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言葉の宝箱0612【ことあるごとに愚痴を零すのは、一種のストレス解消法なのだ。言葉にすることで、心のわだかまりを消す】


『ランニング・ワイルド』堂場瞬一(文藝春秋2017/8/10)


人類が経験できる最も過酷なスポーツ、「アドベンチャーレース」。
超長距離を走り、泳ぎ、バイクやカヤックなど様々な手段で移動しながら、チェックポイントを次々に通過していく。
瀬戸内海のとびしま海道で行われるアドベンチャーレースの大会に
警視庁に勤務する4人の「チームP」も参加した。
しかしスタート直前、キャップの和倉賢治のもとに
「家族を預かった。無事に返してほしければ、
レース中にあるものを回収しろ」との脅迫電話が。
タイムリミットは24時間。
果たして和倉たちはレースで勝利しながら、
家族を救い出し、犯人を追い詰められるのか。スポーツ・サスペンス。

・ことあるごとに愚痴を零すのは、一種のストレス解消法なのだ。
言葉にすることで、心のわだかまりを消す P21

・「強くあれ」。
速いランナーはいくらでもいる。
ただ、ロードを走る長距離のレースは、
自分以外の様々な要素とも闘わなければならない。
ライバル、気温、風――そういう要素に勝つためには、
「速く」ではなく「強く」ある必要がある P39

・走りながらでも休めるものだ P66

・ハードなレースは、人生までも変えてしまうのかもしれない P68

・嘘はつきたくない。
嘘を言わないためには、目を合わせず、何も言わないのが一番だ P194

・わざわざ刺激するようなセリフを吐くことはあるまい。
ぎすぎすした人間関係は、最後には失敗を招く P200

・ランでは、「下半身」ばかりが注目されるが、実は「腕」も大事である。腕を思い切り振ることで、体を前に引っ張っていく――
推進力は「下半身」で、リードするのが、「腕」という感じだろうか P210

・背中を預けられる相手がいることの幸運 P271


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