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【調べ物】階級コレクション(事例編)

■ 定義が曖昧なら事例数で勝負

 前回記事で「階級の定義」を調べようとしたら、Wikipedia内をぐるぐる回されてしまいました。。。どこかで偉い先生が「定義がちょっとでも曖昧になると途中で間違ってくるんだよ」と仰っていた気がするのですが、気を取り直して調べていきたいと思います。定義が曖昧でも数を稼げばきっと何か輪郭が見えてくるはずだ。ちょっとまとめられないので、順番とかは本当に気にせず調べた順です。何卒ご了承ください。

■ いろいろな階級

 よし、では調べていきましょう。

 (1)5段階評価

 まずランク・レベルと聞いてぱっと思い浮かんだのは通知表の5段階評価でした。成績に応じて生徒を5ランクに分ける方法ですね。テストの点数を相対評価する方法で、この方法で行うと1,5をとる人が全体の7%ずつ、2,4をとる人が全体の24%ずつ、残り38%が3と、いい感じに分けることができます。

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 (2)軍の階級

 社会制度の階級として、軍隊の階級がありますね。最近ではワンピースでおなじみ大将・中将・少将などの階級です。大将→大佐→大尉のような順番のようです。ワンピースの海軍では元帥がいますが、実際の海軍には大元帥という役職があったようです。陸軍には元帥の役職は無く、大将がトップだったようです。

 (3)冠位十二階

  こういう社会の階級制度っていつ始まったのかなぁと思って調べていると、どうやら日本では聖徳太子の冠位十二階のようです。それまで豪族の集まりだった社会に役職をつけようとする試みのようです。なぜ冠位十二階を始めたか、目的は不明のようですが、一つは家柄にこだわらず貴族ではなくても有能な人間を確保する人材登用のため、もう一つは外交使節の威儀を整えるため、と言われているようです。

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 (4)健保等級

 組織の役職に階級をつける目的の一つは、給与に段差をつけるためかもしれません。税金を計算する元手となる標準報酬月額を計算する健保等級も、しっかりとランク化されています。各企業の給与体系も役職に応じて等級という形で給与に段差がつけられていると思います。

 (5)番付

 相撲の番付も立派な階級です。横綱をTOPにした階層構造になっています。偉さ・身分を縦軸にした職位と同じように、スポーツの世界では強さを縦軸にした階級構造があるんですね。

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 (6)段位

 スポーツで言えば将棋などの段位も強さを縦軸にした階級構造だと思います。柔道・剣道・書道なども〇段という構造になっており、その道の熟達度を段で表す、という考え方は一般的なものな気がします。

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 (7)体重別階級

 スポーツで言えばボクシングや柔道などの体重別階級も階級ですね。たぶん体型の差で怪我をしないように、とか、体型で勝負に有利不利が出ないように、というような理由があるのだと思います。

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 (8)自動運転レベル

 今ホットな自動運転も、その自動化具合をレベル化しています。発進から停止まで全てシステムが行うことを「レベル5:完全自動運転」と位置づけており、一番下のレベル1は既に現在でも普及している自動ブレーキなどの運転支援システムが言われています。

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 (9)防災情報警戒レベル

 近年災害が多発して特別警報などの防災情報がバンバン出ていますが、防災情報も、その時の災害の状況と住民が取るべき行動に応じて以下のようにレベル化されています。

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 (10)トリアージ

 緊急時の判断と言えば、災害医療の場で患者の治療優先度を決めるトリアージもレベル化されています。優先度を縦軸にした階級化と考えられるかもしれません。トリアージの凄いところは、優先度の決め方も以下のようなフローチャートで確立されていることで、個人差や感情などを入れずに判断できるという点だと思います。

START法フローチャート

 (11)癌のステージ

 医療繋がりで、ドラマなどでよく目にする「癌のステージ」もしっかりレベル化されています。これは癌細胞の大きさ・進行具合の度合いを基準にして、「ステージ」という名前で階級化されています。

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 (12)気象現象(台風、竜巻、地震)

 天気予報などで「大型で非常に強い台風が~」などの言葉を耳にすることも多いと思いますが、その大きさと台風の強さも以下のように階級分けされています。同じように竜巻の藤田スケール、地震の震度などもそれぞれランク化されています。

コメント 2020-02-24 005058

 (13)星の明るさ

 自然繋がりですが、一等星・二等星などの星の明るさも立派な階級ですね。驚きなのですが、等級が1つ上がるごとに2.5倍明るくなるようです。地震の震度もマグニチュードの単位はlogスケールなので、自然界の現象を階級付けする時はlogスケールが基本になるのかもしれません。

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 (14)音階

 音階のドレミファソラシドも立派な階級ですね。音の高さを7つの音でうまく区切ることで、楽譜に起こせてオクターブなどの概念も生まれ、階級をつけることで普及に貢献したかもしれません。

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 (15)生物の階級

 生物のカテゴライズも下のような階層構造で行われているようです。ネコ科とかヒト科みたいな言葉はよく聴くのですが、こんなに分かれているとは思いませんでした。。。この分け方は偉いとか凄いとかではなく、ざっくりした分類の上層から個別分類の低層への階層化ですね。

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 (16)会員ランク

 サービスなどの会員ランクなども会員の重要度を表すランクですね。数万人いるメンバーを数パターンに分類できれば、施策などが捗る気がしますね。

コメント 2020-02-24 011534

■ おわりに

 今回の同じ階級・ランクといっても自然からスポーツから、いろんな分野があるんですねぇ。。次回、どんなまとめ方ができるかは分かりませんが、階級化・ランク化の共通部分の発見・抽象化や個人的な方法論などを書いていこうと思います。





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