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言葉の宝箱 0522【仲間を信じないで勝つより、思い切り信じて負ける】

『青森ドロップキッカーズ』森沢明夫(小学館2010/2/6)


いじめられっ子の中学生の宏海、中途半端な不良で同級生の雄大、そしてプレッシャーに弱い柚果と楽天的な陽香のアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼等を結びつけたのはカーリングだった。天才的アイスリンク作りの老人とバツイチの助手の桃子の応援を背に受けて一歩ずつ新たな人生を歩んでいく。「四枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」青森を舞台に見た目もキャラもバラバラな凸凹チームが巻き起こす、爽快で泣ける青春カーリング小説。
青森三部作『津軽百年食堂』に続く第二作目、『ライアの祈り』に繋ぐ


・仲間を信じないで勝つより、思い切り信じて負ける
――その方がよっぽど清々しいし、愉快だし、気持ちがあったかいし、
何より「青森ドロップキッカーズ」らしい P238

・この一年、知らぬ間にぼくは、
いくつもの「小さな一歩」を踏み出していた。
そして、すべての一歩を踏み出したその瞬間から、
人生が確実に変わりはじめていた。
さらに、踏み出した足を止めずに歩き続けてきたら、
たった一年で、ぼくはもう過去のぼくではなくなっていた P245

・いちばん大切なのは、
最初の一歩を踏み出せるかどうかで、どんなに低い確率でも、
ゼロでいるよりは一歩を踏み出すべきなのだ P249

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