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うつ病で障害年金を貰うまで:序章 ~結局は医者次第~

精神厚生3級の受給者です。

ここ最近、障害年金に関する質問が複数ありました。
障害年金の存在自体は知られているものの、ネットでちょっと見るだけでもクソほどややこしく、めちゃくちゃハードルが高いのです。

本当に困っている人ほど門前払いになるという現状。実際に貰うまでの体験記はかなり求められていることを実感します。
なので、僕が申請してから審査を通過して支給されるまでの一連の流れをnoteにまとめることにしました。

予め断っておくと、僕はゴリゴリ社労士を活用したので、その前提のレポートになります。自分で頑張る、という考えはハナから捨てています。皆さんにもそれをお奨めします。

はじめに:誰もが貰えるわけじゃない

障害ならどれでも対象になる、と思われがちですが…そうではありません。いきなり落とし穴があります。期待させといて、奈落の底まで突き落とされます。

それは何か。
精神障害でも、たとえば

・適応障害
・パニック障害
・社会不安障害
・強迫性障害

これらは障害年金の対象外になる場合があります。

「ウソでしょ?」って思いません…?ホントなんですね。。
こうなった場合、どんなに敏腕な社労士であってもどうすることもできません。お気の毒ですが…です。

上記にあげたものは、名前こそ「○○障害」であっても、「神経症」と分類されるものです神経症は対象外。アウトです。
僕も危うくアウトになりかけました。詳しくはまた後ほど…

あとちなみに、病名(障害名)を判断して、最終的に提出する書類を書くのは主治医です。主治医がすべて。
社労士にできるのは、申請手続きの代行と、医者に「こう書いてください」と提言するだけ。実は社労士は案外無力だということを知っておいてください。

医者を味方につけろ!

「医者がすべて」と書きました。そう、医者が書類を書いてくれなければ、病名うんぬん以前にスタートラインにすら立てない

ツイッターを見ていると、「障害年金を申請したいから診断書を書いて」と言っても医者に拒否された、というケースをちょくちょく聞きます。「○○さんでは貰えませんね~」とか「まずはゆっくり休んでください」とか。

単にめんどくさいのか本当に貰える見込みがないのかは分かりませんが…(個人的にはなぜお金払って診断書を頼むのに拒否権を発動されるのか意味が分からないけど)兎にも角にも主治医と対立関係になってしまうとまず良いことはない
見込みがなければ転院も視野に入れたほうがいいかもしれません。まあ医者ガチャは時間金銭労力がだいぶキツいですが…。

医者を味方にできるとこれが一気に逆転します。

先述のように医者がすべてなので、たとえアウト(対象外)でもセーフにすることができます。…はぁ?って感じですが、実際僕はそうしました。

当初、僕の診断は「うつ状態」でした。

社労士との初回相談で、その点を突っ込まれ「うつ“病”からくる『うつ状態』なのかどうか、お医者さんに聞いて確認してください」と言われました。

なんか小難しい話ですが、発症の原因に「病気」がある、というふうに診断されないと、社労士にはどうしようもできないそう。
これを主治医に伝えると「では『うつ病』と書いておきますね」とあっさり病名が変わりました。

病気って実はこんなもんで、初診の別の医者の診断では「適応障害」でした。

医者のさじ加減で、病名くらいはコロッと変わります。

先ほどのパニック障害や不安障害でも、その大元にうつ病や躁うつ病、統合失調症がある、と判断されればOKです。例えば、うつ病の症状としてパニック発作が起こる、みたいな感じですね。

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さて、ここまで長かったですが…

本当に対象の病気なのかが確認できて、ようやく年金申請へのスタートラインに立つことができます。

次回「破」では、具体的な支給金額についてお話しします。
https://note.com/yokkoi41/n/n0a58a3e62c9d

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