言葉の宝箱 0315【結婚は、しようと思わなきゃできないぞ。特に男はな】

『ひりつく夜の音』小野寺史宜(新潮社2015/9/20)

下田保幸(47) は現役のクラリネット奏者。
年収はパート並だが狭小住宅所有。
スーパーの安売りと朝食海賊（バイキング）が数少ない楽しみで
一心同体だったはずのクラリネットに触ることはほとんどなかったが、
ある夜の警察からの電話が彼の記憶を揺さぶる。
すべてを諦めていた男が、もう一度人生を取り戻すまでの一年間の全記録。

・人が人に食べさせようとつくったものがマズいわけがない　P30

・何かを買うことでではなく、買わないことで贅沢ができる　P60

・こんなことで喜べているのだから、
まだどうにかだいじょうぶだよな　P62

・顔見知りの他人同士のように仲がいい　P91

・自分にとって大切なものを一つ決めて、
それだけは何があっても守りなさいって。
それだけは、無理を通してでも守っていいからって　P139

・結婚は、しようと思わなきゃできないぞ。
特に男はな　P151

・人には必ず一つは大切なものがある。
それだけは絶対に守るべきだ　P154

・あいさつなんだから、聞き流せよ　P156

・少しだが、動いた。
動けば、広がっていくものだ　P230