
確かに、私が20代前半の若手にヒアリングした際も、

「一人暮らしだから、誰とも話すことがなく寂しい」
「すぐに相談できなくて不安」
「自分はどう思われているのか?このままで大丈夫なのか?」
「会社の人と全然知り合いになれない」

など、不安な気持ちをもらす若手もいました。
確かに、社歴が短い若手には、出社がない今の状況は厳しいのかもしれません。
若手の交流の場をつくらねば!と、人事主導でオンライン交流会をやってみましたが、若手は来ないでベテラン社員のたまり場になりました。どうやって若者の孤独を救うのか…。


と、思っていたら。

先日、とある社内の知人から、まさに上記のような不安をもらしていた2年目社員たちが、
「若手の自己研鑽会をやっている」
という話を聞きました。

そうそう、それでいいのだよ。
彼らには新入社員研修のころから、
「やりたいことあれば、自分でどんどんやればいい」と伝えてきました。
ただ、どうにも受け身なので、ついつい過保護になってしまっていました。

「同じ釜のメシ」は、会社が用意して会社が食べさせたもの。
私の年代としてはその効果を身をもって知っていますし、懐かしい古き良き日本でありますが、いやいやメシを頬張って、いつか離れた人たちの顔も同時に浮かびます。
「同じ釜のメシ」が重要な業種もあると思いますが、個性が必要なマーケティング会社としては、「同じ白米、玄米、パン、フォカッチャ、クスクス、チャパティ、クイッティヤオ、ブロッコリーライスなどなど」をそれぞれが囲む方が楽しい。
せっかく会社の飲み会も減って、残業終わりに先輩に連行されることも減ったのだから、合う人に声をかけて、どんどんつながりを広げればいい。

同じ場所、同じ時間、同じリズムでなくていよい。
みんな、勝手にすればいい。
その勝手の先に、これまで出来なかった効率化や、心震わす一体感や、思いもよらない成果と出会えたら、最高じゃないですか?

お読みいただきありがとうございます。
今日もよい一日を!



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