稲垣陽子_共創コーチング

社長専門コーチ。コーポレートコーチングを中心にコーチ歴20年以上。国際コーチング連盟認…

稲垣陽子_共創コーチング

社長専門コーチ。コーポレートコーチングを中心にコーチ歴20年以上。国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC)。2014年より共創コーチ®︎養成スクール運営。のべ800名以上のコーチを養成。スクールはACTPを取得。著書「言いづらいことをサラリと伝える技術」三笠書房

マガジン

  • 【co-creative life】共創を生きる

    共創及び共創コーチングについて書いています。共創が生まれた実例、共創コーチングのスキルやインタビュー記事なども書いていきたいと思います。

  • 言いづらいことをサラリと伝える技術

    言いづらいことをさらりと伝えられるようになりたい、言いづらいことサラリと伝えてさらに良い関係を築きたい、そんな方向けのコミュニケーションのエッセンス。2018年三笠書房から出版された「言いづらいことをサラリと伝える技術」の著者が送る日常のコミュニケーションに役立つスキル集です。

最近の記事

「きれいな対話」には落とし穴がある

コーチングは、目の前の人と思考を刺激し続ける 創造的な「対話」を作り出すことです。 しかし、「対話する」ことだけにフォーカスをあててしまうと、 よどみなく、流れるように対話が続くことが 良い対話であると感じてしまうことがあります。 途中で対話が途切れたり、相手が答えに窮したりすると、 うまく対話が作れていないのではないかと不安になることがあります。 よどみなく、流れるような対話は「きれいな対話」になります。 「きれいな対話」とは、当たり障りのない、 リスクのない、感じの

    • 根も葉もない話がずっと続く関係性がそこはかとなく愛おしい

      うちのスクールでは、毎回プログラム終了後、通称「陽子の部屋」という雑談タイムを30分弱もうけています。 プログラムの感想を話したり、クラス内でできなかった質問をしたり、最近のトピックスなどを話したりします。 写真は、先日のプログラム(受講生のみ参加できるコミュニティーの勉強会)終了後の写真です。 コーチングでお互い知っているからこその雑談はなんだか心がほんわかします。 コーチングの大師匠、伊藤守さんは 「根も葉もない話がずっと続く関係性がそこはかとなく愛おしい」 と

      • コーチのスーパービジョン coaching supervision

        最近、コーチのスーパービジョンが認知されるようになってきました。 (カウンセリングや福祉系ではすでに仕組みとしてあるようです) 普通のコーチングとは違い、内省的な対話を通じてコーチの能力を継続的に構築するものと定義されています。 二つの違いを定義するのは難しいけれど、目標や行動に向けてコーチングをするというよりも、個人の内面(マインドセット)を俯瞰+探求してみて、それが自分のコーチングにどのような影響を与えているのかについてみていくプロセスだと私は思っています。 そんなス

        • マスク下のコミュニケーションで知っておきたい4つのコツ

          コールセンターでは謝罪のとき実際に頭を下げる先日、コールセンターの元副センター長だった方に教えてもらったのですが、 コールセンターでは、相手の顔が見えなくても謝罪をするときは、実際に頭を下げるようにと指導するそうです。 その後、自分でもやってみたのですが、確かに声の抑揚や強弱に変化がでました!感情も自然と乗っているような話し方になります。 (ぜひみなさんもお試しください!) 昔から言われていますが、コミュニケーションは言葉だけが伝わるわけではありません。 言葉以外の相

        「きれいな対話」には落とし穴がある

        マガジン

        • 【co-creative life】共創を生きる
          15本
        • 言いづらいことをサラリと伝える技術
          2本

        記事

          場を創る

          共創コーチング実践CLUBといういのものを 7月から立ち上げました。 これは、共創コーチ養成スクールのスクール生が学習終了後も自分自身の 夢や目標の実現に向かって、コーチング及び仲間と触れ合うことができる実践の場です。 先日、第1回のオンラインセミナーを開催しました。 セミナーの名前は題して「BA(場)」と名付けました。 共創コーチングでは、単なるコーチング スキルができる人ではなく、共創が作れる ようになる人、を目指しています。 「場と共創」NTT出版によると、 共

          コーチを変えて気づいたこと

          今年からコーチを変えた。 今のコーチはMCCのIさん。昔からのコーチ仲間で、信頼できるコーチの一人でもある。 実はここ数年はいわゆるプロコーチじゃない人にコーチングをお願いしていた。 コンサルタントやヒーリング系のプロフェッショナルな方々。それはそれでとても役に立ち、たくさん助けてもらいました。 でも、数年ぶりにいわゆるきちんとしたプロコーチにコーチングをお願いしてみて思ったことは、やっぱり、コーチがいる生活はいいな、ということ。 私は2週間に1回、50分コーチング

          コーチを変えて気づいたこと

          描いたビジョンの9割が実現しなかった理由

          部屋の整理をしていたら、数枚の紙が出てきた。 2014年1月に書かれた私のビジョン。6年後の2020年に実現したいことが書いてある。 改めて読んでみたら驚愕!なんと書いていたことの9割が実現していないのです。 こんなに実現しないことがあるんだというくらい、実現していない!! 例えば、 ・パートナーのジョニーが、民間校長として校長先生になっている ・息子15歳。賞金がニューヨーク視察旅行という懸賞文に応募して留学。 ・義父母はレストラン経営 ・父は絵本作家 ・・・など

