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【子育て日記】皆既月食を子どもとみて思ったこと。

リビングを真っ暗にして
ソファに家族みんなで横になり
吹き抜けの窓から皆既月食を見る。

スマホの光も
テレビの音も
何もない真っ暗の中
ギュッと近づいてみんなで同じものを見る。

なんだかとっても幸せな時間が流れていた気がする。

気が付くと次男のいびきが聞こえてきて
私のお腹の上で月を見ながら眠っていた。

こんなにきれいな月なのだから
窓越しに見るのが勿体ない気がして
ちょっと寒いけど
ベランダに椅子を並べてみることにした。

毛布にくるまった長男がぽつりと

「うちゅうって すごいね」

とつぶやいた。

彼は「宇宙」という言葉をいつ覚えたのだろう。
さっきまで「お月さま、こんばんわ~」と言っていたのに。

そして、首をきょろきょろさせていると思ったら
「ねぇ、お月さまこっちにもあるよ?」

と、窓に反射する月を指さした。

あぁなんて愛おしいんだろう。

時間も遅くなってきたから
「もう終わりだね、中に入ろうか?」というと

「お月さま、まだ帽子かぶってるよ。」
と、もう少し見ていたいと訴えてくる。

あぁ、この月にかかる影は
彼にはお月さまの帽子に見えるんだ。

私は月が好きだ。
だからきっと子どもと同じくらい
真剣に月を眺めていた。

子どもと同じくらい真剣に
子どもと同じものを眺めることってあるだろうか?

プラレールが走っていく姿や
アリの行列や
水たまりに落ちる雨を

彼はいつも真剣に見ている。

でも私は、いつもボ~っと
見ているようで見ていない。

子どもと同じくらい真剣に眺めてみたら
もっともっと違う世界が見られるかもしれない。

月を眺める時間と同じように
愛おしい時間がもっともっと私の手の中にはあるのかもしれない。

そんなことを教えてくれる
とっても素敵な時間だった。

忘れたくなくて
noteに残す。


追伸
満月を見すぎたからか、今朝の長男は野猿のごとく駆け回り手が付けられなかった。
有意義な時間を過ごして、きっと心も満たされただろうから、今日は穏やかだろうとこっそり願っていた私のひそかな期待は、無残に打ち壊されたとさ。

おしまい。


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