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言葉の宝箱 0207【言わないっていうのは消極的な嘘と同じでしょう】

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『還らざる道』内田康夫(文春文庫2014/11/10)

愛知と岐阜県境の矢作ダムに浮かんだ他殺体の
身元はインテリア会社会長の瀬戸一弘と判明。
「帰るまいと決めていたが……」という謎の言葉を残して、
生まれ故郷の木曽の山村へと帰る途上だった
瀬戸はなぜ殺されなければならなかったのか。
祖父の死に方に疑問をもつ瀬戸の孫娘の正恵と
取材旅行先で偶然に出会った浅見光彦は共に事件の真相を追いかける。
足助、木曽、さらに岡山にまで足を延ばした二人の前にやがて木曽の山中で繰り広げられてきた悲劇と陰謀の歴史が亡霊のごとく、蘇る。

・来た道に還ることはできても
来た道は二度と還らない P36

・家族を守ろうとすると、
女は逞しくなる P40

・嘘をついているのかどうかは知りませんけど、
言わないっていうのは、消極的な嘘と同じでしょう P78

・自分の考えを実行に移そうという執念には、無条件で感心させられる。
これが若さというものなのだろう P79

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