          描いたビジョンの9割が実現しなかった理由

          ありがとう2020年

          ミレニアムイヤーだから何かが起こると期待して、節目にしようとワクワクできた年初だった。 ありがとう。2020年。 コロナが来て、ずっと前からやろうと思っていたオンラインスクールに舵を切ることができた。コロナが来なかったらいまでもうだうだしていたかもしれない。 ありがとう。2020年。 私じゃなくてもできる仕事、例えば入札がらみの研修とか、コーチング会社ならどこでもいいみたいな企業研修とか、そういうのが全部消えた。 ありがとう。2020年。 逆に、「共創コーチング」に共鳴

          答えは現場にある(在りし日のコーチングから)

          12月に入りました。 この時期のコーチングは、今年1年がどんな一年だったか、振り返ることが多くなります。 今日はそこでの気づきをシェアします。 自分にも他者にも厳しいからマネジメントがうまくいかないAリーダー営業課長のAさんは、実直で真面目なリーダー。 仕事の知識も豊富で製品のことなら誰よりもよく知っています。 だからでしょうか、他者への要求も厳しく、マネジメントとしては指示がキツくて、よく部下や他部署と軋轢を起こしていました。 Aさん自身も自分のマネジメントがうまく

          答えは現場にある(在りし日のコーチングから)

          コーチの質問力

          先日、スクールの受講生Aさんからこんな感想をいただきました。 コーチの質問力は偉大である。 鋭い質問を受けたときのひらめきは、アルキメデスの”ヘウレーカ”*ごとく大きなインパクトがあり、驚きや感動、そして心地よさも感じることができました。 * ヘウレーカとは、アルキメデスが”アルキメデスの原理”を発見した時に思わ ず「ヘウレーカ!」と叫んだとされる。人が閃いた時を表す例えとして用いられる。 * 確かに!鋭い質問を受けたときは、 「ああ!そうだ〜!」 「それは考えたことな

          7回忌を終えて

          11月3日は45歳で亡くなった兄の七回忌だった。 1周忌の食事会はお葬式が終わった直後だった。 よく冗談で静かな食事会を「お通夜のような食事だね」と言うけれど、実際にそんな雰囲気で、食事をしながら「まるでお通夜だな」と思い、「あ、そうだ。今そうだった。」と自分でツッコミを入れて笑えたことを思い出す。 親戚が集まるといつも面白い話で盛り上げてくれるムードメーカーの叔父さんが居場所がなさそうに小さくなっていた。 私が「兄は叔父さんのことが大好きで、よく飲みに行きたいって言っ

          ある日、実家に電話をかけてみた

          実家に電話する。と言っても用事がある時しか電話をしない。 「荷物が届いた」「今度近くに行くから寄るわ」など用件があるとき。 そしてそのほとんどは母と話すことで事足りる。だから直接母の携帯にかけることも多くなった。 そうなると、圧倒的に減ることがある。 父との会話だ。家の電話ならたまに電話口に出る父とよもやま話もできるが、携帯ならまず話をすることはない。 先日、夕食が終わって、子どもも旦那も食卓から離れ、一人、テーブルに広がる残飯や無造作に置かれた食器やらを見ていて、ふと

          ある日、実家に電話をかけてみた

          分からないに素直になる

          先週末のランチのことです。 家族で中華料理を食べに行きました。 そこで息子が坦々麺を注文しました。 すると、お箸とレンゲ意外に、 銀色の穴あけスプーンがついてきたのです。 形は普通のスプーンなのですが、すくう部分に穴が10数個空いています。 (下の画像、カインズさんのサイトより拝借しました) それを見た息子が 「これ、何に使うの?」と聞いてきました。 スープを飲もうとしても穴が空いているのですくえません。 そこで私は「野菜を食べるために使うのよ」 とさも知っているかの

          分からないに素直になる

          いい人をやめて大ごとにする

          例えば、職場のAさんとBさんが仲が悪い。 もしあなたが、間に入ってなんとか改善しようとする人なら、あなたは頑張り屋さんでサポーター気質で人のことを常に考えている「いい人」です。間違いない! でも、自分の時間を削って相談に乗ってあげ、なんとかしてあげようと色々と動き回っても、事態はほとんど変わらず、その人の悩みはさらに深まる、なんて経験をしたことはないですか? この場合、AさんとBさんの関係は、大抵シーソーのようにどちらかが上でどちらかが下になっています。例えばパワフルな上

          いい人をやめて大ごとにする

          「すみません文化」 を「ありがとう文化」に変えるには

          人から予期せぬプレゼントをもらった。その時あなたは何と言いますか? 「ありがとう」でしょうか、「すみません」でしょうか。 私の母はいつも「あら〜すみません!」と言っていました。 その後に続く、大人同士の会話が白々しくて好きじゃなかったのに、ある日気づいたのです。自分も母そっくりのトーンで「あら〜すみません!」って言ってることに。 それくらいコミュニケーションは周りに影響されます。口癖や言い方は近しい人に自然と似てくるものなのです。 それに初めて気づいたのは、10代の終わ

          「すみません文化」 を「ありがとう文化」に変えるには

          ちょっと長めの自己紹介

          一つのことをずっと続けるということに、苦手意識があった。 転校生として育ったことが影響していると思っている。 「転校」することで、途中で強制リセットできることに何処か快感を感じながら生きてきたように思う。 そんな私が気づいたら20年以上一つの仕事を続けている。それがコーチング。 コーチングとは20代後半、上海で働いていた時に出会った。 コーチングとの出会いin上海当時、私は外資系のコンサルティング会社で働いていた。社員300名に対して日本人二人。刺激的ではあったが、言葉

          ちょっと長めの自己紹介