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言葉の宝箱 0624【こんなに悲しくても、口ずさむ詩がある】

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『女ともだち』村山由佳他(文春文庫2018/3/10)

「女ともだち」をテーマにした短編小説8話。
『COPY』村山由佳『ト・モ・ダ・チ』坂井紀久子『卵の殻』千早茜
『水底の星』大崎梢『こっちを向いて。』額賀澪
『ブータンの歌』阿川佐和子『ラインのふたり』島津輝『獣の夜』森絵都

・誰かを見下してマウンティングしては、
自分の優位を確かめて悦に入る P15

・見ていて腹が立つならその場で庇ってくれればいいものを、
二人にはその気はないようだ P44

・感情なんて、心許せる誰かの前でだけ出せばいい。
それ以外は人好きする笑顔と喋り方で乗り切る。
相手を理解しようとも、
されようとも思わなければ不必要に傷つくこともない P48

・初めて味わった裏切りはたしかに苦かった。
でも過去はもう、振り返らない。
それよりもこれからの縁を大切に、前を向いて生きてゆくのだ P59

・――信じられない(略)
なんでわざわざそんなことを、私に言ってくるの?(略)
陰でなにかを言われてることくらい、分かってるよ。
実際、私も悪いしさ。でも女同士ってそういうものでしょう。
揉め事を起こすより裏でこっそりガス抜きして、
上手くやってくんでしょう。
なんで暗黙のルールを破るわけ? P73

・秘密を守れないのは友達ではない。
そんな人と、隠しごとをしない約束なんてできるわけがない P87

・いない人を否定したら女の友情にひびが入りだす P102

・正論を言っては駄目なのだ。
伝わらないし、溝をくっきりさせるだけになる P105

・猫を被り続けているうちに、猫になれたらいいな P153

・何もしなければ、何もならない P171

・年取ると、
友達作るのもエネルギーがいるようになっちゃうものなんだね P193

・今、自分が置かれている境遇に似た人と仲良くなる。
女ともだちを作るときの条件は、基本的にそこにある(略)
ただいま現在の悩みを共有できることが、
女にとってともだちになる大切なポイントになりやすい P226

・こんなに悲しくても、口ずさむ詩がある P240

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