死の床で思うこと THE GOOD LIFE
本研究の被験者のなかには、70代や80代になって、仕事に時間を費やしすぎたと後悔する
人がいる。昔から「死の床で、もっと働けばよかったと思う人はいない」と言われるのには理由
がある。往々にして真実だからだ。
もっと家族と一緒に過ごせばよかったと思います。私は猛烈に働きました。仕事中毒だっ
た父親とまったく同じでした。今は、息子がそうならないか心配しています。-ジェームズ、81歳
中学校の時の友達と、時々会っている。当然同い年だが、彼は60で会社をやめ、美術館で週に数回働いている。
65になり、会社から完全に離れた私は、時々、また働きたいと思う。しかし、家族と一緒の時間をあえて減らしたくない。
もちろん一緒にいれば、意見が違って言い争いになることもある。こんな年になってイライラすることもある。
それでも1日家を空けているより、一緒に食事し、話すことは大切だと思う。だから仕事で外に出ることには戸惑いがある。
そんなこんなしているうちに、そろそろ退職して半年になってしまった。
冒頭の文章は、日本語訳も出ている「THE GOOD LIFE」の1節。幸せな人生とはなんなのかを70年以上かけて、調査した成果だ。
そうだよね。死の床で、もっと働きたかったと言う人はいないはずだ。仕事はやりがいも友人関係ももたらしてくれるが、人生の全部ではない。
末期ガンの患者がもっとも後悔するのは、困難から逃げてしまったことだ、と聞いた事がある。
いろいろ小さな摩擦はあっても、私は家族との時間を選択したい。
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